裏DVD
裏DVD(うらディーブイディー)とは、裏ビデオ同様、主として性器部分に修正(モザイク処理など)を加えず性交を収録しているポルノ映像作品(アダルトビデオ)である。日本においては、わいせつ物頒布罪に該当するため、流通・販売が「表」では出来ず「裏」で行われるためこう呼ばれる。過去の裏ビデオ作品のDVD化や、海賊版とされる裏DVDとは別に、海外向けに製作された日本人女優の出演する無修正アダルト作品(ジャポルノ)もある。媒体がBlu-rayディスクの場合は裏ブルーレイと表記される。 また、性的要素がなくとも非合法な映像(映画や演奏会等の盗撮・封印作品・グロテスクな表現が含まれるものなど)が記録されたDVDのことも「裏DVD」と称することがある。 概要裏DVDには、次のような種類がある。
販売方法裏DVDは、合法のアダルトビデオと異なり、一般的なレンタルビデオ店には置かれず、下記に示す流通法で販売されている。初期の作品が家庭用ビデオカメラを用いて撮影、編集されているものも多いうえに、ダビングを繰り返されているのも多いため、映像の品質は高くない。近年[いつ?]ではDVD原版落とし(ダビング)と称して、比較的画質の良好なものもある。DVDプレーヤーの普及に伴い、記録メディアは「DVD」を使うDVD-Videoへ移行した。 猥褻物は、陳列・販売・頒布することが違法になるので、所持している分(販売する目的での所持を除く)には取締まりを受けることはなく、日本国内の店舗もしくは販売サイトから、裏DVD(DVD-R)を買った場合は、取締りの対象になるのは店側のみである。ただし、証拠品として警察にビデオ提出を要求されたり、事情聴取として警察署に連行されたりすることがある。 販売経路主な経路を示す。
アメリカ合衆国などの合法サイトでは、正規品の裏DVDが1枚あたり約2,000円から販売され、日本への発送も可能となっている。また、日本の違法サイトでは、正規品を勝手にコピーした粗悪DVDが安く販売されているが、近年[いつ?]、取締まりが厳しくなっている為、閉鎖に追い込まれるサイトも少なくない。また、データ配信のみ、まとめ買い、コピー商品(著作権などでも違法)などは1本500円以下で販売されていたり、オークションに中古品を出品していることもあり、業界の低価格化が進んでいる。 新たな流通経路インターネットによって裏ビデオが流通している。 作品歌舞伎町などの店舗販売されていたいわゆる裏ビデオとは異なり、インターネットの普及とともにオンラインによる逆輸入販売という形で、若い世代の新しいアダルト文化として瞬く間に広がった。『SPA!』などの週刊誌でも話題になり、カリフォルニア州やハワイ州、ヨーロッパなどに拠点をおくインターネット販売店が次々に開業した。 裏DVDにはAV女優が海外販売了承の場合に出演している。 数年前までは、裏DVDに出演した女優が契約外のメーカーが動画を流すのは肖像権侵害であるとして、訴訟沙汰を起こすケースが多々あった。販売サイトが、黒沢愛の無修正作品を無断で、裏DVDとして販売し、著作権侵害をした事件は東京スポーツなどのスポーツ紙を賑わしたほど。その後は出演女優と直接交渉し、無修正ビデオへの出演を依頼することで、トラブルを避けるケースが多くなった。もともと裏DVDというのは契約内容が海外で国際無修正動画をネットで公開するというものであるため、かなり高額なギャラを払わなければ女優は出演してくれないため、出演料が何倍にもなるケースもある。この場合では国際販売である。 現在[いつ?]では販売サイトが、新たにプロダクション機能を持ち独自の作品を製作し、そのマーケットを海外に広げ、アメリカ国内やドイツ、スペイン、イタリアオーストラリアといったポルノ文化の盛んな地域で人気を博している。これらはジャポルノと呼ばれ、現在[いつ?]では、多くのプロダクションが海外進出を目指して目まぐるしい競争を展開しており、日本のアダルト業界の海外進出、S級と呼ばれる超人気AV女優たちの海外に舞台を移しての活躍が目覚ましくなっている。 発信元のアメリカでは、ブッシュ政権の下に施行された2257法案などにより、アメリカ国内で未成年へのアダルトビデオ製作販売に関する規制が厳しくなっており、出演者の許諾書、年齢確認証明、運転免許証やパスポートなどの成人限定という写真付き本人照明の提出登録などの手続きが必須となっており、違反した場合はFBIの調査が入り、摘発された場合は20年の禁固刑が科せられる。 関連項目Information related to 裏DVD |