画面解像度 (がめんかいぞうど、display resolution , screen resolution )は、慣用的にコンピュータ 等のディスプレイ に表示される総画素数を指す。
本来の「解像度」の言葉通り、画面の精細さを指すこともあるが、区別する場合は画素密度またはピクセル密度 (pixel density) と称される。
画素数を表す場合は「横×縦」や「横x縦」などの形(例えば1024×768, 1920×1080)で示され、密度を表す場合は「○ dpi」や「○ ppi」の形(例えば96 dpi, 600 ppi)で示される。
概要
RGB 液晶(左)と有機EL(右)の例 赤1個、緑1個、青1個の3つのサブピクセルで、1つのフルカラー正方形のユニットを構成し、1ユニットで1ピクセルとなる。
画素と画素数
ドットマトリクス 型の電子ディスプレイ(以下、ディスプレイ)では画素(ピクセル 、pixel)と呼ばれる小さな点を縦横に並べ、それらの点を別々に制御することで画面を表示している。
現在、一般に使用されている液晶ディスプレイでは赤・緑・青の3つの副画素(サブピクセル)のそれぞれの輝度を制御することで多様な色を生み出しており、通常は副画素3つ合わせて1つの正方形画素になっている。例外として、シャープ の『クアトロン 』では赤・緑・青・黄の4色、ジャパンディスプレイ の『WhiteMagic』[ 1] では赤・緑・青・白の4色で正方形画素を構成している。
一般的には、ディスプレイ上で平面的に展開する画素の総数を、仕様における画面解像度としている。したがって、副画素の総数ではない。
ただし、一部の機種では、ベイヤー配列 に似たペンタイル 配列など、副画素の色と配置構成を変えることで実際よりも見掛け上の画素数を上げている場合があり、この場合正方形画素とはならないが、全体として正方画素と近似するように配置しているため、見掛け上の画素数を仕様における画面解像度としている。
画素密度(表示精細度)と長さの単位
通常は同一の表示サイズで比較する場合、画素数が多いほど細やかで綺麗な表示が可能となる。つまり、表示画面上の長さ当たりに存在する画素数(解像度 )によって表示の精細度が定められる。例えば「表示領域の水平長が10 cmで水平方向画素数が1,000個」の場合と「表示領域の水平長が20 cmで水平方向画素数が2,000個」であった場合、水平方向の画面解像度は同一の10 pixels/mmとなる。
ただし、実際には、歴史上フラスコの底の形をした円形ブラウン管 の直径の解像度を表した経緯から、現在でも水平長ではなく、画面外接円 の直径となる、対角線 の精細度として表示される。
印刷分野においてインチ単位での解像度(スクリーン線数)が用いられていたことからコンピュータ等もこの単位長さにはインチが用いられておりISO 加盟国においても、解像度の単位は1インチ (= 25.4 mm) 当たりの画素数(単位は dpi : dots per inch または ppi : pixels per inch)で表示されることが多い。
画素密度(ピクセル密度)としての画面解像度
単位
ドットの物理的な並びは「ドットピッチ」、1インチの長さあたりのドット数は「dpi」と表記されるが、最近 [いつ? ] では、画面解像度をあらわす単位として印刷分野の単位と区別する目的でppi がしばしば用いられる。これは階調表現能力が異なる別の技術に、同一の単位を用いることで発生すると思われる混同を防止するためである。
例えば印刷の100 dpiとディスプレイの100 pixels/inchを同じ単位 (dpi) で表現すると、あたかも同じ表現能力であるかのような誤解を生じる。単色2値データのみで比較すると同等であるが、印刷においては網点 を用いて多色・多階調を表現するため、物理的解像度は落ちてしまう(周囲のドットを利用するため)。一方、ディスプレイの画素では256階調や4096階調といった多値表示が可能であるためディスプレイの100 pixels/inchのほうが表示能力が高く情報量が多いことになる。なお、本稿においては誤解を生じる恐れがないため、dpiとppiを同じとして記載している。これは例えば1,000ピクセルの画像を100 %表示すれば1,000ドットとなることによる。
代表的な解像度
Classic Mac OS /macOS の場合、1984年 に初代Macintosh がリリースされた後、Retinaディスプレイ が登場するまでの間、画面解像度は72 dpiに統一されていた[ 2] [ 3] 。これは、WYSIWYG 設計思想の実装に基づき1ポイントを1ピクセルに相当させたためである。ディスプレイの大きさが同じならばピクセル数は一定で、本体側のソフトウェアやハードウェアでは変更できないため、拡大率を100 %にしたときディスプレイで見たままの大きさの文字や図形をプリンターにて印刷できる仕組みであった。
