綾川
綾川(あやがわ)は、香川県中部を流れる綾川水系の本流で、二級河川。香川県下では最長の河川である。流域の多くは花崗岩から成る。 地理讃岐山脈最高峰の竜王山北麓付近(香川県高松市塩江町安原下)に発し西流のち北流。長柄池を経て田万川を併せ、おおむね北西に流れを転じる。綾歌郡綾川町北部から坂出市にかけて府中湖が広がり、坂出市街東部をかすめ、坂出市林田町と同市江尻町の境界から瀬戸内海に注ぐ。 長柄池には長柄ダムが、府中湖には府中ダムがあり、治水と前者は灌漑・生活用水を、後者は工業用水を担っている。 滝宮付近では大束川の上流部をうばった河川争奪の跡が見られる。 2006年(平成18年)3月21日、上中流域の綾歌郡綾上町・綾南町は対等合併し、この川の名にちなんで綾歌郡綾川町となった。この枠組みは2006年(平成18年)4月1日の警察署の管轄変更(綾南警察署→高松西警察署)に反映されている。 流域の自治体柏原渓谷柏原渓谷(かしはらけいこく)は、綾川上流の前山(643.1m)と笠形山(771m)の間約7kmの区間にわたる渓谷である[1] 。名はカシワの木が多く生育していたことによる。林野庁により柏原渓谷として水源の森百選[2]に選定されているほか香川のみどり百選にも選定されている。
浸食をうけた花崗岩の奇岩が見事な渓谷美を見せ、春はツツジ、秋はモミジが流れを彩る。渓谷には、「柏原渓谷キャンプ村TaTuTaの森」[3]が整備されているほか、清流を利用してアユの養殖も行っている。また、上流には弘法大師(空海)が88体の石仏を建立したという伝説があり、現在は弘法庵が建てられている[4]。
利水施設主な橋梁
主な支流
滝宮公園
滝宮公園(たきのみやこうえん)は香川県綾歌郡綾川町滝宮にある自然公園。 概要公園は金毘羅街道(高松街道)の宿場町として栄えた滝宮の綾川河畔に位置している。1966年の府中ダム完成により渓流の一部が水没したが、1968年にその府中ダムとともに景勝地として新さぬき百景に、1995年には香川新50景に選定されている。 園内はサクラの名所として知られており多数の花見客を集めるほか、釣りスポットとしても知られ、多くの太公望を集めている。綾川の両岸に休憩所が設置されている。川に流れ落ちる「綾川の滝」は近年復元されたもの。公園のシンボルとなっている朱色の滝川橋付近では春になるとこいのぼりが泳ぐ姿を見ることができる。 東隣には菅原道真ゆかりの滝宮天満宮や国の重要文化財の十一面観音立像がある滝宮神社が、西には道の駅滝宮うどん会館が隣接している。公園南側には土木学会選奨土木遺産の滝宮橋がある[5]。 アクセス
流域の観光地並行する交通道路
脚注関連項目 |