縞模様のパジャマの少年『縞模様のパジャマの少年』(しまもようのパジャマのしょうねん The Boy in the Striped Pyjamas、アメリカではThe Boy in the Striped Pajamas)は、ジョン・ボインの小説、及びそれを原作とした映画。2006年出版。 ストーリーブルーノは軍人である父親の仕事の都合でベルリンから遠く見知らぬ土地へ引っ越してきたが、遊び相手もおらず、退屈な日々を過ごしていた。そんな状況に限界を感じ始めたブルーノだったが、家から少し離れた場所に農場のような施設を発見する。大人の目を盗んでその施設へ行くと、そこには縞模様のパジャマを着た少年、シュムエルが地面に座っていた。シュムエルはユダヤ人であり、ドイツ軍によって迫害を受けていた。つまらない生活に退屈を感じていたブルーノと強制収容所で寂しい思いをしていたシュムエルに友情が芽生える。しかしその施設へ行くことは大人達に禁じられており、シュムエルの存在は家族には秘密だった。ある日、軍人の父親がユダヤ人に対して残虐な行為をしていることを見かねたブルーノの母が、父親を置いて子供達と一緒に別所へ移動することを決定する。姉は母の案に概ね賛成だったものの、ブルーノはシュムエルのことが気にかかっていた。ブルーノは引越しの当日、シュムエルの父を探す為、シュムエルのいる強制収容所にシュムエルと同じ縞模様のパジャマを着て紛れ込む。そしてシュムエルとブルーノは誤って他のユダヤ人と共に「シャワー室」に入ってしまう。何も知らない家族はブルーノを懸命に探すのだった。 映画
概要イギリス・アメリカ合作で映画化。撮影はハンガリー・ブダペストで行われた。PG-12指定。 キャスト
スタッフ
エピソード原作と映画はホロコーストを背景に描いているが、内容はフィクションである。フィクションではあるが映画版は細部が事実に基づいて正確に製作されており、例えば映画に登場する親衛隊の制服は衣装担当が詳しく調査してデザインしたものである。 また本作では設定上、収容所所長の家族が、ホロコーストについての知識が少ない。これについて他方から指摘があるが、これもまた事実に沿っており、実際にアウシュビッツ強制収容所の所長であったルドルフ・フェルディナント・ヘスの妻もユダヤ人虐殺の実態をまったく把握していなかった。 脚注
関連項目外部リンク
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