Microsoft Windows の場合、Windows XP よりも前のバージョンでは、ディスプレイ解像度は96 dpiであると仮定されてきた[ 4] 。XPでは96 dpiおよび120 dpiの2つのDPI値と、カスタムDPI設定が導入されたが、XPのDPIスケーリングは実質的に前述2つの値で決め打ちだった。これは、下位レベルのグラフィックスAPIであるGDI の座標系が、整数にしか対応していなかったためでもある。また、ほとんどのアプリケーションはシステムのDPI設定が96 dpiであるという前提であったため、100 %の設定以外では正常に描画されないという問題もあった。Windows Vista ではDesktop Window Manager (DWM) とともにDPI仮想化の技術が導入され、システムDPI認識(System DPI Aware)[ 5] に対応していない(マニフェストで宣言していない)古いアプリケーションは96 dpiの仮想環境で強制的に動作させることが可能となったが、テキストの描画結果がぼやけるなどの問題が発生した。Vistaとともにリリースされた.NET Framework 3.0では、倍精度浮動小数点数 によるデバイス非依存の論理ピクセルを採用したWPF が導入され、またWindows 7 では単精度浮動小数点数 によるデバイス非依存の論理ピクセルを採用したDirect2D が導入されたことで、アプリケーションの高DPI対応が容易になった[ 6] 。Windows 7およびWindows 8 では、以下のような解像度が選択肢として規定されていた。デフォルト値(既定値)は実際のハードウェアによって異なり、またハードウェアによっては表示されない選択肢もある。
小 - 100 % (96 dpi)
中 - 125 % (120 dpi)
大 - 150 % (144 dpi)
特大 - 200 % (192 dpi)
カスタムDPI設定
Windows 8まではシステム全体で1つのDPI値しか設定できなかったが、Windows 8.1ではさらにディスプレイごとのDPI設定と認識(Per-Monitor DPI Aware)が可能となった[ 7] 。この機能を利用するには、アプリケーション側の対応も必要となる。
モバイルデバイス環境や4Kディスプレイなど、画面解像度(密度)は多様化する傾向にあるが、プラットフォームごとに用意された方法に従うことで、アプリケーションを様々な画面解像度に対応させることができる[ 8] [ 9] [ 10] [ 11] [ 12] 。
画素数としての画面解像度
画面(ディスプレイ)モード
画面モードとはディスプレイに表示される総画素数(横×縦のピクセル数)、またはそれに加えてリフレッシュレート 、色深度 などの値を定義したものでコンピュータの歴史上さまざまな規格が利用されてきた。
特定のコンピュータでどの画面モードが表示できるのかは、そのコンピュータに搭載されているビデオカード の性能に依存している。よって特定の画面モードを得たい場合はそのビデオカードが必要な容量のビデオメモリ を搭載していることと、ディスプレイのインタフェース 仕様に合致する適切な信号を生成できるものであることが条件となる。また当然であるが、その画面モードの画面解像度を表示できる能力を備えたディスプレイを用いる必要がある。ただし、表示内容を観察するためだけであればその信号を表示できるディスプレイを用いれば十分である場合もある。
画素数で示される類似のものとしては、デジタルカメラのカラー撮像装置があるが、カラー撮像装置の光感「画素」については、ディスプレイでは副画素として扱っているものを「画素」として扱い、その総数を画素数としている場合が多い。このため、仕様画素数が同じであればカラー撮像装置よりディスプレイのほうが高精細である傾向にある。例えば、カラー撮像装置の撮像「画素」が正方形のベイヤー配列ならば、通常ディスプレイのほうが4倍解像度が高い。
消費者向けカラーテレビ製品においては、画面解像度とほぼ同義語である「definition 」が「画質」として呼ばれることが多いが、直訳すれば「image quality 」となるように、本来なら画面解像度だけで画質が決まるわけではない。画質を左右する要素は、それぞれの画素が表示できる色数や、その再現性など、他にも多くの要素を考慮に入れる必要がある。
代表的な画面モードの表示総画素数
「画面解像度の通称名と総画素数」、色別に分けられた「画面の大きさの比較」とその「アスペクト比 」
画面解像度によるサイズと画素密度の関係
以下の表はピクセル数の少ない順に画面モードの種類を並べたものである。
多くの解像度で4で割り切れる偶数が用いられるが、4で割り切れない単偶数 が用いられることもある。また、アスペクト比を優先するために奇数が採用される場合もある。
「比」はピクセル数の比で、ピクセルが正方形 ならば画面アスペクト比 に等しいが、一部の規格(主に古い規格)はピクセルが正方形ではないので画面アスペクト比は異なる。
ピクセルが正方形ならば、画素密度による画面解像度はピタゴラスの定理 から
