興部駅
興部駅(おこっぺえき)は、北海道(網走支庁)紋別郡興部町字興部にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122113[2]。1985年(昭和60年)までは興浜南線の分岐駅でもあった。 歴史1980年(昭和55年)9月30日まで運行されていた急行「天都」・1986年(昭和61年)10月31日まで運行されていた急行「紋別」の停車駅であった。
駅名の由来→「興部町 § 町名の由来」も参照
当駅の所在する地名より。アイヌ語の「オウコッペ[8]」〔川尻・互いにくっつく・もの(川)〕に字を当てたものであるとされる[9][10][11]。 駅構造廃止時点で、単式ホーム・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[12]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[12]。1983年(昭和58年)時点では、駅舎側(西側)が1番線、上屋が設置された[13]島式ホーム駅舎側が2番線、外側が3番線となっており、何れも上下共用であった。3番線の外側に側線を3線有し、そこから給水線などの行き止まりの側線も数線有した。そのほか1番線の遠軽方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を2線有していた[12]。 職員配置駅となっており、駅舎は構内の北西側に位置し単式ホーム中央部分に接していた[12]。ホームの有効長は120mあった[12]。 利用状況乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
駅弁1980年代まで「ほたてしめじ弁当[14]」などの駅弁が販売されており、大変な人気があったという[15]。 駅周辺
駅跡2000年(平成12年)時点でバスターミナルを兼ねた「道の駅おこっぺ」となっている[17]。道の駅おこっぺの一角には1992年(平成4年)6月から興部町により「興部交通記念館」が開設されている[18]。館内には当時使用していた備品、乗車券、レール、時刻表、駅舎モデル、写真パネルなどが保存・展示されている[18]。駅舎モデルは宇津駅、当駅、沙留駅の3駅が展示されている[19]。館外の敷地にはキハ22形気動車キハ22 202、キハ22 251の2両が連結された状態で静態保存・展示され、前者が休憩所、後者がライダーハウスとして使用されており[18]、「ルゴーサ・エクスプレス」と名付けられている[20]。また駅構内跡地は広いため公園にも転用されており[17]、モニュメントとして[19]D51形蒸気機関車D51 365号機の動輪が保存・展示されている[18]。2010年(平成22年)時点[20]、2011年(平成23年)時点[19]でも同様であった。 また、2000年(平成12年)時点では北興駅 - 当駅間の線路跡の一部がサイクリングロードに転用されており、それを跨ぐ陸橋に「天北こ線橋」の名が残っていた。2010年(平成22年)時点[20]、2011年(平成23年)時点[19]でも同様であった。 隣の駅
脚注
関連項目外部リンク
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