部埼灯台(へさきとうだい)は、福岡県北九州市門司区企救半島の北東端、瀬戸内海周防灘に面した小高い丘の部埼に立つ、石造の大型灯台。
隣接して早鞆瀬戸の潮流を表示する部埼潮流信号所がある[1]。
概要
大政奉還により江戸幕府最後の年となった慶応3年4月[2](1867年)、兵庫開港に伴う外国船の安全航行を確保するため、幕府がイギリスとの間で締結した大坂約定(大坂条約)で設置を約束した五カ所の灯台の一つ[3]。明治新政府が事業を引き継ぎ、「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により、1872年に関門海峡の東・周防灘口の九州側の位置に建設されたもの[4]。現在、関門航路及び門司港の東南端となっている。
この灯台は、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台で、日本の灯台50選にも選ばれている。2020年に国の重要文化財に指定された[5][6]。
2016年10月3日より、登り口の石段が一部崩落し灯台周辺は立入禁止となっていた[7]。のち、復旧工事が完了し、12月27日をもって立入禁止は解除された。
国の重要文化財に指定されているが、2024年4月に灯台上部のガラスの破損が発見され、周辺に石が散乱していたことなどから、警察では文化財保護法違反の疑いで捜査している[8]。
歴史
収録海図
海図番号 |
図名 |
縮尺 |
図積
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W127 |
関門海峡東口及付近 |
50,000 |
全
|
W135 |
関門海峡 |
25,000 |
全
|
W1262 |
関門港東部 |
15,000 |
全
|
文化財
以下の物件が国の重要文化財に指定されている[6]。
- 部埼灯台 2基1棟
- 灯台 1基
- 旧官舎 1棟
- 旧昼間潮流信号機 1基
- 附 旧日時計 1基
- 附 石垣2基
脚注
関連項目
外部リンク