Resolution
=
Width
2
+
Height
2
inch
{\displaystyle {\mbox{Resolution}}={\frac {\sqrt {{\mbox{Width}}^{2}+{\mbox{Height}}^{2}}}{\mbox{inch}}}}
で求まる。
なお、ブラウン管には表示されない領域(ブランキング期間)があるが、仕様上のインチ数は表示領域の対角長ではなく管自体の対角長となる。
テレビジョン放送
アナログ放送においては、各ドットが正方形ではなく長方形になっているものがほとんどであった。デジタル放送ではパソコンのモニター同様、各ドットが正方形になっている。
コンピュータ・映画
PCでは一般のアナログテレビの画面に倣った横:縦の比率4:3 のもの(640×480、800×600、1024×768など)が長く使用されていたが、Windows Vistaが登場した2005年 ごろからハイビジョン (国内外のデジタルテレビ を含む)や映画 などとの比率に近い16:10 (8:5) や16:9といった横長(ワイド)の画面が多くなっている。2016年現在、16:9 のアスペクト比 (1280×720、1366×768、1920×1080など)が主流である。このため、アスペクト比は、互いに素 となる整数のほか、4:3または16:9に比してどのくらい違うのかという数値で表されることがおおい。インフォメーションディスプレイやスマートフォン、タブレット端末ではしばしば90度回転させて、縦横の長さが入れ替わった状態で使用される。
規格
は過去を含め主流とされた画面モードを示す。
通称
横(px)
縦(px)
アスペクト比
総画素数
備考
QQVGA (Quarter QVGA)
160
120
4:3
19,200
代表例:2002年ごろまでの携帯電話
QCIF (Quarter CIF)
176
144
4:3
25,344
代表例:2003年ごろまでの携帯電話
QVGA (Quarter VGA)
320
240
4:3
76,800
代表例:2002年ごろの携帯電話、2011年2月に任天堂が発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS 」(下画面) (日本の携帯電話)2002年7月16日にNTTドコモが発売したシャープ製「SH2101V 」の3.5型液晶 (日本の折りたたみ式携帯電話)2002年12月21日にJ-PHONEが発売した東芝製「J-T08 」の2.2型液晶 (Android端末)2010年12月25日に日本通信 が発売した「IDEOS 」の2.8型液晶。ワンセグ の解像度[ 注 1]
SIF (Source Input Format)
352
240
4:3
84,480
代表例:NTSC圏のビデオCD など
CGA (Color Graphics Adapter)
640
200
8:5 (16:10)
128,000
IBM PC, IBM PC XTのグラフィック用ビデオアダプタ。同じ解像度はPC-98 /88 200ライン など。
HVGA (Half VGA)
480
320
3:2
153,600
VGAの横が半分になった規格。 代表例:初代iPhone, 3G, 3GS、iPod touch(第1 - 3世代)、HT-03A などのスマートフォン (Android端末、液晶)2008年9月24日に発表され、2008年10月22日に発売した「T-Mobile G1 (HTC Dream) 」の3.2型 (Android端末、有機EL)2009年6月にサムスン電子 が発売した「Galaxy 」の3.2型
Mac 9″ gray
512
342
約3:2
175,104
(一体型パソコン)Appleが発売した「Macintosh 128K 」の9型モノクロCRT
Mac 9″ color
512
384
4:3
196,608
EGA (Enhanced Graphics Adapter)
640
350
4:3
224,000
IBM PC AT標準のビデオ規格。MDA, CGAの上位互換。
PC-98 DCGA (Double Scan CGA)
640
400
8:5 (16:10)
256,000
代表例:Apple Macintosh Portableおよび初代PowerBook、J-3100、FMR-50 など
X68000 16bit
512
512
1:1
262,144
SHARP X68000 の65,536色カラーモード での表示画面解像度
VGA (Video Graphics Array) SD
640
480
4:3
307,200
