『曹操』(そうそう、原題:曹操)は、2013年の中国のテレビドラマ。全41話。
概要
『三国志演義』での敵役・曹操を主人公として扱う作品。映画『孔子の教え』の女性監督でもあるフー・メイ(中国語版)が演出を務める。DVDは7部構成で、各部の先頭と終わりには解説と次部の予告が追加されている。DVD・Blu-ray Discの販売元は、『三国志 Three Kingdoms』と同じエスピーオーである。
あらすじ
第1部 乱世奸雄
第一集~第六集
漢霊帝・劉宏が即位した翌年の西暦169年、まだ幼い阿瞞(後の曹操)は霊帝の遊び相手として宮中にあがった。そこで第二次党錮の禁を目の当たりにする。成長した曹操はその才能を活かし、洛陽北部尉、頓丘県令、議郎を歴任した。
第2部 漢室衰退
第七集~第十二集
黄巾党の制圧で曹操は頭角を表す。霊帝崩御の混乱に上じ、董卓が洛陽に上洛する。
第3部 打倒董卓
第十三集~第二十集
袁紹を盟主に反董卓軍を結成するも、互いを牽制しあう諸侯による連合軍は内部分裂した。董卓は少帝弁を廃して献帝を擁立し、都を洛陽から長安に遷都する。宮中の司徒・王允は自分の養女である貂蝉に命じ、『連環の計』を使い呂布に董卓を殺させた。
第4部 献帝擁立
第二十一集~第二十六集
兗州牧となった曹操は、黄巾党の残党や黒山軍(黒山賊)を討伐し、精鋭のみを自軍に加え兵力を伸ばした。徐州を治める陶謙の配下が父・曹嵩を殺害すると、復讐を名目に徐州に進軍する。曹操を裏切った陳宮と張邈は呂布と手を組み、手薄になった兗州を攻める。兗州を取り戻した曹操は、長安から洛陽に逃れた漢献帝・劉協を救い出し、都を自分の本拠地である許昌に移した。
第5部 呂布滅亡
第二十七集~第三十二集
丞相となった曹操は、宛城の戦いで猛将・典韋、長子の曹昂、甥の曹安民を失った。下邳城に退いた呂布を、水攻めによって滅ぼした。
第6部 官渡大戦
第三十三集~第三十八集
袁紹は田豊ら家臣の進言を聞かず官渡の戦いで大敗する。臨終の床で袁紹は、末子・袁尚を後継者に指名する。
第7部 赤壁前夜
第三十九集~第四十一集
匈奴に連れ去られて左賢王の夫人となっていた蔡琰を連れ戻す。蔡琰は、蔡家の失われた書物を復元する。袁紹の本拠地である鄴城を落とすと、曹丕は袁紹の次男袁煕の妻・甄夫人を自分の妻とする。曹操は郭嘉の早すぎる死を嘆く。
登場人物・キャスト
スタッフ
主題歌
- 作詞:原子夫、作曲:藤原育郎、歌:米靚
- 2013年マカオテレビ祭 最優秀影視曲歌唱賞 受賞[2]
脚注
- ^ 曹操の曽祖父の曹節(曹萌)は、後漢末に権勢を振るった宦官の曹節とは別人だが、本作では宦官の曹節を曹操の曽祖父としている。
- ^ 米靚澳門電影節獲獎:曹操俠骨也柔情 sian全球新聞
外部リンク