田沢湖駅
田沢湖駅(たざわこえき)は、秋田県仙北市田沢湖生保内字男坂[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)田沢湖線の駅である。 秋田新幹線(ミニ新幹線)の停車駅となっており、下り最終と上り始発1往復を除くすべての「こまち」が停車する。事務管コードは▲220201[5]。 歴史
駅構造単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する列車交換・待避・折り返しが可能な地上駅である。両ホームは跨線橋で連絡している。 大曲駅管理の業務委託駅(JR東日本東北総合サービス受託)である[2]。直営駅時代は、管理駅として刺巻駅・神代駅を管理していた。近距離自動券売機、話せる指定席券売機[3]、新幹線eチケットサービス、タッチでGo!新幹線、えきねっとQチケ専用簡易改札機が設置されている。なお、えきねっとQチケを利用する場合は、秋田新幹線では改札機にQRコードをかざす一方、田沢湖線では改札窓口にいる係員へQRコードを提示する必要がある[1]。 1階には駅事務室、観光センター「フォレイク」、キオスク兼待合室、羽後交通田沢湖乗車券販売所、駅レンタカー田沢湖営業所、2階には田沢湖の玉川ダムを紹介したパネルが展示されている部屋、IRIS-アイリス-ロケ地紹介部屋、展望室などがある。 2016年(平成28年)10月20日より、田沢湖線全通50周年記念として、列車到着時におもてなしメロディー「生保内節」が使用されている[報道 3]。 駅舎田沢湖観光情報センターを併設した現駅舎は、秋田新幹線開通に合わせ、1997年(平成9年)に建設された。設計者は坂茂で、列車から駅の中や広場側の賑わいが見え、また、逆に駅のどこにいても列車が入線して来るのが見え、さらに、広場より駅背景の山とが透けて見えるような空間として構想された[8]。地盤が弱く、工期が短かったことから杭を埋める代わりに列柱状に多数使用する工法が採用された[9]。JR側の要請で木造が不可となったため鉄板梁が使用されているが、一般的な吹付け耐火被覆の代わりに、集成材が耐火被覆と仕上げ(美観)を兼ねる工夫が成されている[9][10]。完成した新駅舎はグッドデザイン賞などを受賞したが、坂は後に建築雑誌の中で「田沢湖駅のオープニングセレモニーにも招待されず悔しい思い」をしたと吐露している[11]。 「ガラスと木を上手に組合わせたモダンな駅」であると言う理由により、東北の駅百選に選定された。
のりば
駅弁2017年(平成29年)ごろまで、主な駅弁として以下を販売していた[13]。
利用状況JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は281人である[利用客数 1]。 2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺仙北市の中心駅である。また、田沢湖および乳頭温泉郷や玉川温泉などへの路線バスが発着している。
バス路線今後の予定当駅 - 赤渕駅間は約15キロメートル離れているが、当区間に新たに新仙岩トンネルを建設することが検討されている[報道 8]。秋田県とJR東日本は、2021年(令和3年)7月26日に新仙岩トンネルを含む新ルート整備計画に関する覚書を締結した[報道 8]。事業費は約700億円で、工期は着工より約11年を予定している[報道 8]。新ルートが完成すると、東京駅 - 秋田駅間で現行より約7分程度の時間短縮が見込まれている[報道 8]。 隣の駅脚注記事本文注釈出典
報道発表資料
新聞記事
利用状況
関連項目外部リンク
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