村岡 典嗣(むらおか つねつぐ、1884年(明治17年)9月18日 - 1946年(昭和21年)4月13日)は、日本の歴史学者。日本思想史学の先駆者。広島高等師範学校教授、東北帝国大学法文学部教授を歴任した。
略歴
1884年、東京生まれ。旧制開成中学(現開成高等学校)時代、短歌に才能を示した。開成中卒業後、早稲田大学哲学科に進学。1906年(明治39年)に早大卒業、1908年(明治41年)、独逸新教神学校卒業。
その後外字新聞『ジャパン・デーリー・ヘラルド』『日独新報』の記者を務めながら、1911年(明治44年)に『本居宣長』を上梓、これが認められて1920年(大正9年)広島高等師範学校教授となり、1924年(大正13年)、東北帝国大学法文学部教授となり、日本思想史学科を開設した。1946年(昭和21年)に定年退官。
研究内容・業績
- 主著として『日本思想史研究』がある。
- 「紅葉山人と源氏物語」では、尾崎紅葉が『金色夜叉』を書く前に、短期間に『源氏物語』を読んでいたことを実証し、後期の紅葉への『源氏』の影響を示した(『日本思想史研究』所収)。
家族・親族
著作
単著
編集
- 『吉利支丹文学抄』改造社、1926年5月。NDLJP:971193。
- 『本居宣長全集』 第1冊、岩波書店、1942年12月。
- 『本居宣長全集』 第2冊、岩波書店、1943年5月。
- 『本居宣長全集』 第3冊、岩波書店、1943年8月。
- 『本居宣長全集』 第25冊、岩波書店、1943年11月。
- 『本居宣長全集』 第26冊、岩波書店、1944年2月。
校訂
訳書
資料論文
評伝研究
関連項目
外部リンク