IBM PS/2 で採用のビデオ規格。MDA, CGA, EGA, MCGA 上位互換。DOS/V でサポート。単に640x480解像度の通称としても使われている。同一の解像度はAX (JEGA)など。 代表例:Mac 13インチ、初期液晶テレビ、2010年代のキッズ用デジタルカメラの高画質モード、1996年6月に任天堂が発売した据え置き型ゲーム機「NINTENDO 64 」など。MUSE などを除くアナログ放送(特にNTSC、480i )やDVDをパソコン用正方画素モニタに出力する時に一般的な解像度。(アナログテレビの規格自体はそもそもドットが正方形ではなく長方形なので、これとは解像度がやや異なる。)
WVGA (Wide VGA)
800
480
5:3 (15:9)
384,000
代表例:2006年ごろの携帯電話 (Android端末、有機EL)2010年4月27日にGoogle が発売したHTC 製「Nexus One 」の3.7型
FWVGA (Full Wide VGA)
854
480
427:240 (約16:9)
409,920
代表例:(日本の携帯電話、液晶)2007年4月23日にNTTドコモが発表した日本電気製「N904i 」の3型 (Android端末、液晶)2010年1月21日にNTTドコモが発表したソニー・エリクソン製「Xperia SO-01B 」の4型
FWVGA++ (Full Wide VGA++)
960
480
2:1 (18:9)
460,800
(日本の携帯電話、液晶)2009年5月25日にKDDIと東芝が発表した東芝製「biblio (TSY01) 」の3.5型 (Android端末、液晶)2010年3月30日にKDDIが発表したシャープ製「IS01 」の5型
SVGA (Super-VGA)
800
600
4:3
480,000
VGA上位互換ビデオ規格の総称。日本ではDOS/V初期のハイテキスト (V-text ) などでサポート。
UWVGA (Ultra Wide VGA) HXGA (Half XGA)
1024
480
32:15 (約21:9)
491,520
代表例:1998年9月19日にソニーが発売したノートパソコン「VAIO C1 (PCG-C1) 」の8.9型液晶[ 13] (日本の携帯電話、液晶)2008年10月30日にソフトバンクモバイルが発表したシャープ製「AQUOSケータイ FULLTOUCH SoftBank 931SH 」の3.8型
qHD (Quarter HD)
960
540
16:9
518,400
代表例:スマートフォン (有機ELテレビ)2007年10月1日にソニーが発表した11型「XEL-1」[ 14]
(Android端末、液晶)2011年5月11日にシャープが発表した「AQUOS PHONE SH-12C 」の4.2型[ 15]
Mac 16″
832
624
4:3
519,168
Mac 15″
640
870
64:87 (約3:4)
556,800
WSVGA (Wide Super VGA)
1024
600
128:75 (約17:10)
614,400
代表例:低価格帯ネットブック (Android端末、液晶)2010年6月21日に東芝が発表した「dynabook AZ 」の10.1型[ 16] 。より最近の例では、Amazon製のKindle Fire 7 タブレット。
DoubleVGA
960
640
3:2
614,400
HVGAの縦と横が2倍になった規格。 代表例:iPhone 4, 4s, iPod touch(第4世代) (Android端末、液晶)2010年10月4日にKDDIとシャープが発表した「IS03 」の3.5型
iPhone 4″
1136
640
71:40 (約16:9)
727,040
16:9より短方向が1画素多い。 代表例:iPhone 5 , 5s, 5c, SE, iPod touch(第5世代)
UWSVGA (Ultra Wide SVGA)
1280
600
32:15 (約21:9)
768,000
代表例:VAIO C1 、リブレット の一部機種
XGA (eXtended Graphics Array)
1024
768
4:3
786,432
IBM PS/2 後期のビデオ規格。8514/A に由来し、MDA, CGA, MCGA, EGA, VGA 上位互換。単に1024x768解像度の通称としても使われている。
PC-98 ハイレゾモード
1120
750
112:75 (約3:2)
840,000
他、FMR-60・70のモード
HD (720p )
1280
720
16:9
921,600
欧米の第一世代のデジタル放送・デジタルテレビにおいて一般的な解像度である。代表例:2011年ごろからのスマートフォン(4インチクラス) (Android端末)2011年11月17日にGoogleが発売した「Galaxy Nexus 」の4.65型有機EL
WXGA (Wide XGA)
1280
768
5:3 (15:9)
983,040
代表例:B5サイズ程度のノートパソコンやネットブック (液晶ディスプレイ)2002年11月28日にバッファロー が発表した17型「FTD-W17VS」[ 17]
XGA+
1152
864
4:3
995,328
iPhone 4.7″
1334
