王家の谷 エルギーザの封印
『王家の谷 エルギーザの封印』(おうけのたに エルギーザのふういん)は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたMSX用アクションパズルゲーム。「王家の谷」の続編に当たる。全60面。カートリッジにはSCC音源チップを搭載し、面をデザインするエディットモードもある。 概要前作の舞台はエジプトであったが、本作品に登場するピラミッドはレムールという惑星上にあるものである。主人公はビック(前作の主人公)の13代目の子孫という設定になっているため、未来の宇宙が舞台となっているといえる。 コナミのMSXソフトで、MSX1およびMSX2専用で別パッケージとして売り出されたのはこの作品のみである(挿入したMSX本体がMSX1かMSX2かによって画面などの演出が異なるソフトは複数本存在する)。MSX1用は画面描画性能の制約上、敵が単色スプライトになり、アイテムが黒く縁取られている。ただ、ソウルストーンが光り輝く演出はMSX1のみである。 ストーリービック13世は、ピラミッド群のある惑星レムールを調査中、地球のピラミッドの秘密を知る。古代エジプトの王族は太古の昔にレムールからやってきた宇宙人であり、地上のピラミッドは、彼らの死後にその魂をレムールに送るための転送装置だったのである。そしてピラミッドの副葬品は、転送装置を制御する機能を果たしていた。 しかし度重なる盗掘のため、ピラミッドは制御不能となり、暴走を始めていた。ピラミッドパワーによって増幅されたそのエネルギーは、地球をも破壊しかねない。 ステージ構成などゲームの目的は、ステージ上にあるソウルストーンをすべて回収し、扉から脱出することである。 ゲーム画面はサイドビュー形式で、垂直に伸びる梯子で上下のフロアを移動する。上下左右はつながっており、端まで行くと反対側に出る。ステージは最小1画面分から最大6画面分で構成される。床は壊れるブロックと壊れないブロックに分かれており、前者はアイテムで掘ることができる。 ステージは6つのピラミッドに各10部屋、計60部屋からなる。2面ごとにBGMが変化する。10面クリアごとにビック13世が次のピラミッドへ進むデモが表示される。なお、この時のBGMは悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンスでも"秘法を求めて(英:In search of the secret spell)"の曲名で用いられている[2]。 主人公は残機ゼロからスタートし、ステージクリアごとに一人ずつ増える。ステージクリア時にはパスワードが表示され、途中から開始することもできる。 基本操作カーソルキーでビック13世を左右に動かす。梯子は上下キーで昇降する。 スペースキーを押したときの挙動は所持するアイテムによって異なる。
つまり、武器またはアイテムを持っているときにはジャンプができない。また、武器およびアイテムは一度に一つしか持てず、一度取ったら使用しない限り手放すことはできない。武器は回収することで再利用が可能だが、その他のアイテムは使用することで失われる。 このシステムは前作から引き継がれたものである。 キャラクター
アイテム武器と掘削用アイテムに大別される。前者は使用回数に制限はないが、後者は一度使用すると失われる。
ギミック
ステージエディットこのゲームにはエディットモードがついており、これを利用したコンテストが開催された。取扱説明書にある専用の原稿用紙にマップを書き込んで郵送することで参加でき、優秀なステージには各MSX専門誌の名を冠した賞が贈られた。賞品はエディットステージ入賞作品が収録されたROMカートリッジであった。 関連項目脚註
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