演奏記号演奏記号(えんそうきごう)は、五線記譜法による楽譜にあって、演奏をするために必要なさまざまな記号のうち、五線、音部記号、拍子記号、音符、休符、調号、臨時記号などをのぞいた、重要であるが記譜法上必要不可欠な要素ではない記号をいう[注釈 1]。演奏記号には、文字を用いてことばによって示すものと、それ以外のマークやシンボルによるものとがある(どちらも記号と呼ばれる)。 文字を用いる記号を標語という。標語は基本的にイタリア語で書かれる。声楽曲の場合にはその曲の歌詞の言語で書かれることもあり、器楽曲でもドイツ語やフランス語で書かれることもあるが、全体としては例外的である。また、標語を含めた様々な音楽用語を楽語と呼ぶことがある。 以下に示される訳の多くは、一般的な訳によっているため、必ずしも音楽表現に最適の訳とは限らない。関孝弘のように、「専門用語としてではなく、日常用語としての理解が必要」と特にイタリア語の音楽用語の紋切り型解釈を批判する人物もいる。 →アルファベット順一覧については「欧文西洋音楽用語の一覧」を参照
強弱記号→詳細は「強弱法」を参照
音の強弱を表す記号には、一定の強弱を表すもの以外に、特定の音だけ強いことを表すもの、強弱の変化を表すものなどがある。表記の方法としては、フォルテ()、ピアノ()およびこれらを組み合わせたもの、アクセント ()などの記号、crescendo など文字での指定などがある。 速度記号テンポを表す記号 遅い・速い等の指標を示すもの遅い順に並べている(この並びが絶対というわけではない)。
ある一定の速度を示すもの
メトロノーム記号最も具体的かつ正確に速度を示す表記方法である。
相対的な速さを示すもの
速度の変化を示すもの
その他の速度記号
発想記号
アーティキュレーションを示す記号
反復記号
装飾記号このほか、装飾音の項目を参照。
省略記号
楽器に特有の奏法を示す記号
その他
前置詞、接続詞、修飾語
イタリア語の接尾辞
脚注注釈出典
参考文献遠藤三郎『音楽用語辞典』シンコーミュージック・エンタテイメント、2009年。ISBN 9784401613304。 関連項目関連資料発行年順。
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