矢代寸神社
矢代寸神社(やしろぎじんじゃ)は、大阪府岸和田市八田町357番地にある神社。延喜式神名帳には従五位屋代村社と載せ又当地は屋代村(矢代寸)と称し、矢代寸神社ニ座あり、一座は本社にして一ノ宮と称し現在地の大字八田字宮内にあり、一座は諏訪宮また矢代寸下神社と称し同市の神須屋町にあった。江戸時代は岸和田藩の一ノ宮にて藩主交代の際は藩下各社社に拝礼するのを例としていたが、後に当社のみに拝礼するようになった。歴史のある神社だか、現在は常時神主はいなく、近くの土生神社の宮司(阪井氏)が兼任している。 歴史
一ノ宮の由来古来より阿間河荘惣社として一ノ宮と呼ばれていた。江戸時代になり、岡部宣勝が高槻藩より岸和田藩に入封した際、領内には一ノ宮がなかった。領内の南郡岸和田浜町には、和泉国四ノ宮と格式の高い積川神社の御旅所があったが、積川神社鎮座地の同郡積川村は幕府領であった。このため、同郡小松里村字北額(山城国淀藩領)にあり、白河上皇の扁額で知られる、積川神社の遥拝所に御旅所を移転させ、その際、領内で古く格式の高い神社を探したところ、矢代寸神社が該当し、岸和田藩の一ノ宮とした。藩主交代や参勤交代の際には、藩主自ら岡部家の菩提寺である泉光寺とともに参拝された。廃藩置県により岸和田藩が消滅に伴い、藩の一ノ宮ではなくなったが、地元民により阿間河谷の一ノ宮として今でも祀られている。 祭神
例祭10月の体育の日に岸和田十月祭礼で東岸和田だんじり祭りの宮入が行われる。 地車は八田町・真上町・神須屋町・極楽寺町・流木町計5台の宮入する。 だんじり祭りにはとても珍しい神輿渡御がある。 だんじりの宮出しに行われ、 神輿担ぐのは当番町(最後に宮入をする町)であり五町持ち回りで、 だんじりはお神輿に続いて御旅所までお供する。 御旅所は諏訪神社跡(神須屋町)にある。 先代のお神輿は岸城神社が造ったが神輿を担ぐには格式が低かったため、矢代寸神社が購入したもの。 境内社アクセス南海本線岸和田駅又は阪和線東岸和田駅より南海ウイングバス641,642,643,644系統に乗車し、バス停「一の宮」下車 バス停より南へ徒歩3分 関連項目
|