縛り屋小町
『縛り屋小町』(しばりやこまち)は、竹内未来による日本の漫画。結び屋と呼ばれる陰陽師の活躍を描いたファンタジー・バトル漫画である。 『プリンセスGOLD』(秋田書店)にて、2006年(平成19年)7+8月号から2010年(平成23年)3+4月号まで連載された。プリンセスコミックス(秋田書店)より、単行本全8巻。 概要女子高生のチコは幼いころ火事の中で1人の少年に命を助けられてから「赤い糸」が見えるようになっていた。人の運命を見ることで金を得ていたチコであったが、ある時「結び屋」とよばれる集団が現れる。チコは「結び屋」の本拠地へ行くが、予期せぬアクシデントに巻き込まれてしまい、神器「五色の糸」の1本である「白銀」を身に宿す繰り手となってしまう。繰り手となった人物は代償として一番自分が願ったものが失われることとなるのだが、チコは大人になることを望んでいたために幼い少女の姿に退行してしまった。元の姿に戻れるのは「白銀」を発動している間のみで学校へ通うことも出来なくなってしまったため不本意ながらも「結び屋」と呼ばれる陰陽師集団に協力していく。 初期はラブコメ要素が強かったが、本家の事件に関わる中盤以降バトルが中心となっていった。 なお、作中に登場する神器「五色の糸」は、愛知県名古屋市にある神社、若宮八幡社に伝わる「五色の糸御守り」を参考にしている[1]。 登場人物南雲一派(五色の繰り手)
本家
その他
妙御寺一門と陰陽道について妙御寺一門は安倍土御門と祖を同じとする由緒正しい家柄である。陰陽師の諺では万物は「陰」と「陽」が成り立っているとされ、本家にも古くから「表」と「裏」が存在した。明治に入る前は表の顔としては政や国家に関わる神事を行う陰陽寮に連なっており、裏の顔としては呪術・秘術による謀略を執行し各地に散らばる民間陰陽師を統制する陰陽諜報機関として暗躍していた。 明治維新後に政府機関としての陰陽寮が廃止されてからは中央の宮廷陰陽道と全国に散らばる民間の陰陽師を束ねる要として日本の霊的中枢を担っている。 なお現在の本家においては「表」が妙御寺、「裏」が南雲を筆頭としている。 原型となった作品本作と同じ世界観の作品として『プリンセスGOLD増刊 陰陽・風水ミステリー特集!!』2001年(平成14年)8月号に掲載された『DRAGON BEAT』がある。 作者が機会があったらまた書きたいとコメントしていたため[2]、本作の原型と考えるのが一般的であると思われる。 単行本
脚注外部リンク
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