渡邊 洋子(わたなべ ようこ、1959年 - )は、日本の教育学者、社会学者。新潟大学創生学部教授。群馬県出身[1]。生涯教育学、社会教育史、ジェンダー論を専門とする。
略歴
1959年、群馬県生まれ。東京学芸大学幼稚園教員養成課程幼稚園科[1]、お茶の水女子大学文学研究科社会教育学専攻[1]を経て、同大学院博士課程人間文化研究科単位取得満期退学[1]。日本学術振興会特別研究員、お茶の水女子大学人間文化研究科助手[1]、法政大学、神奈川大学、明治大学等の非常勤講師[1]、新潟中央短期大学幼児教育科助教授[1]、2004年京都大学大学院教育研究科准教授[1]。2017年から新潟大学創生学部教授[1]。
2007年、『女性専門職教育の源流:吉岡彌生の「女医」養成論の生涯教育学的研究』によって京都大学から博士(教育学)の学位を取得した[2]。
研究
現在は、以下のような研究を行っている[3]。
生涯学習(社会教育・成人教育)の文脈での「学ぶこと」と「教えること」の関係性、そこでの「教育」の意味や「教育者」の役割に関心がある。
①イギリスの成人教育者(学習援助者)養成の経緯とその理論的基盤に関する研究。
②日本的「学びの文化」土壌(伝承・習い事や職人文化、地域住民と学校等)と国際比較。
③戦前・戦後の専門職女性・働く女性にとっての学習・教育の意味に関する実証的・思想的研究。
④日英の専門職(特に医学教育従事者)の養成・研修に関わる研究。
受賞歴
著書
単著
- 『満洲「大陸の花嫁」はどうつくられたか』(共同執筆)(明石書店、1996年)
- 『近代日本女子社会教育成立史―処女会の全国組織と指導思想』(明石書店、1997年)
- 『生涯学習時代の成人教育学―学習者支援へのアドヴォカシー』(明石書店、2002年)
共編著
- 相庭和彦共編『日中韓の生涯学習:伝統文化の効用と歴史認識の共有』(明石書店、2013年)
- 前平泰志監修『生涯学習概論:知識基盤社会で学ぶ・学びを支える(講座・図書館情報学)』(ミネルヴァ書房、2014年)
翻訳
- マルカム・S・ノールズ『学習者と教育者のための自己主導型学習ガイド:ともに創る学習のすすめ』(明石書店、2011年)
出典