蒲郡競艇場
蒲郡競艇場(がまごおりきょうていじょう)は、愛知県蒲郡市にある競艇場である[1][2]。 歴史施行者は蒲郡市。通称は、BOAT RACE蒲郡(ボートレースがまごおり)、2009年までは蒲郡ボート。 全国の競艇場では23番目の開業。戦後の復興資金確保のために、蒲郡市・岡崎市で同時期に競艇開催計画が持ち上がった。蒲郡市は塩津海岸、鶴ヶ浜海岸に開設を予定、岡崎市は菅生川沿岸に開設を予定していた。愛知県は両市からの打診に対し、2ヶ所は許可できないため共同開催を提案し、13号台風により壊滅的被害を受けた塩津地区の塩田跡地を競艇場用地に転用することで両市による蒲郡市での共同開催となった。 2006年(平成18年)からすべてのレースをナイター競走で施行されることとなった。これにより売上げが大幅に増加し、2008年度の年間売上げでは約1005億7700万円と1000億円越えを達成し、長く首位の座を守ってきた住之江競艇場(大阪府)を抜いて首位に立った。以後も全国の競艇場の中で売上上位に位置している。 レース場および周辺ではさまざまなイベントが催される。代表的なものにITU(国際トライアスロン連合)トライアスロンワールドカップ蒲郡大会、農林水産祭、フリーマーケットin蒲郡などが開催される。夏季には昭和アーケードという催事を行う(2006年より毎年開催、2008年は昭和ハワイアンアーケード)。夏に行われる「なつかしアーケード」では、ビールの販売がある。普通、競艇場は酒の販売はされていない。 実況は2023年4月迄メディアターナーに所属していた高橋貴隆が担当。唸り声や巻き舌を特徴としており、演歌で言う所のこぶしを利かせるなどユニークな実況で知られる。2022年4月からは、浜名湖競艇場で実況を務めていた山口新之輔が実況に携わる事(1〜6レース)があり、山口は他に常滑競艇場でも実況に携わっており、高橋も常滑競艇場での実況に携わる事もある。2023年4月で高橋・山口はメディアターナーを退社し、他の事務所に移籍している。 運営2010年3月31日まで蒲郡市と岡崎市が共催していたが、現在は蒲郡市が単独で事業を行っている。 共催していたころは、職員の配置などの運営は蒲郡市が主体となって行い、開催日数のうち約3分の2を主催し、岡崎市は約3分の1を主催していた。初レース開催から、収益は蒲郡市が受け取り、岡崎市には売上金の1%を交付金として支払う方式が取られてきたが、バブル崩壊後に売上高の低迷してからは岡崎市の取り分が蒲郡市を上回るようになっていた[4]。 こうした事態に対して、2005年度に50年ぶりに分配方式を改定し、レースの開催日数に応じて利益を按分する方式が取られた。しかし、翌年度より収益が好転し、岡崎市の分配金は約5億円となり、蒲郡市が一般会計に繰り入れた約6億円に匹敵する額となったため、蒲郡市は岡崎市に「収益の10%、上限1億円」の再改定を提案したが岡崎市は反発していた。このことや、景気の急速な悪化、ナイター開催で持ち直していた売り上げが他の競艇場のナイター参入により不透明になったことや、施設の改修などが必要なことから、岡崎市は2009年度をもって事業の撤退を決定した。 年表
ナイター開催
コース概要競走水面はプール[1][2]で、水質は海水[1][2]。塩分濃度は低く[1]、潮の満ち引きの影響をほとんど受けない[1]。競走水面の広さは日本のレース場の中でも有数[1]で、1M明けてからのコース幅が156.7mと24場の中でも一番広く、旋回する時に対岸にぶつかる危険性が少ないためスピードを保ちやすい。海の近くに位置するが、湾の内側にあるため風の影響はそれほどない。そのため安定板が付くことも滅多にない。イン優勢の流れは他の競艇場同様変わらないが、広大なバックストレッチや水面である事と穏やかな水面故スピードがキープしやすい事から、近年はインコースの勝率が低下傾向にあり、コース不問で多彩な決まり手が出やすい水面に変化している。 ギャラリー
主要開催競走周年記念(GI)として「オールジャパン竹島特別」が開催されている。 これとは別に、2008年は東京都江戸川競艇場の施設改善工事実施の閉鎖に伴う代替処置として、「周年記念・江戸川大賞IN蒲郡」も行われた。 正月には中日スポーツ賞龍神杯、ゴールデンウィークには中日スポーツ賞竹島弁天杯、お盆には納涼しぶきお盆特別選抜戦が行なわれる。 企業杯競走(GIII)として「KIRIN CUP」が行なわれている。オールレディースの名称はガマの女王決定戦。ヴィナーズシリーズの名称はムーンライトプリンセス決定戦。ルーキーシリーズの名称はスカパーJLC杯。マスターズリーグの名称はガマの鉄人決定戦。一般戦ではあるが、準優6レース制が行われている。昔は愛知支部と静岡支部による愛知・静岡対抗戦が行なわれていた。 開催実績SG開催実績
プレミアムG1開催実績
SG・プレミアムG1開催予定
CMキャラクター過去
マスコットキャラクター
アクセス
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク |