板津匡覧
板津 匡覧(いたづ よしみ、1980年 - )は、日本の男性アニメーション監督、アニメーター[1]。岐阜県出身[1]。 経歴18歳でアニメ業界に入り、スタジオぎゃろっぷ、マッドハウス等でアニメーターとして活動する[1]。 2004年の『妄想代理人』で作画監督、2007年の『電脳コイル』で総作画監督[注 2]を務める[1]。 2010年、作画監督を務める予定だった故今敏監督の未完映画『夢みる機械』の監督代行を務めることが正式に発表されたが、その後凍結されたままになっている[3][4]。 2015年、映画『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』で初のキャラクターデザインを務め、ショートアニメ『みつあみの神様[注 1]』で監督デビューを果たす[1][5]。 2016年、『みつあみの神様[注 1]』が第49回ヒューストン国際映画祭にてクラシック・セル・アニメーション部門プラチナ・レミ賞受賞ほか22賞を受賞[1][6]。 2017年、『ボールルームへようこそ』で初めてテレビシリーズの監督を務める[1]。 2023年、『北極百貨店のコンシェルジュさん』で初めて劇場アニメの監督を務める[7]。 人物子供の頃からアニメーションや絵を描くことが好きで、アニメーションの専門学校に行かせてもらえることになったことでアニメーターの道に進む[1]。 子供の頃に好きだったアニメは宮崎駿監督作品や『AKIRA』で、特に宮崎作品が好きだった[1]。 最も影響を受けたアニメーターは井上俊之[1]。また『電脳コイル』で一緒だった本田雄、『パプリカ』の作画監督だった安藤雅司の影響も強い[1]。アニメーターとしての動きの作り方の師匠は丹内司[8]。 これまで宮崎駿や今敏、磯光雄、原恵一といった監督の作品に参加してきた[8]。その中で宮崎駿と今敏は自分の絵を中心に作品を作って行くという点で似たタイプであり、宮崎は自身の実体感覚が強烈に画面に出る人で、今はもう少し論理的で言葉で説明しながら作って行くと語っている[1]。それに対し、アニメーター出身ではない原恵一は絵コンテに最も力を入れているという[1]。特に強い影響を受けたのは色々話を聞く機会も多かった今敏で、絵コンテのカット割り、方法論については彼が師匠だという[8]。 これまでに鑑賞したり制作に参加したりした作品の影響から、自分には『どうぶつ宝島』[注 3]などの東映動画の長編アニメのようなシンプルな線で描かれたキャラクターがのびやかに動くマンガチックな作品と、現代的なリアルなアニメーションの両方の血が流れていると自己分析している[9]。 参加作品テレビアニメ
劇場アニメ
短編・パイロットフィルムOVAゲーム
脚注注釈出典
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