尾張温泉
尾張温泉(おわりおんせん)は、愛知県海部郡蟹江町にある温泉である。 泉質泉質の種類
泉質の特徴高温4本、低温2本の源泉を持ち、加温・加水無しの源泉かけ流しを行なっており[1]、日本の名湯百選にも選出されている[2]。 尾張温泉東海センター同温泉の基幹となっている施設で、同施設の運営は東海ラジオ放送の子会社・東放企業株式会社が行なっている。なお、後述するように温泉の掘削は開業後で、当初はヘルスセンターであった。 歴史1963年(昭和38年)4月25日、かにえ温泉東海ヘルスセンターとしてオープンした。元々東海ラジオが定年退職後の職場創出という認識にあたり子会社の設立が計画され、レジャー事業の一環として当時流行していたヘルスセンター事業へ進出することとなり、1962年(昭和37年)4月に東海ラジオが100%出資する子会社「東放企業株式会社」が設立されたという経緯を持っていた。 この頃、近隣の三重県長島町(現在の桑名市)で長島温泉が湧出したことから、調査の結果同所でも温泉湧出の可能性があることがわかり、温泉の掘削に着手。1966年(昭和41年)2月9日に温泉の湧出に成功し、当時の愛知県知事であった桑原幹根により、「尾張温泉」と命名された。 1966年3月25日、施設の改装を行ったうえで尾張温泉東海センターと改称、さらに1968年8月10日に7億5千万円をかけて改築オープンしている。施設内には1,500人を収容できる演芸ホールでは歌謡ショーや大衆演劇が催されていた。ここでは演歌歌手を招いての東海ラジオ公開録音番組「花の歌謡まつり」(最末期は毎週日曜午前7時45分より15分間放送)の収録も行われていた[3]。さらに施設内では夏休みに子供向けのイベントとして、昆虫博覧会や万国鉄道模型展も開催されたこともあった。 かつては屋外の施設として、飛行塔・ティーカップ・子供用自転車などの子供向けの遊戯施設、1万6千ヘクタールの水田には大菖蒲園、また敷地内を流れる佐屋川を利用した釣堀、貸しボートもあったという。さらに1972年(昭和47年)11月25日には、敷地内に尾張温泉ゴルフセンターが開業している(現存せず)。 1968年(昭和43年)11月1日、宿泊施設として「尾張温泉観光ホテル」が開業した(全34室)。 その後、ホテルは2008年(平成20年)にリニューアルされたが、施設の老朽化や利用客の減少もあって、観光ホテルは2013年(平成25年)1月31日をもって閉館[4]。東海センターの昼の部(演芸部門)の営業も同年3月30日をもって廃止され[5]、同所で収録放送されていた「花の歌謡まつり」も同年3月31日の放送で最終回となった。同年4月8日からは日帰り温泉施設として営業を行っている。 また、2006年(平成18年)11月にはホテルに隣接して「足湯かにえの郷」がオープン。直接の施設ではないが尾張温泉から提供を受けた温泉が使用され、年中無休で利用することができる。 行政による入浴助成事業尾張温泉の所在地である蟹江町では、東海センターと連携して様々な入浴助成事業を行っている。 高齢者の入浴助成蟹江町の福祉センター分館が廃止されることに伴い、高齢者の入浴事業を補う目的で、東海センターが事業の一部を代替している[6]。 蟹江町に住所を有する60歳以上かつ介護保険の要介護、要支援認定を受けていない高齢者に対し、1年のうち12回の利用を限度として一部入浴料を助成。ただし、事前に入浴利用証と回数券を申請し、入浴の都度提示する必要がある[7]。 尾張温泉東海センター としわすれご招待尾張温泉が毎年12月下旬に尾張温泉のある蟹江町民全世帯を対象に、東海センターへの無料入浴券の配布を行っている事業のこと[8]。各世帯に1枚ずつ配られた招待券を持っていくことが条件となる。招待券の有効期限は決められた当日の時間帯(大抵は10時から15時ぐらい)となっている。[要出典] 交通アクセス
その他東海センターのほかにも、「尾張温泉」を冠名としている施設に「尾張温泉かにえ病院」が東海センターと近接する場所にある。リハビリテーションや入院患者の入浴に尾張温泉の湯を利用している。ただし、同施設は東海ラジオとは関係のない医療法人が運営している[9]。 関連項目
参考文献
脚注
外部リンク
|