花田 十輝(はなだ じゅっき、男性、1969年 - )は、日本のアニメ脚本家、ライトノベル作家。現在は株式会社SATZ所属。
祖父は作家・文芸評論家の花田清輝。小山高生主宰の脚本家集団・ぶらざあのっぽ(アニメシナリオハウス)出身。
略歴・人物
十輝という名前は、祖父である清輝によって付けられた。ガンダム世代であり富野由悠季ファンでもある。好きなロボットはイデオン[1][出典無効]。
少年時代からアニメが好きで、大学生の時にアニメ脚本家になるために小山に師事する[1][出典無効]。
法政大学在学中は、脚本家として食べていくのは難しいだろうという思いからコツコツと貯金し、切り詰めた生活を送っていた。シナリオライターとして生活できないがために別の仕事に手を出し、そのまま廃業していった人間を多く見てきたため、そうならないようにという思いもあっての計画的な貯金だったという。大学卒業後、実際に脚本家としての仕事がなかったため、その貯金を切り崩しながら生活していた。本人は、プロとして生活できている現状を「運が良かった」とも語っている[1][出典無効]。
脚本家としての初めての仕事は『ジャンケンマン』第46話「ジャンケン村の宝を探せ!」。小山門下だった時、唯一プロットが通った作品であるという。
若手時代に『勇者シリーズ』の企画コンペに参加したことがあり、多くの企画案を出していたが採用には至らなかった。
1990年代初め頃にあかほりさとる事務所に入ったのをきっかけとして、業界について多くのことを学んでいった。当時は『サクラ大戦』の文芸もやっていた[1][出典無効]。
数年にわたって仕事がない時期が続いていたが、『アベノ橋魔法☆商店街』のシリーズ構成に参加したあたりから、徐々にアニメの仕事が増えていったという。アニメに関しては企画の初期段階から声がかかることもあるが、受けた後で企画自体が無くなったり、同時期に複数の企画が動き出したりするため予測がつかず、仕事量の調整をどうしていいのか悩むことがよくあった[1][出典無効]。
アニメ制作の都合上、放送よりもかなり前に脚本を書き終えているため、放送を確認する時に「今回はどんな話だったかな」と思ってしまうこともあるが、しかし、放送を見ればどこがオリジナルの部分でどこの部分を書き足したかなど、そういった記憶が克明に蘇ってくるという[1][出典無効]。
脚本に関しては、元のシナリオがデータとしてある場合でもコピー・アンド・ペーストは絶対にしないという。一字一句をきちんと自分の手で打ち込まないと、その作品に沿ったテンポ(句読点の打ち方も含む)、セリフなどが掴めないという事を理由に挙げている[1][出典無効]。
2019年東京アニメアワード - 個人賞:原作・脚本賞受賞
テレビアニメでは主なサブライターとしてあおしまたかしが参加する。
プロ野球ファンで広島東洋カープを応援しており、自身のTwitterでカープ関連のつぶやきが多く時間があれば関東を中心に球場観戦をしていたり、野球ゲームで自身が担当したアニメキャラを作成して遊んでいる[2]。
作品
テレビアニメ
シリーズ構成
- 2002年
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- 2013年
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- 2017年
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- 2018年
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- 2019年
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- 2021年
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- 2022年
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- 2023年
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- 2024年
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- 2025年
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脚本
シリーズ構成を担当した作品は、ここでは省く。
- 1992年
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- 1994年
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- 1995年
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- 1996年
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- 2002年
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- 2003年
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- 2004年
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- 2005年
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- 2006年
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- 2007年
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- 2008年
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- 2009年
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- 2010年
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- 2011年
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- 2012年
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- 2013年
