素直になれなくて (シカゴの曲)
「素直になれなくて」(Hard to Say I'm Sorry)は、アメリカのロックバンドであるシカゴが1982年に発表した楽曲で、代表曲のひとつ。バンドメンバーのピーター・セテラとプロデューサーのデイヴィッド・フォスターが制作した。同年、全米シングルチャートで2週間1位を記録した[1]。なお、アルバム『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』に収録されている。 解説シカゴは、1969年から1973年ごろまではブラス・ロックが中心のバンドだった。その後、1974年ごろからはアダルト・コンテンポラリー路線を歩み「遥かなる愛の夜明け」「渚に消えた恋」「愛ある別れ」「朝もやの二人」などのヒットを放った。しかし1978年ごろからヒットに見放され、この曲は久々の大ヒットとなったものである。当時商業的には全盛期を過ぎていたと考えられていたシカゴが、この曲で7年ぶりに全米シングルチャートで1位を記録した[1]。日本ではオリコン洋楽シングルチャートで1982年11月1日付から5週連続1位を獲得した[2]。 アルバム・バージョンでは、「Get Away」という曲が同一トラック内で続いて収録されている。こちらの曲は、1970年代までのシカゴの音(ホーン・セッションを中心にしたスタイル)に近いものだった。しかし、アダルト・コンテンポラリ・ラジオ局は、「Get Away」をカットして流していた。なお、プロモーション・ビデオはギリシャで撮影されている。 この曲には、シカゴのバンドメンバーのみならず、セッション・ミュージシャンが参加している。ピアノはプロデューサーのデイヴィッド・フォスターで、アメリカのロックバンド・TOTOのメンバー3人(デヴィッド・ペイチとスティーヴ・ポーカロがキーボードで、スティーヴ・ルカサーがギターを演奏)も参加している[3]。 発表と同年の1982年には、映画『青い恋人たち』(原題:Summer Lovers)のサウンドトラックでも使用された[4]。 日本では、1990年に五木ひろしが大阪ガスのテレビCM内でカヴァーした他、トヨタ・マークIIクオリス、三菱・トレディア、フォード・テルスターのCMにも用いられた。 チャート
カバー
伊藤由奈によるカバー
「Hard To Say I'm Sorry」(ハード・トゥー・セイ・アイム・ソーリー)は、伊藤由奈のデジタル・シングル。2010年9月29日配信限定発売。発売元はソニー・ミュージックレコーズ。 カバー盤解説洋楽カバー第3弾。自身がパーソナリティーを務めるJFN系ラジオ番組「伊藤由奈のHEART to HEART」で洋楽をカバーするコーナー“Studio Live”の第7弾として放送された後、Woman.exciteとのコラボ企画“〜Ito Yuna Respects〜”のファン投票第3弾で伊藤にカバーしてほしい洋楽第1位に選ばれ、デジタル・シングルとして配信が決定。[7][8] ベスト・アルバム『LOVE 〜Singles Best 2005-2010〜』の初回生産限定盤/B-typeのみ付属の洋楽カバーCDに収録されている。 収録曲
脚注
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