『悪祓士のキヨシくん』(エクソシストのキヨシくん)は、臼井彰一による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2024年30号より連載中[1]。
単行本第1巻が発売された際には、尾田栄一郎からコメントとイラストが寄せられた[2]。臼井は尾田の元アシスタントであったことから、尾田に帯のコメントを依頼したところ、快諾したという[3]。
沿革
2022年3月19日発売の『週刊少年ジャンプ』2022年16号にて[4]、本作の読切版『エクソシストのキヨシ君』を掲載[注釈 1][5]。
2024年6月10日発売の『週刊少年ジャンプ』2024年28号にて[6]、本作も含む「新風疾走!夏のハートビート新連載3連弾」[注釈 2]を発表[7][9]。同年6月24日発売の同誌2024年30号より連載が開始された際には、開始を記念したPVを公開[1]。単行本発売前の同年9月18日、19日にはYouTubeのジャンプチャンネルにて、ボイスコミックを公開[10]。
制作背景
経緯
担当編集者からジャンプ・ショート・フロンティア用に15ページの作品を描くよう言われ、2本の読み切りを制作[11]。本作は47ページにできそうであったことから[11]、本作のプロトタイプとなる読み切りを掲載したところ、臼井の想定より好評であった[12]。しかし臼井は本作以外の異なる作品で連載しようと考えていたが、それらはボツとなった[12][11]。スマブラをしたり、ONE PIECEカードゲームをしたりして過ごすが、担当編集者から本作を描くよう言われ、連載会議に提出し、なんとか連載が決定している[11]。会議後、第2話と第3話については担当編集者の指摘により全直しが行われている[11]。
キャラクター
主人公の祓清はもともと15ページの読み切り用に制作したキャラクターであるため、装飾品が多く、作者が描き忘れることがある[13]。熾木天馬は臼井のボツネームに何度も登場しているキャラクターで、元ネタは臼井の「デビュー作の先輩キャラ」である[14]。
あらすじ
最年少及び首席にて悪祓学校卒業した悪祓士祓清だが色々な弱点を持ち合わせていた。そんな彼は命の恩人と慕っている熾木天馬のいる奈落市悪祓出張所で働くことになる。
登場キャラクター
声の項はボイスコミックの声優。
人間
- 祓 清(はらい きよし)
- 声 - 梶原岳人
- 本作の主人公[13]。悪祓士。最年少16歳首席で悪祓学校を卒業した。全身に魔除けの入れ墨を入れている。悪魔に両親を殺されたことが悪祓士を目指したきっかけとなった。人見知りで人付き合いがあまりよくないのは玉に瑕。
- 棺 葬介(ひつぎ そうすけ)
- 声 - 矢野奨吾
- 悪祓士の名門棺家の御曹司で眼鏡をかけている。祓がいなければ悪祓学校首席だったと言われる実力者。魔王鎖田に追いつめられるが、祓によって助けられて祓にいつか超えて最高位悪祓士になると宣言する。
- 熾木 天馬(さかき てんま)
- 声 - 柊一希
- 中華料理屋地獄門店長兼悪祓出張所奈落支部所長。タバコを吸っている。祓にとって命の恩人で彼が奈落支部で働くきっかけを作った。普段は店長として忙しいが悪魔が出るとすぐに動いており、かつては最高位悪祓士だった。
- 浄ケ崎 悪狩(じょうがさき あかり)
- 声 - 矢野優美華
- 中華料理屋地獄門で働く20歳の女性悪祓士。普段は女子大生。家が名門だが悪祓学校ドベで卒業するなど落ちこぼれなのを気にしている。悪魔の出る場所を予測できる悪魔予知が使える。
- ディエゴ
- 声 - 湯浅悟朗
- 熾木の店で働くフリーター。髪が5方向にとんがっており、時給アップでテンション上がる。
悪魔
- 病魔田(やまだ)
- 声 - 常盤昌平
- 一般悪魔。魔界では水道局員だったが魔王冥藤に脅されて地上へ派遣される。人から離脱した姿は眼鏡短髪作業着で一人息子がいる。清と話し合って助けれるが冥藤に逆らったため、身体を真っ二つにされた。しかし清に治療されて、冥藤撃破後は魔界に戻る。
- 冥藤(めとう)
- 声 - 田渕将平
- 魔王。病魔田の身体を真っ二つにするなど圧倒的に力を見せるが清に倒される。心の声で関西弁が出る。
- 鎖田(さた)
- 声 - 眞對友樹也
- 魔王。冥藤が倒されたことに怒り、悪祓学校卒業生のいる協会を襲撃して棺らを圧倒するが遅れてきた清に瞬殺される。
用語解説
- 最高位悪祓士(パラディン)
- 最高位の悪祓士。かつては熾木がそうだった。
- 地獄門(じごくもん)
- 熾木が5年前に営業開始した中華料理屋。客への塩対応が話題となって超満員となっている。清、あかりらが働いている。
書誌情報
脚注
注釈
出典
外部リンク