750
667:375 (約16:9)
1,000,500
16:9には短方向に0.375ピクセル足りない。 代表例:iPhone 6 , 6s , 7
Mac 21″
1152
870
192:145 (約4:3)
1,002,240
Two-Page(A4判2枚を並べて表示できるサイズ)
WXGA (Wide XGA)
1280
800
8:5 (16:10)
1,024,000
2006年ごろからのノートパソコン(14 - 15型クラス)の主流。2009年ごろよりFWXGAへ移行。 代表例:タブレット端末
FWXGA (Full-WXGA) HD
1366
768
683:384 (16:9に非常に近い。16.0078125:9)
1,049,088
16:9には縦方向に0.375ピクセル足りない。ピクセル数が2の20乗をわずかに超える。
代表例:低価格・小型の液晶テレビの主流(ただし4K・8K画質の衛星放送開始後は低価格・小型のフルハイビジョンテレビが増加)。2008年ごろからのノートパソコン(14 - 15型クラス)の主流(2010年代後半はローエンドを除き減少傾向)、ほかにも浴室用テレビ、液晶モニタ一体型ポータブルDVDプレイヤー、電子POPなどに見られる。 デジタルチューナー搭載液晶テレビの例:2002年9月25日にシャープが発表した37型「LC-37BT5」 [ 18]
HD+
1520
720
19:9
1,094,400
スマートフォン、6.3型液晶。「ASUS ZenFone Max (M2)」
HD+
1600
720
20:9
1,152,000
スマートフォン、6.5型液晶。「OPPO A5 2020」
Ultra Wide XGA
1600
768
25:12 (約21:10)
1,228,800
代表例:2009年1月8日にソニーが発表したノートパソコン「VAIO Type P 」の8型液晶[ 19]
QVGA (Quad VGA)
1280
960
4:3
1,228,800
WXGA+ (Wide XGA+)
1440
900
8:5 (16:10)
1,296,000
2000年代初頭以降、各社ノートパソコンや、一体型パソコンの液晶で採用される。
SXGA (Super XGA)
1280
1024
5:4
1,310,720
2000年代中盤の17-20インチのディスプレイに多く採用された。
HD+ WXGA++ (Wide XGA++)
1600
900
16:9
1,440,000
SXGA+
1400
1050
4:3
1,470,000
各社のノートパソコンに採用される。
HD+
1792
828
約19.5:9
1,483,776
スマートフォン、6.1型液晶。「iPhone XR 、iPhone 11 」
WSXGA
1600
1024
25:16(約16:10)
1,638,400
WSXGA+
1680
1050
8:5 (16:10)
1,764,000
各社ノートパソコンに採用される。辺の長さが縦横ともにWUXGAとWXGA+の中間。
代表例:(液晶ディスプレイ)2003年1月28日にアップルが発表した20型「Apple Cinema Display」[ 20]
SXGA+ (Super XGA+)
1400
1050
4:3
1,470,000
代表例:(ノートパソコン、液晶)2000年11月にコンパックが発売した「Armada E500」の15型
WSXGA (Wide Super XGA)
1600
1024
25:16 (約16:10)
1,638,400
代表例:(ブラウン管ディスプレイ)1996年10月にソニーが発表した24型「GDM-W900」で表示可能な解像度の一つ[ 21] (液晶ディスプレイ)1999年9月1日にApple が発表した22型「Apple Cinema Display」[ 22]
UXGA (Ultra XGA)
1600
1200
4:3
1,920,000
各社ノートパソコンに採用される。
FHD (Full-HD, 1080p ) 2K
1920
1080
16:9
2,073,600
日本の液晶テレビに多い解像度の一つであり、日本では「フルハイビジョン」の別名も多く用いられる。ピクセル数が2の21乗よりやや少ない。
(ブラウン管ディスプレイ)1996年10月にソニーが発表した24型「GDM-W900」で表示可能な解像度の一つ[ 21] (液晶ディスプレイ)2008年8月26日にBenQ が発表した21.5型「M2200HD」および「E2200HD」[ 23] (業務用有機ELディスプレイ)2011年2月にソニーが発売した16.5型「BVM-E170」および24.5型 「BVM-E250」[ 24] (スマートフォン、液晶)2012年7月にKDDIが発表したHTC製「HTC J butterfly (HTL21) 」の5型
DCI 2K
2048
1080
256:135 (約17:9)
2,211,840
映画のデジタル撮影規格として有名。