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- 2014年
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- 2018年
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劇場アニメ
- 2013年
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- 2015年
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- 2016年
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- 2017年
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- 2018年
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- 2019年
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- 2023年
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- 2024年
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OVA
ラジオドラマ
ドラマCD
小説
単行本
- ときめきメモリアル(電撃G's文庫) - 第1巻のみ単独執筆、第2巻以降は共著
- ときめきメモリアル (1)(1997年8月)
- ときめきメモリアル (2)(1997年10月) - 共著:山田靖智
- ときめきメモリアル (3)(1997年12月) - 共著:山田靖智
- ときめきメモリアル (4)(1999年4月) - 共著:あおしまたかし
- ときめきメモリアル (5)(1999年7月) - 共著:山田靖智
- ときめきメモリアル (6)(1999年11月) - 共著:あおしまたかし
- お嬢様特急(電撃G's文庫) - 第1巻のみ単独執筆、第2巻以降は共著
- お嬢様特急 (1)(1998年6月)
- お嬢様特急 (2)(1998年9月) - 共著:成田良美
- お嬢様特急 (3)(1998年12月) - 共著:成田良美
- 無敵王トライゼノン ガイアゼノン(富士見ファンタジア文庫)
- 無敵王トライゼノン ガイアゼノンI 暁の兄妹(2000年9月)
- 無敵王トライゼノン ガイアゼノンII 裏切りのサウスオーシャン(2001年1月)
- 無敵王トライゼノン ガイアゼノンIII 暁の彼方に(2001年4月)
- 大嫌いな、あの空に。(2001年1月 スーパーダッシュ文庫)
- くるりくる! 〜でする来襲〜(2001年9月 スーパーダッシュ文庫)
雑誌掲載
漫画
ゲーム
その他
出典
- ^ a b c d e f g "ノイタミナラジオ". 第98回. 7 March 2013.
- ^ 花田十輝Twitter(2018年2月27日閲覧)
- ^ “夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜 :作品情報”. アニメハック. 2020年8月1日閲覧。
- ^ “宇宙をかける少女 :作品情報”. アニメハック. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “生徒会の一存 :作品情報”. アニメハック. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “レベルE : 作品情報 : 作品情報”. アニメハック. 2020年9月20日閲覧。
- ^ “カンピオーネ! 〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜 : 作品情報”. アニメハック. 2020年8月22日閲覧。
- ^ “STAFF&CAST”. TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」公式サイト. 2017年11月8日閲覧。
- ^ “僕の心のヤバイやつ:テレビアニメが2023年4月スタート 市川京太郎役は堀江瞬 羊宮妃那が山田杏奈に”. まんたんウェブ (MANTAN). (2022年12月6日). https://mantan-web.jp/article/20221206dog00m200009000c.html 2022年12月6日閲覧。
- ^ “水上悟志「戦国妖狐」アニメ化!全3クールで放送、斉藤壮馬・高田憂希ら出演”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年8月10日). https://natalie.mu/comic/news/536448 2023年8月10日閲覧。
- ^ 「「響け!ユーフォニアム3」はNHK Eテレで放送、新キャラ真由役は戸松遥」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年11月23日。2023年11月23日閲覧。
- ^ 「アニメ「ガールズバンドクライ」2024年4月放送開始、演奏シーンも捉えたPV公開」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年12月20日。2023年12月20日閲覧。
- ^ “ATRI:テレビアニメが2024年放送 アトリフィギュア化計画も ANIPLEX.EXEのノベルゲーム原作”. まんたんウェブ (MANTAN). (2023年3月26日). https://mantan-web.jp/article/20230326dog00m200013000c.html 2023年3月26日閲覧。
- ^ “天穂のサクナヒメ:テレビアニメが7月6日スタート OPはいきものがかり リトグリがED”. まんたんウェブ. MANTAN (2024年5月25日). 2024年5月25日閲覧。
- ^ “メダリスト:フィギュアスケートマンガがテレビアニメ化 監督に山本靖貴 花田十輝がシリーズ構成・脚本 ENGI制作”. MANTANWEB (2023年5月18日). 2023年5月18日閲覧。
- ^ 「数分間のエールを:Hurray!×花田十輝のオリジナル劇場版アニメ 2024年初夏公開 メインキャストに花江夏樹、伊瀬茉莉也 モノづくり青春群像劇」『まんたんウェブ』MANTAN、2024年1月24日。2024年1月24日閲覧。
関連項目
外部リンク