西条町寺家(さいじょうちょうじけ)は、広島県東広島市の町名。住居表示は未実施[3]。
地理
西条地区の西部に位置する。東側は西条町吉行と西条町西条、西側は八本松町原に隣接する。黒瀬川が北から南下し、途中から東に向かって流れる。北東側に龍王山(575.1 m )がある[6]。
歴史
龍王山麓を古代山陽道が通っていたと推定されており、木綿(ゆうつくり[7])駅が寺家にあったとする見解がある(異説もあり)。
「寺家」の由来としては、鎌倉永福寺荘園の預所という説がある。建武3年(1336年)の桃井義盛から熊谷直経に預ける対象として下文に「西条郷内寺家分地頭職」とある。室町時代から江戸時代にかけては「寺家村」で、1889年(明治22年)の町村制施行の際に賀茂郡寺西村の大字となった。江戸時代には西国街道が村内を東西に貫通し、一里塚が村内の時友にあった。
サタケ創業者の佐竹利市は1863年4月20日(文久3年3月3日)にこの地で生まれた。
寺西村は1939年(昭和14年)に合併で西条町となるが、1950年に再び西条町から分立して寺西村が復活(1952年に町制施行)、1959年に再度の合併で西条町に復帰するという経過をたどった。1974年に東広島市が発足するとともに「西条町寺家」となる。この間、西条町となった1939年には傷痍軍人広島療養所(現・国立病院機構東広島医療センター)が設置された。
2016年10月31日に東広島寺家産業団地地区に住居表示を実施し、「寺家産業団地」に町名が変更された[9]。
2017年3月4日に、町内の山陽本線に寺家駅が開業した[10]。
2018年1月9日に、寺家駅周辺に住居表示を実施し、「寺家駅前」に町名が変更された[11]。
世帯数と人口
2020年(令和2年)9月30日現在(東広島市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
交通
- 鉄道
町内を西日本旅客鉄道山陽本線が東西に貫通するが、駅はない。ただし、寺家駅は2017年3月4日の開業から2018年1月8日までは西条町寺家に所在した(住居表示実施に伴い町外となる)。
- 道路
学区
- 寺西小学校・中央中学校[12]
- 八本松小学校・八本松中学校[12]
- 平岩小学校・磯松中学校[12]
- 龍王小学校・西条中学校[12]
学校
施設
脚注
- ^ a b “2020(令和2)年度大字別人口及び年齢別人口等”. 東広島市. 2020年10月18日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2020年6月21日閲覧。
- ^ 住居表示未実施区域一覧(地区別) (PDF) - 東広島市(2013年11月25日現在)
- ^ 龍王山の山頂自体は西条町寺家の外にある。
- ^ 寺家駅完成記念碑の文言。木綿(ゆうつくり)駅となっている。
- ^ 東広島寺家産業団地地区の住居表示の実施について - 東広島市
- ^ 平成 29 年春のダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道広島支社(2016年12月16日)
- ^ 寺家地区土地区画整理事業地区(寺家駅周辺)の住所の表し方が変わります - 東広島市(2018年1月11日)
- ^ a b c d 東広島市立小・中学校の通学区域 - 東広島市
- ^ 長福寺 - 東広島市
- ^ 施設案内 - 憩いの森公園
- ^ 西条 道の駅計画に進展 2022年開業目指し名称公募も - 広島ニュース食べタインジャー(2020年4月12日)
- ^ “西条の道の駅「のん太の酒蔵」 7月15日開業”. 中国新聞. (2022年4月6日). https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/153030 2022年4月9日閲覧。
- ^ “にぎわい・防災、東広島の新拠点 道の駅「西条 のん太の酒蔵」7月オープン”. 中国新聞. (2022年1月2日). https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/122152 2022年3月20日閲覧。
参考文献