(プロジェクタ)2006年3月にコダックが発表した「JMN3000」
WUXGA (Wide Ultra-XGA)
1920
1200
8:5 (16:10)
2,304,000
(ブラウン管ディスプレイ)1996年10月にソニーが発表した24型「GDM-W900」で表示可能な解像度の一つ[ 21] (液晶ディスプレイ)2002年3月21日にAppleが発表した23型「Apple Cinema HD Display M8536」[ 25] (タブレット、液晶)2012年9月7日にAmazonが発表した「Kindle Fire HD 8.9」の8.9型[ 26] Panasonic の Let' note シリーズで採用。
QWXGA
2048
1152
16:9
2,359,296
(液晶ディスプレイ)2008年11月17日に日本サムスン が発表した23型「SyncMaster 2343BW」[ 27]
FHD+ WUXGA+
1920
1280
3:2
2,457,600
(タブレット、液晶)2015年3月31日にマイクロソフトが発表した「Surface 3 」の10.8型
QHD (Quad HD)
2160
1440
3:2
3,110,400
(タブレット、液晶)2014年 5月にマイクロソフトが発表したタブレット「Surface Pro 3 」の12型
FHD+
2160
1080
18:9 (2:1)
2,332,800
スマートフォン、5型液晶。「SONY Xperia Ace 」
FHD+
2280
1080
19:9
2,462,400
スマートフォン、6.3型液晶。「ASUS ZenFone Max Pro (M2)」
FHD+
2312
1080
約19.3:9
2,496,960
スマートフォン、約6.15型液晶。「Huawei P30 lite」
FHD+
2340
1080
19.5:9 (6.5:3=13:6)
2,527,200
スマートフォン、6.65型有機EL。「OPPO Reno 10x Zoom」
FHD+
2520
1080
21:9
2,721,600
スマートフォン、6.1型有機EL。「SONY Xperia 5 」
FHD+
2436
1125
約19.5:9
2,740,500
スマートフォン、5.8型有機EL。「iPhone XS 、iPhone 11 Pro 」
UltraWide FHD
2560
1080
64:27=4^3:3^3 (約21:9=7:3)
2,764,800
アスペクト比16:9よりも横幅が広いウルトラワイドモニターで採用される。 FHDより左右320ピクセルずつ計640ピクセル横に広い。 製品例:「(液晶ディスプレイ)2012年11月8日にLGが発表した29型「EA93」[ 28] 」
QXGA (Quad XGA)
2048
1536
4:3
3,145,728
VGA端子の出力の規格上の最大解像度(設計上はフレームレート60Hzでは2560×1600まで表示できるが、QXGAを超える解像度でのVGAの採用はごくわずか)。
代表例:2012年3月7日にAppleが発表したタブレット「iPad (第3世代) 」とそれ以降のiPad 9.7″ (ブラウン管ディスプレイ)1999年4月8日にiiyama が発売した22型「A201H」で表示可能な解像度の一つ[ 29] (液晶ディスプレイ)2001年4月18日にIBMが発表した20.8型「T210」 (プロジェクタ)2002年6月にビクターが発表した「DLA-QX1」[ 30] (ノートパソコン、液晶)2002年7月にNECが発売した「VA20S/AE」の15型[ 31]
MacBook 12″
2304
1440
8:5 (16:10)
3,317,760
(ノートパソコン、液晶)2015年3月に発表された「MacBook」の12型。(ブラウン管ディスプレイ)2000年7月20日にソニーが発売した24型「GDM-FW900」[ 32] 、同社の旧モデル「GDM-W900」、およびヒューレットパッカードの「HP A7217A」で表示可能な最大の解像度 。
FHD+
2688
1242
約19.5:9
3,338,496
スマートフォン、6.5型有機EL。「iPhone XS Max 、iPhone 11 Pro Max 」
2K
2256
1504
3:2
3,393,024
(液晶ディスプレイ)[ 33]
WQHD (Wide Quad-HD),1440p
2560
1440
16:9
3,686,400
単にQHDというとこの画質を指すことも多い。画素数がHD(Full HDとは異なる)の四倍で、縦横のピクセル数は共にHDの二倍。(ノートパソコン、液晶)2013年4月18日に東芝が発表した「dynabook KIRA V832」の13.3型 (スマートフォン、液晶)2014年5月8日にKDDIとLGが発表した「isai FL LGL24 」の5.5型
FHD Square
1920
1920
1:1
3,686,400
