平内龍太
平内 龍太(へいない りゅうた、1998年8月1日[1][2] - )は、兵庫県明石市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。 経歴プロ入り前明石市立錦が丘小学校時代から野球を始め[5]、明石市立魚住東中学校では軟式野球部に所属[5]。 高校は県内の強豪・神戸国際大学附属高等学校に進学する。3年夏の兵庫県大会では4回戦に翁田大勢を擁する西脇工業高校と、準々決勝では山﨑伊織を擁する明石商業高校と対戦[6][7]。後に同僚となる2人との対戦で2試合とも先発登板を果たすが明石商業戦には敗れ、結果的に在学中の甲子園出場はなかった。高校時代から注目されプロ志望届を提出したが、2016年のプロ野球ドラフト会議では指名漏れとなった[5]。指名漏れの悔しさを忘れないために、ドラフト会議開催日である「H28・10・20」をグラブに刺繍で入れている[8]。 進学した東都大学野球リーグ所属の亜細亜大学では、1年秋のリーグ戦より登板。しかし1年時に右大腿骨疲労骨折、左脇腹肉離れを経験し、3年時の2020年3月に高校時代から悩まされていた右肘遊離軟骨除去のためクリーニング手術を受けた[8]。東都大学野球リーグでの通算成績は28試合登板で6勝5敗、防御率1.86だった。 2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、重複指名となった佐藤輝明の抽選を外した読売ジャイアンツから1位指名を受け、11月23日に契約金1億円プラス出来高、年俸1600万円で仮契約した(金額は推定)。背番号は11[9]。担当スカウトは脇谷亮太[10]。亜大の同期である内間拓馬は東北楽天ゴールデンイーグルスから4位指名を、矢野雅哉は広島東洋カープから6位指名を受けた。 巨人時代2021年は開幕一軍入りは果たせなかったが、開幕直後の4月13日に一軍初登録された[11]。同20日の阪神タイガース戦で中継ぎとして一軍初登板し、3回1失点だった[12]。5月16日の阪神戦では、2/3回を3安打4失点でプロ初黒星を喫し、二軍降格となった[13]。その後一軍登板することはなく、登板3試合、0勝1敗に終わった。150万円減の推定年俸1450万円で契約更改した[14]。 2022年も開幕一軍入りは逃すものの、4月3日には一軍に登録された。4試合目の救援登板となった4月21日の対広島東洋カープ戦で2回を無失点に抑えプロ初勝利を挙げた[15]。この年の巨人では堀田賢慎、戸田懐生、赤星優志、大勢に次ぐ5人目のプロ初勝利となり、4月までに同一球団の5人がプロ初勝利を挙げるのは史上初となった[16]。53試合に登板し、4勝4敗13ホールドと飛躍し中継ぎ陣の中心メンバーとして活躍したが[17]、終盤に調子を落とし防御率は4.32であった。11月1日に右肘クリーニング手術を受け[17][18]、2倍増の推定年俸2900万円で手術の影響により育成選手として契約した[19]。12月14日、翌年からの背番号が019に変更となった[20]。 2023年は、5月14日時点でイースタン・リーグにおいて4試合に登板し、防御率3.60を記録[21]。同日に支配下登録され[21]、背番号も再び11に戻った[21]。5月30日には対千葉ロッテマリーンズ戦にてプロ初先発登板し、2回を投げ1失点だった[22]。ところが6月2日の対日本ハム戦で2回2被本塁打3失点と精彩を欠き、翌日登録抹消となった。二軍降格後も状態が上がらず非常に苦しい時期を過ごしたが、9月8日に再度登録されると[23]3試合4回を投げ無失点を記録。しかし同年9月18日のヤクルトスワローズ戦で延長12回表に登板するも1/3回2四球と安定せず、翌日再び登録を抹消された[24]。最終的に11試合0勝1敗1ホールド・防御率3.95でシーズンを終え、オフには600万円減となる推定年俸2300万円で契約を更改した[25]。また、2024年より背番号が66に変更されることが発表された[26]。 2024年は開幕を二軍で迎え、イースタン・リーグでは14試合に登板して1勝1敗2セーブ・防御率3.21を記録し、5月7日にシーズン初昇格を果たす[27]。同月17日の広島東洋カープ戦で2回完全投球を見せると[28]、5月29日のソフトバンクホークス戦では延長12回表を1イニング無失点に抑え、2022年7月18日以来681日ぶりの勝利を手にした[29]。7月までに9試合連続無失点も記録していたが[30]、8月18日のDeNAベイスターズ戦では延長11回裏に登板し、先頭打者のタイラー・オースティンに初球本塁打を打たれ、76年ぶり2人目のサヨナラ1球敗戦投手となった[31]。それでもビハインド展開や延長戦を中心に登板し、登板間隔が2週間近く空く時期はあったもの、チームの優勝決定時点では30試合で防御率1.64と好投した。優勝決定翌日となる9月29日のヤクルト戦ではプロ入り後初めて1点リードの9回のマウンドに上がったが、0.1回で2失点を喫しプロ初セーブとはならなかった[32]。シーズン全体では31試合の登板で1勝2敗2ホールド・防御率2.16を記録し、ブルペン内で存在感を示した。シーズンオフの11月21日に900万円増の推定年俸3200万円で契約更改した[33]。 選手としての特徴ストレートの最速は157km/h[8][5]。変化球は縦横2種のスライダー、カットボール、ツーシーム、スプリットフィンガー・ファストボールを投げる[34]。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
記録
背番号
登場曲
脚注
関連項目外部リンク
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