池端 俊策(いけはた しゅんさく、1946年1月7日[1] - )は、広島県呉市出身[2]の脚本家[3]。
来歴
広島県立呉三津田高等学校を経て[4][2]、1970年、明治大学政治経済学部卒業[5]。高校時代から演劇部に入り、脚本作りに熱中していた[6]。大学在学中からシナリオ作家協会主催の「シナリオ研究所」(現在の「シナリオ講座」)に通い、卒業後は竜の子プロダクションに半年勤務。その後は営業職など職を転々とし、今村昌平の脚本助手となり、今村監督の映画『復讐するは我にあり』(1979年、松竹/今村プロ)、『楢山節考』(1983年、東映/今村プロ)の第1稿を手がけた。
1984年、テレビドラマ脚本『私を深く埋めて』(TBS)『羽田浦地図』(NHK)『危険な年ごろ』(読売テレビ)の三作品で向田邦子賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞し脚光を浴びる。
1991年、第29作目の大河ドラマ『太平記』の脚本を手がける。
2009年春に『帽子』(NHK広島)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞、同年秋には紫綬褒章を受章。
2017年、『夏目漱石の妻』(NHK)で放送人グランプリ2017のグランプリを受賞。同年、旭日小綬章を受章[5]。
2020年、自身2作目となる大河ドラマ『麒麟がくる』の脚本を手がける。同作品で橋田賞を受賞[7]。
2022年、文化功労者[8]。
映画『復讐するは我にあり』『楢山節考』以来の仲である緒形拳の出演作を、『羽田浦地図』『百年の男』『帽子』(以上、NHK)など多数執筆。初監督映画『あつもの』でも、緒形が主演している。2009年2月に、2008年に死去した緒形を追悼するドキュメンタリー番組『俳優〜脚本家・池端俊策が見つめた緒形拳〜』(NHK)が放送された。
ビートたけしの主演作も、『昭和四十六年 大久保清の犯罪』『イエスの方舟』『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東條英機』(以上、TBS)などを発表している。また、1990年の『忠臣蔵』では、両主演という形で、緒形拳(大野九郎兵衛役)、ビートたけし(大石内蔵助役)が共演した。
演出家の鶴橋康夫とのコンビは長く、『仮の宿なるを』『魔性』『危険な年ごろ』『風の棲む家』(以上、読売テレビ)などの作品がある。TBSプロデューサーの八木康夫との仕事も、『昭和四十六年 大久保清の犯罪』『協奏曲』『烏鯉』など多数。
日本放送作家協会会員。日本脚本家連盟会員。日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム代表理事[9]。向田邦子賞選考委員。また、日本映画学校に於いて多数の後進の育成に努める。
作品
テレビアニメ
テレビドラマ
映画
著書
- 『池端俊策ドラマ集』(1990年、日本テレビ放送網)
- 『池端俊策ベスト・シナリオセレクション』(1998年、三一書房)
脚注
関連項目
外部リンク