東邦テナックス株式会社(とうほうテナックス)は、かつて存在したPAN系炭素繊維メーカー。東京都千代田区に本社を置いていた。
2018年4月1日付で、親会社の帝人に吸収合併され解散した[1]。
概要
昭和9年(1934年)創業の東邦人造繊維株式会社をルーツとする。世界を代表する規模を誇り、生産高は世界第2位であった。主力製品である炭素繊維は、風力発電のブレード(羽根)や高圧タンク向けなどの産業用途のほか、仏エアバス社の超大型旅客機エアバスA380を始めとした航空・宇宙分野向けに出荷されていた。
2006年3月期決算は、大垣工場跡地売却損の発生により44億円の赤字決算となった。
2000年2月に帝人の子会社となるまでは芙蓉グループであった。
沿革
- 1934年(昭和9年)6月 ‐ 東邦人造繊維株式会社を創業(創業者・後宮信太郎)[2]。
- 1950年(昭和25年)7月 ‐ 東邦レーヨン株式会社を設立。
- 2000年(平成12年)2月 ‐ 帝人の子会社となる。
- 2001年(平成13年)7月 ‐ 東邦テナックス株式会社に商号変更。
- 2007年(平成19年)
- 5月28日 ‐ 帝人の完全子会社となることを発表。
- 8月 ‐ 上場廃止。
- 9月1日 ‐ 帝人の完全子会社となる。
- 2018年(平成30年)4月 - 帝人へ吸収合併され解散。
関連会社
- 東邦化工建設株式会社
- 東邦機械工業株式会社
- 東邦セールス株式会社
- 東邦テキスタイル株式会社
脚注
外部リンク