(液晶ディスプレイ)2014年12月18日にEIZO が発表した26.5型「EV2730Q」[ 34]
WQXGA
2560
1600
8:5 (16:10)
4,096,000
(液晶ディスプレイ)2004年6月29日にアップルが発表した30型「Apple Cinema HD Display A1083」 (ノートパソコン、液晶)2012年6月12日に同社が発表した「MacBook Pro 」の一部モデルの13.3型[ 35] (タブレット、液晶)2012年10月29日にGoogleが発売した「Nexus 10 」の10型
Full Vision QHD
2880
1440
2:1 (18:9)
4,147,200
(スマートフォン、液晶)2017年2月7日にLGが発表した「G6」
Dual FHD
3840
1080
32:9
4,147,200
(液晶ディスプレイ)2019年5月にエイスース が発売した49型「ROG Strix XG49VQ」[ 36]
2K Square
2048
2048
1:1
4,194,304
(液晶ディスプレイ)2008年5月1日にEIZOが航空管制 市場向けに発売した28.05型「SQ2801」[ 37] および「SQ2802」[ 38] に搭載
2.5K QHD
2520
1680
3:2
4,233,600
(液晶ディスプレイ)[ 33]
WQHD+
2960
1440
37:18 (18.5:9)
4,262,400
(スマートフォン、液晶)2017年3月30日にSamsungが発表した「Galaxy S8」
Pixel A5
2560
1800
64:45 (約:√2:1)
4,608,000
(タブレット、液晶)2015年9月30日にgoogleが発表した「Pixel C」の10.2型、A5規格用紙 に近似させた
3K
2880
1620
16:9
4,665,600
(ノートパソコン、液晶)2013年12月7日にソニーが発売した「VAIO Fit 15A」の15.5型
Ultra-Wide QHD (UWQHD)
3440
1440
43:18 (21.5:9)
4,953,600
アスペクト比16:9よりも横幅が広いウルトラワイドモニターで採用される。 WQHDより左右440ピクセル、計880ピクセル横に広い。 (液晶ディスプレイ)2013年12月17日にLGが発表した34型および24型「UM95」[ 39]
Surface 12.3″
2736
1824
3:2
4,990,964
(タブレット、液晶)2015年10月6日にMicrosoftが発表したSurface Pro 4
3K (QHD+)
3008
1692
16:9
5,089,536
4Kディスプレイの疑似解像度での表示など[ 40] 。
QWXGA+ (Quad WXGA+)
2880
1800
8:5 (16:10)
5,184,000
(ノートパソコン、液晶)2012年6月12日にAppleが発表した「MacBook Pro」の一部モデルの15.4型
QSXGA (Quad SXGA)
2560
2048
5:4
5,242,880
(液晶パネル)2002年10月29日にNECが発表した20.1型[ 41]
iPad Pro 12.9″
2732
2048
683:512 (約4:3)
5,595,136
4:3より短方向が1画素足りない
QHD+ (Quad HD+) WQXGA+ 3K
3200
1800
16:9
5,760,000
(液晶パネル)2013年6月にシャープが生産開始したノートPC向け14・15.6インチ[ 42] (ノートパソコン、液晶)富士通が発表した「FMV UH90/L」の14型[ 43]
Surface 13.5″
3000
2000
3:2
6,000,000
(タブレット、液晶)2015年10月6日にMicrosoftが発表したSurface Book
UltraWide QHD+
3840
1600
21:9 (7:3)
6,144,000
通常のモニター よりも横幅が広いウルトラワイドモニターで採用される。 (液晶ディスプレイ)2017年2月にLGが発売した37.5インチ「38UC99-W」[ 44]
UltraWide QHD+ (4K HDR)
3840
1644
21:9
6,312,960
スマートフォン、6.5型有機EL。「SONY Xperia 1 」
Dual WQHD
5120
1440
32:9
7,372,800
(液晶ディスプレイ)2018年10月にデルが発売した49型「U4919DW」[ 45]
QUXGA (Quad UXGA)
3200
2400
4:3
7,680,000
(液晶ディスプレイ)2000年11月16日に東芝が発表した20.8型[ 46]
4K QFHD (Quad Full-HD) UHD 4K (2160p ) [ 47]
3840
2160
16:9
8,294,400
