江差駅
江差駅(えさしえき)は、かつて北海道檜山郡江差町字陣屋町(じんやちょう)231番地[1]にあった、北海道旅客鉄道(JR北海道)江差線の駅(廃駅)である。電報略号はエシ。事務管理コードは▲141417[2]。 江差線の部分廃線に伴い[報道 1]、2014年(平成26年)5月12日に廃駅となった[報道 2][新聞 1][新聞 2]。なお、1988年(昭和63年)2月1日のJR松前線の廃止後は、道内最西端の有人駅であった[注釈 1]が、廃止に伴いその座を八雲駅に譲った。 歴史
駅構造国鉄時代[いつ?]は貨物側線が多く存在し、急行「えさし」も発着していたが、晩年は単式1面1線ホームの地上駅だった。 木古内ブロック所属の社員配置駅(管理駅)であった。江差線神明駅 - 上ノ国駅間を管理していた。窓口営業時間外は駅員不在のため、夜間連絡先は木古内駅となっていた(湯ノ岱駅を除く)。 駅舎にはみどりの窓口があった[6]。自動券売機が設置されていたが撤去された。トイレもあったが、営業時間外は施錠されていた。 改札業務は、開業当初を含めてしばらくの期間は入出場別の改札を行い(先の駅舎写真右側部分に出場用改札口の名残がある)[いつ?]、のちにみどりの窓口横に専用窓(後の写真「待合室・窓口」の改札口左側部分)を設けて改札を行っていた[いつ?]が、晩年に全列車がワンマン運転の車内精算となってからは、主に木古内駅・五稜郭駅・函館駅で特急に乗り継ぐための特急券を含めた乗車券購入により、みどりの窓口において乗車日当日の発券時点で改札業務をする以外[いつ?]は行われなくなった[6]。その関係で、晩年においては列車の乗降は無人駅と同じ扱いとなっていた。また、冬期は除雪車を運用する関係で当駅で滞泊せず、湯ノ岱駅まで回送し滞泊していた。
利用状況
駅周辺日本海からほど近い丘の上にあり、町の中心地までは徒歩で15 - 20分ほどかかる位置にあった。
路線バス現役時代は駅前に函館バス「江差駅前」停留所があり、熊石・大成方面等への路線が発着していた。駅廃止後に停留所名は「陣屋団地」と改称されている。 2014年(平成26年)5月12日から、前日をもって運行を終了したJR江差線の代替バスとして、函館バスが「江差木古内線」を運行しているが、旧駅前には乗り入れていない。 駅跡江差線廃止後しばらくは駅舎やレールが残されていたが[新聞 4]、廃駅から2年半が経過した2016年(平成28年)11月14日から12月中旬にかけて駅舎は解体され、江差町内に敷設されている3.7 km分のレールも2017年(平成29年)1月までに撤去された[新聞 5]。 跡地周辺では、江差町が町営住宅3棟(23戸)が建設[新聞 5]され、町営住宅の建て替えや若者向け住宅の建設[新聞 4]が行われた。また、2017年度には駅舎跡を示すモニュメントが整備され[新聞 5]、その後駅名標を再現した案内表示板と木柱モニュメントのほか、実際に江差駅構内で使用されていたレール・枕木・バラスト・車止めを用いた記念施設として完成した。
駅で使用していた看板や備品などのゆかりの品は、江差町郷土資料館(旧檜山爾志郡役所)に展示されている[新聞 4]ほか、旧駅前の店舗跡建物を改装した「旧江差駅資料展示館・地域交流館」が開設され[新聞 5]、そこにも展示されている。旧江差駅資料展示館・地域交流館はほかにも江差町内の鉄道写真家・辻晴穂撮影による江差線運行当時の特大写真パネルも展示されている。施設は展示物見学以外にも、施設前に在する「陣屋団地」バス停留所の待合場所としても利用可能で、その目的も兼ねて、当時の駅で使われていたベンチも設置されている。「旧江差駅資料展示館・地域交流館」は2021年7月末限りで閉館。同館の所蔵品約40点は江差町郷土資料館に移管された[新聞 6]。同年8月13日から江差町郷土資料館に展示されている[新聞 7]。
晩年の江差駅の駅弁として販売されていた「2段のり弁当」は江差町内のレストランで2015年(平成27年)現在も食べることができる[新聞 4]。 隣の駅
脚注注釈出典
報道発表資料
新聞記事
参考文献書籍
関連項目外部リンク
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