紀尾井ホール
紀尾井ホール(きおいホール、Kioi Hall)は、東京都千代田区紀尾井町に所在するコンサートホールである。1995年4月2日に新日本製鐵の創立20周年の記念事業として開館した。公益財団法人日本製鉄文化財団が行事業務、賃貸業務、設備保守業務を担う。 施設客席数800席のクラシック専用中ホールと250席の邦楽専用小ホールを設ける。建築は山下設計、音響は永田音響設計がそれぞれ設計した。中ホールは室内楽及び室内オーケストラのためのホールとして構想された。ホールのレジデントオーケストラとして紀尾井ホール室内管弦楽団を設置している。2025年4月に日本製鉄紀尾井ホールへ名称の変更を予定する[1]。優良ホール100選に認定されている[2]。 中ホールシューボックス形式で、舞台間口と天井高はほぼ1:1である。舞台下の構造は根太組みで、空間は同じ根太組み構造の客席につながる。天井は剛性のある硬い強化ファイバーコンクリート製で、間接音の一時反射はヒトの聴覚でエコーと認識しない速度となり、緊密な響きを生んでいる。舞台袖の設備は、設計時から宮崎隆男[3]のアドバイスを受け、演奏者が使いやすい構造とした。舞台裏に楽器用棚が、日本で初めて設置された。日本では3番目、東京では2番目にホール付きのステージマネージャーを配したホールである。 主催公演などを独自に日本製鉄文化財団が企画している。年5回各2公演(計10公演)の紀尾井ホール室内管弦楽団(旧称:紀尾井シンフォニエッタ東京)定期演奏会、国内の有望な若手演奏家を取り上げる「紀尾井 明日への扉」、実力派の弦楽四重奏団を紹介する<クァルテットの饗宴>、様々な楽器のリサイタルなど多岐にわたる。 小ホール
ワンボックス形式、ワンスロープ式客席。東京で数少ない邦楽専用ホールとして設計され、比較的短い残響時間の明瞭な音響を特徴とする。ホール建物の5階に位置し、ロビー・ホワイエから、青山のビル群、赤坂御用地、迎賓館、新国立競技場を始め、富士山を望む。 脚注
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