川崎市立川崎総合科学高等学校
川崎市立川崎総合科学高等学校(かわさきしりつ かわさきそうごうかがくこうとうがっこう、英: Kawasaki City High School for Science and Technology, 英略称:KST)は、神奈川県川崎市幸区にある、理数科1科と工業科5科を持つ、市立の専門高等学校。 概要1963年(昭和38年)に創立された川崎市立工業高等学校が1993年(平成5年)、校名を川崎市立川崎総合科学高等学校に改称し学科を現在の情報工学科、総合電気科、電子機械科、建設工学科、デザイン科、科学科とする。校舎のシンボルである1号館は1992年に竣工(当時は高層棟校舎)、地下1階、地上15階建て、高さはおよそ70mで、全国にある単独校舎の高校で最も高い[1]。法的には超高層ビルとなる。 川崎総合科学を略して、「川総(かわそう)」もしくは、「KST」、「総科(そうか)」などと呼ばれている。 2008年の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校の設立まで、科学科は県内唯一の市立高校理数科であった。 多くの学科を有するが、中でも科学科は科学科専用自習室を構え、進学率はほぼ100%。39人と少ない定員ながら東京大学や東京工業大学などへの実績を残しており、その良好な進学実績から入学後に学力を伸ばす学校として、川崎市議会で取り上げられた[2]。 川崎市立ではあるが、全県一区の扱いであるため、神奈川県内在住であれば川崎市外の在住者も出願・受検・登校が可能(受検における川崎市在住であることの優遇措置などは無い)。 校訓「誠実 勤勉 強健」 教育理念
沿革
基礎データ所在地アクセス
校章川の字(多摩川)を表している。 制服
スクールカラー校章のカラーは緑で、学年色は緑、青、赤。 施設
学校行事
特筆すべき行事マラソン大会多摩川の土手の下を小杉付近までで折り返す男子6km、女子4.5kmのマラソン。制限時間内に完走した全生徒に得点が与えられ、クラスでその合計を競う。そのため、クラス内に高順位の人がいるよりもクラスの全員が制限時間内にゴールすることが勝敗を分ける。 2019年 - 11月19日に行われる予定だった同大会は同年10月に発生した令和元年東日本台風(台風19号)の影響により中止となった。 体育祭2006年度までは体育大会が行われていたが、これらに練習等を行う準備期間は無かったので、他校で見受けられるような、いわゆる体育祭そのものは存在しなかった。現在は生徒会主催行事に変更され、名称・内容ともに見直しを検討している。そのため2008年度から体育祭が再開され、練習期間も1日1時間、1週間程行われている。完全非公開なので一般の人は見ることはできない。 2013年度からは応援合戦も始まっている。 文化祭文化祭は「総科祭(そうかさい)」と呼ばれており、毎年10月上旬または9月下旬の土日に行われる。当日の2日前は授業を全てなくし総科祭準備をする。3年毎に、各学科が課題研究の成果などを展示する『科展』と呼ばれるものが行われている。正門に設置されるアーチは毎年、美術部の生徒や各科の有志らが製作している。2016年度の総科祭テーマには、「ご注文はうさぎですか?」のパロディ「ご注文は総科祭ですか?」が使用された。また、2017年度のテーマは、「けものフレンズ」のパロディ「どったんばったん総科祭」が使用された。2018年度のテーマは、「この素晴らしい世界に祝福を! 」のパロディ「この素晴らしい総科祭に祝福を!」が使用された。2019年度のテーマは、18クラスの輪が繋がるようにと願いをこめて「018~令和すげーわこりゃえーわ~」が使用された。 課題研究発表会工業科の生徒が3年次に授業の一環として行う研究の発表の場であり、毎年2月上旬に行われる。工業科各科の代表生徒による発表で、当日は本校関係者以外にも、中学生、近隣住民などの見学も可能。 呼び名川崎市立工業高等学校時代の生徒からの呼び名は土手沿いにあるので「土手高」若しくは「土手工」であった。どちらも読み方は「どてこう」。校内文書では「川市工」の略称が使われることもあった。現在は「川総」「KST」と呼ばれている。 川崎市立商業高等学校(現:川崎市立幸高等学校)が「川商」と呼ばれていたのに対して、「川工」とならなかったのは神奈川県立川崎工業高等学校(現:神奈川県立川崎工科高等学校)があったため。 高校関係者と組織高校関係者組織
著名な出身者※ 川崎市立工業高等学校出身者を含む
地域との関わり
脚注
関連項目外部リンク
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