日生線(にっせいせん)は、兵庫県川西市の山下駅から兵庫県川辺郡猪名川町の日生中央駅までを結ぶ能勢電鉄の鉄道路線である。
川西市・猪名川町の両市町にまたがる地域に、日本生命保険・新星和不動産が開発した阪急日生ニュータウンへのアクセスのために建設された。路線の約34%がトンネルとなっている。それ以外の部分の大半は高架線で、踏切は1つもない。
路線データ
運行形態
山下駅で妙見線に乗り入れて川西能勢口駅に直通する列車が中心に運行されている。早朝と深夜には線内折り返し列車があり、早朝の下り始発と深夜の上り最終列車以外は妙見線妙見口 - 川西能勢口間で運行されている列車に接続する。平日朝夕のラッシュ時には、阪急宝塚線直通の特急「日生エクスプレス」が日生中央 - 川西能勢口 - 阪急大阪梅田間に運転されている。日生エクスプレスを除く全ての列車がワンマン列車である。
日生中央駅南方にある山の原ゴルフクラブで開催されるつるやオープンゴルフトーナメントの開催期間中において、臨時ダイヤを組むことがある。
日生エクスプレスの運行の無い土曜日には、日生急行が川西能勢口行きのみ運行されていたが、2017年3月18日のダイヤ改正で廃止された[3]。ただし、ダイヤ乱れが発生した場合には当路線で通常運行している4両編成により同一の時刻と停車駅で日生急行として川西能勢口駅から運行することがある。なお、この場合でも駅ホームの発車表示では「特急」と表示される。
歴史
駅一覧
- 全駅兵庫県内に所在。
- 特急「日生エクスプレス」:平日朝に日生中央発阪急大阪梅田行き、平日夕方に阪急大阪梅田発日生中央行きを運転。日生線内は各駅に停車。妙見線内の停車駅は「能勢電鉄妙見線」を参照。
新駅計画
日生線建設当時、土地を提供した一庫自治会が日生中央 - 山下間に駅の設置を要望しており、1985年には早期開発を目指すとする協定書を締結したものの、利用客が見込めないことから断念されている[8]。2008年12月10日には川西市議会で再び新駅設置の計画が発表されている[9]。
延伸計画
日生中央駅ホームを過ぎると2本の留置線がある。この留置線を本線とし、更に猪名川パークタウン(イオンモール猪名川の付近)まで延伸する計画案がかつてあったものの、環境問題などから頓挫している[要出典]。
脚注
参考文献
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日。
関連項目