海を駆ける
『海を駆ける』(うみをかける)は、2018年の日本・フランス・インドネシア合作のドラマ映画である[2]。監督・脚本を深田晃司が手がけ[3]、主演をディーン・フジオカが務めた[4]。 概要第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」審査員賞を受賞した深田晃司監督が7年の歳月を経て完成させたオリジナル脚本作品である。主演に深田監督自ら惚れ込んだディーン・フジオカを迎え[5]、本作の前身ともいえる『ほとりの朔子』に次ぐ出演となった鶴田真由[6]と太賀[7]、そして阿部純子[8]が初キャスティングされており、インドネシアオールロケーションとなった本作はアディパティ・ドルケン、セカール・サリといった現地の俳優陣も出演している[9]。鶴田と太賀は撮影に合わせてインドネシア語をブラッシュアップしながらマスターした[10]。2004年の大震災による津波で被害を受けたバンダ・アチェでの撮影は日本・インドネシア・フランスとの共同制作となっており[11]、フランス、インドネシア、中国など日本以外の国と地域で公開されることが決まった[12]。 ストーリーインドネシア・スマトラ島のバンダ・アチェは戦争と津波の爪痕が残る場所。その町に海岸で行き倒れていた正体不明の男ラウ(ディーン・フジオカ)が発見される。彼は片言の日本語やバハサインドネシア語を話し、NPO法人で災害復興の仕事をしながら暮らす貴子(鶴田真由)と息子のタカシ(太賀)、日本からやってきた親戚のサチコ(阿部純子)の周辺で奇妙な出来事が次々と起こり始める。タカシの同級生クリス(アディパティ・ドルケン)、その幼馴染でジャーナリストのイルマ(セカール・サリ)を巻き込んで不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくのだった。 ラウとはいったい何者なのか。人種や国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情、美しくも人生の不条理を描いた内容になっている。 キャスト
スタッフ
上映2018年5月7日、東京都のテアトル新宿にて完成披露上映会が行われた[13]。 評価受賞脚注
関連文献
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