(業務用液晶ディスプレイ)2007年4月に東芝ライテックが発売した56型「P56QHD」[ 48] (液晶ディスプレイ)2012年11月28日にシャープが発表した32型「PN-K321」 (ノートパソコン、液晶)2014年4月に東芝が発表した「dynabook T954」の15.6型 (スマートフォン、液晶)2015年9月にソニーモバイルコミュニケーションズ が発表した「Xperia Z5 Premium」の5.5型
DCI 4K [ 注 2]
4096
2160
256:135 (約17:9)
8,847,360
2009年5月に発表されたHDMI 1.4の最大解像度。映画のデジタル撮影規格として有名。 (液晶ディスプレイ)2011年10月26日にEIZOが発売した36.4型「FDH3601」[ 49] (業務用有機ELディスプレイ)2015年2月にソニーが発売した30型「BVM-X300」
WQUXGA (Wide QUXGA)
3840
2400
8:5 (16:10)
9,216,000
デュアルリンク DVI-D 出力の最大解像度 (液晶ディスプレイ)2000年11月10日にIBMが発表した22型「T221」[ 50]
iMac Retina 4K
4096
2304
16:9
9,437,184
(一体型パソコン、液晶)2015年10月13日にAppleが発表した「iMac Retina 4Kディスプレイモデル」の21.5型 (液晶ディスプレイ)LGが2016年に発売した21.5型「22MD4KA-B」[ 51] [ 52]
4K+
3840
2560
3:2
9,830,400
(液晶ディスプレイ)2022年3月18日にファーウェイ が発売した「HUAWEI MateView 28 Standard Edition」[ 53]
DCI 4K+
4096
2560
8:5 (16:10)
10,485,760
(業務用液晶ディスプレイ)2014年1月にキヤノン が発売した30型「DP-V3010」[ 54]
5K
5120
2160
64:27=4^3:3^3(約21:9=7:3)
11,059,200
(液晶ディスプレイ)2021年1月にデル・テクノロジーズが発売した39.7インチ「U4021QW」[ 55]
iMac Retina 4.5K
4480
2520
16:9
11,289,600
(一体型パソコン、液晶)2021年4月20日にAppleが発表した「新しい24インチiMac」[ 56]
Dual 4k
7680
2160
32:9
16,558,800
(液晶ディスプレイ)2024年9月にエイサー が発売した57.1型「U4021QW」[ 57]
5K UHD+
5120
2880
16:9
14,745,600-
縦横のドット数がWQHDの2倍になった規格であり、qHDの5倍(=FHDの2.5倍)ではない。縦横の長さが4Kの5/4倍よりも大きい4/3倍になっている。 (一体型パソコン、液晶)2014年10月17日にAppleが発表した「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」の27型 (液晶ディスプレイ)2014年11月27日にデル が発表した27型「UP2715K」[ 58]
6K XDR(Extreme Dynamic Range)
6016
3384
16:9
20,358,144
2019年6月3日にAppleが発表したMac Pro用の32型「Pro Display XDR 」
8K FUHD (4320p )スーパーハイビジョン [ 47]
7680
4320
16:9
33,177,600
(業務用液晶ディスプレイ)2014年6月にアストロデザイン が発売した98型[ 59] 2014年9月に発表されたVESA DisplayPort 1.3規格最大解像度。 (液晶ディスプレイ)2015年9月16日にシャープが発表した85型「LV-85001」[ 60]
8K
8192
4320
256:135 (約17:9)
35,389,440
(プロジェクタ)2009年5月に日本ビクター が発表[ 61]
10K
10240
4320
64:27 (約21:9)
44,236,800
2017年1月に発表されたHDMI 2.1の最大解像度。上下方向のピクセル数は8Kテレビと同一である一方、左右方向のピクセル数が多くなっている。その結果、縦横比がHD/Full-HD/4K/8Kと比べてさらに横長で、シネスコープ に近い。
16K
15360
4320
32:9
66,355,200
2019年4月に16Kディスプレイをソニービジネスソリューション が納入[ 62] 。
16K
15360
8640
16:9
132,710,400
2019年6月に発表されたDisplayPort2.0の最大解像度。
脚注
注釈
^ ただしアナログ放送停波後はほとんどの番組が縦横比16:9で収録・放送されているので、アナログ放送末期のレターボックス放送に似た形で320x180の解像度で放送されている
^ Digital Cinema Initiatives
出典
関連項目
外部リンク