東京荒川少年少女合唱隊
東京荒川少年少女合唱隊(とうきょうあらかわしょうねんしょうじょがっしょうたい)は、日本の児童合唱団である。 概要東京都荒川区にある児童合唱団で、1965年に初代常任指導者であった渡邊顕麿(わたなべ あきまろ)によって創立された。 地域文化の向上、青少年の育成を目的として、年2回の定期演奏会や海外の児童合唱団とのジョイントコンサート、出張コンサートなど様々な活動を行っている。 オーケストラ付き大曲、オリジナル編曲での唱歌、童謡、クラシック、グレゴリオ聖歌など様々な曲を歌っている。東京下町を拠点とし、メッセージ性のある歌を伝えることをモットーとした児童合唱隊として様々な経験をふんでいる。 2002年1月より郡司博を常任指揮者兼指導者に迎え、6月に山神健志を指揮者兼指導者に迎える。 2007年8月より米谷毅彦(まいや たけひこ)を常任指揮者兼指導者に迎える。 活動主な活動
主な定期演奏会
ウィーン遠征合唱隊は過去にヨーロッパ、アジア、中東、アメリカなど様々な国へ遠征、演奏してきている。 2011年8月、合唱隊は「荒川区・ ウィーン市ドナウシュタット区友好交流15周年記念式典」へ参加するため、オーストリアのウィーンへ遠征した。ウィーン郊外ドナウシュタット区と荒川区は平成8年に「友好都市」となっており、交換留学生による国際交流や、荒川区南千住駅東口広場に「ドナウ広場」、その脇に続く道路に「ドナウ通り」という愛称もつけられている。同じ様に、ドナウシュタット区の道路にも「荒川通り」や「東京通り」という愛称がつけられており、「東京通り」沿いの建物に「荒川区と友達」と題するモザイク壁画がつくられているという関係。今回の遠征には、2011年3月の東日本大震災後に差しのべられた様々な支援に感謝し、復興に向かう日本の元気を伝えるという大きな目的があった。計4回の演奏を締めくくる最後のドナウシュタット区の教会では、満員の観客からスタンディングオベーションを受けた。ウィーン遠征で観客に書いてもらった感想や応援メッセージなどを、一つの大きな旗とし大切に保管している。 釜石市との関係荒川区と岩手県釜石市は「友好交流都市」となっている。夕刻になると、荒川区の町全体に流れる曲がある。荒川区民の歌「あらかわ 〜そして未来へ」(作詞:高野政義、作曲:弦哲也)である。この曲は、1982年に区政施行50周年を迎えた荒川区が、区の誕生半世紀を記念する行事として、区民みんなが楽しめる歌というコンセプトの下「区民の歌」として作られた。作曲は荒川区にゆかりのある弦哲也(げんてつや)に依頼。作詞は公募だった。弦を含む審査委員17人による選考によって歌詞が選ばれた。その17人の選考委員の一人が渡邊顕麿であった。 選考時、「夢を追う人が住み、温かい心がかよう」という高野の歌詞が「平凡すぎる」と一人の著名な委員が異を唱えた。それに対し渡邊は「私は平凡だとは思いません。私はこの荒川で多くの人にお会いして、今ここで目を閉じれば、夢を追ってる人、心のとても温かい人、そういう大勢の人の顔を思い浮かべることができる。平凡ではなく、荒川区にふさわしい良い詩です。」と言った。この渡邊の一言で高野政義の詞に決まった。 後に渡邊の手により、故郷である岩手県釜石市で歌詞を少し変え、釜石市の愛唱歌『この町そして未来へ』として現在も市民に親しまれ歌われており、釜石市内には歌詞の石碑まで存在する。これらの事が縁となり、荒川区と釜石市の友好交流が始まり、渡邊が釜石で創立した合唱団とも交流がある。 荒川区では2011年の東日本大震災直後に給水車を派遣し、様々な形で支援活動を継続しており、その一環として2012年3月に「あらかわキャラバン事業 〜東日本大震災復興応援」として、東京荒川少年少女合唱隊による釜石市での復興応援コンサートが実現した。今回の釜石復興応援コンサートの中で、「あらかわ 〜そして未来へ」と「この町そして未来へ」の歌詞を合わせた曲を会場の観客と一緒に歌い深い感動を呼んだ。この模様は、荒川ケーブルテレビの特集番組内で放送された。 2012年1月 - 4月、荒川区社会福祉協議会の主催により、釜石市民の文化・スポーツ活動の復興を応援する「釜石市民元気応援プロジェクト」が行われた。最終的には26,000人以上の人から支持され、1,600万円以上の募金が集まった。 丸木美術館コンサート合唱隊では、メンバーの情操教育の一環として、「原爆の図:丸木美術館コンサート」を2009年から毎年実施している。この演奏会は、「未来をたくされた子供たち」の立場から、丸木夫妻の絵を通し、その作品の在る空間で歌うというスタイルをとっている。力強く、メッセージ性のある絵画と合唱芸術とのコラボレーションにより、「戦争」というものを肌と心で感じながらの演奏会は近年好評を博している。 初演
『おしくら饅頭』『猫死んじゃった』『きがきじゃない』『小さなたまご』『ひふみよいつつ』『小さいけれど』作曲:若松正司、詩:中山知子
出演ミュージックフェアー CD録音など
アニメ・特撮の歌
主な出身者外部リンク |