林 慎一郎(はやし しんいちろう、1977年1月26日 - )は、日本の劇作家、演出家。極東退屈道場代表。北海道函館市出身。[1]
来歴
函館ラ・サール高等学校、京都大学総合人間学部卒業。大学在学中に演劇活動を開始。2004年、伊丹想流私塾にて北村想に劇作を師事。2007年、公演ごとに俳優を集める個人プロデュース「極東退屈道場」を立ち上げる。
2011年、『サブウェイ』で、第18回OMS戯曲賞大賞を受賞[2]し、以降、2年に渡り再演を続け、「列島縦断延伸ツアー」と称し、全国の地下鉄保有5都市(札幌、仙台、東京、大阪、福岡)にて上演する。
2013年、『タイムズ』で、第20回OMS戯曲賞特別賞を受賞し、佐藤信演出により再演する。[3]
2016年、『PORTAL』(演出:松本雄吉(劇団維新派))で、第61回岸田國士戯曲賞候補。[4]
「都市」を題材に、膨大なモノローグと映像やダンスを用いた「報告劇」を立ち上げており、都市に対するその独特な切り口と、都市生活者たちの人物造形が特徴。[5]
[6]
劇作家として、他の演出家との作業も積極的に行なっている。
2016年より山本能楽堂にて、能楽師と協働し能と現代演劇のコラボレーション作品を発表。[7]
近年は拠点である大阪を俯瞰的かつ未来完了的な目線で描く作品を発表し続け、
2021年「LG20/21クロニクル」の成果で、大阪文化祭賞奨励賞。
2022年「クロスロード」で第1回、2023年「中之島デリバティブⅡ」で第2回、かんさい演劇大賞優秀作品賞を連続受賞する。
伊丹想流劇塾マスターコース・師範、[8]大阪府立咲くやこの花高校演劇科講師など、劇作家、演出家としての活動の他、劇場主催の演劇ワークショップなどの講師も多数務める。
主な作品
極東退屈道場
(作・演出 主な作品)
戯曲提供
(2016年、第61回岸田國士戯曲賞候補)
脚注
- ^ 『日本戯曲大事典』白水社、2016年、501頁。
- ^ 「これまでの受賞作」-OMS戯曲賞(大阪ガスビジネスクリエイト株式会社)
- ^ 「極東退屈道場「タイムズ』佐藤信インタビュー」-アイホール
- ^ 「第61回岸田國士戯曲賞最終候補作品」-白水社
- ^ 「今月の戯曲「サブウェイ』」-Performing Arts Network Japan
- ^ 「今月の戯曲『PORTAL』」-Performing Arts Network Japan
- ^
「能×現代演劇公式サイト」
- ^ 「伊丹想流劇塾マスターコース」-アイホール
- ^ 「第15回AAF戯曲賞 審査結果」-愛知芸術センター
- ^ 「関西えんげき大賞受賞作」-関西えんげきサイト
- ^ 「『PORTAL』山中崇×林慎一郎インタビュー」-エンタメ特化型情報メディアスパイス
外部リンク
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1990年代 |
- 第1回 松田正隆『坂の上の家』
- 第2回 鈴江俊郎『ともだちが来た』
- 第3回 内藤裕敬『夏休み』
- 第4回 岩崎正裕『ここからは遠い国』
- 第5回 蟷螂襲『滝の茶屋のおじちゃん』
- 第6回 土田英生『その鉄塔に男たちはいるという』
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2000年代 |
- 第7回 樋口美友喜『深流波-シンリュウハ-』
- 第8回 樋口美友喜『ひとよ一夜に18片』
- 第9回 サカイヒロト『mju::::zikal』
- 第10回 山口茜『他人(初期化する場合)』
- 第11回 ごまのはえ『愛のテール』
- 第12回 水沼健『壁ノ花団』
- 第13回 竹内佑『音速漂流歌劇団』
- 第14回 該当なし
- 第15回 サリngROCK『愛情マニア』
- 第16回 大竹野正典『山の声』
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2010年代 |
- 第17回 はしぐちしん『ムイカ』
- 第18回 林慎一郎『サブウェイ』
- 第19回 稲田真理『留鳥の根』
- 第20回 中村賢司『追伸』
- 第21回 土橋淳志『或いは魂の止まり木』
- 第22回 高橋恵『誰故草(たれゆえそう)』
- 第23回 福谷圭祐『悪い癖』
- 第24回 山崎彬『メロメロたち』
- 第25回 くるみざわしん『同郷同年』
- 第26回 該当なし
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2020年代 | |
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