関西学生映画祭(かんさいがくせいえいがさい)は、2012年から本格開催されて以来[1]、毎年11月に大阪府で開かれている日本最大規模の学生映画祭のひとつである[2]。
2022年で第11回目の開催となる。関西圏においては京都国際学生映画祭に次ぐ規模を誇る学生映画祭である
概要
「学生の学生による学生のための映画祭」のスローガンの下で、関西圏の大学生が中心となって運営している学生映画祭である[2]。
関西圏に留まらず、日本全国の大学生から映像作品を募集し、予選を通過した作品を大阪市の十三シアターセブンで上映[3]。投票により最高賞の「観客賞(グランプリ)」を決定する[注 1]。
歴史
2011年に関西大学映画研究部部長の本悠馬によって企画。関西大学映画研究部、関西学院大学全関学自主映画制作上映委員会、大阪大学映画研究部のメンバーを主として、2012年11月にKUシンフォニーホールにて第1回大会が開催された[4]。
第2回大会以降は十三シアターセブンで開催されている[3]。
新型コロナウイルス感染症の影響により第9回大会は中止となった。
組織
実行委員会は大阪大学・関西大学・関西学院大学・立命館大学・近畿大学・大阪電気通信大学・大阪経済大学・大阪芸術大学などの関西圏の様々な大学からの有志により構成されている。
賞構成
- 観客賞(グランプリ)
- 審査員賞
- 実行委員特別賞
- 応募作品のうち実行委員内で最も推薦が多かったものに決定。 推薦は学生映画ならではの視点に着目して行う[5]
受賞と候補作一覧
- 註:2020年に予定されていた第9回大会は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。
- 本選ノミネート:14作品[61]
- 会場:十三シアターセブン
- 実行委員長:パニアグア・カルロス(関西大学)
- "†"付きは「関西シネック賞」受賞作
- "‡"付きは「10周年記念審査員特別賞」受賞作
主な出身監督
派生映画祭
概要
2014年5月30日に同志社大学主催の「関西学生映画祭in同志社」が開催された[64]。
ノン・コンペティション形式の上映会を目的とした映画祭である[65]。
同志社大学、立命館大学、京都大学、大阪芸術大学の4大学の6つの映画制作団体が参加した[64]。
上映作品一覧
関西シネック
概要
関西シネックは、1987年に結成された関西圏の大学の映画研究部による合同団体である[74]。
大阪電気通信大学や大阪経済大学、神戸大学、追手門学院大学、近畿大学を中心とした12の大学で構成され[74]、夏季と冬季に合同上映会を開催していた[75]。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2021年に解散し、34年の歴史に幕を下ろした。
第10回大会より関西学生映画祭に統合され、「関西シネック賞」[注 2]の新設に繋がっている[76]。
最優秀作品賞一覧
作品名
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監督名
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所属大学
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『あまがさ』
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中川信雄
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大阪芸術大学
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『ジャックランタン』
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伊集院涼
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近畿大学
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『青い背中』
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佐々木世雄
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大阪芸術大学
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『自分でもよくわからない』
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森彩乃
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大阪経済大学
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『身霊』
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品川好太郎
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『SECOND』
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辻野翔太
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『隙間眼』
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藤本裕貴
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近畿大学
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『ひかりより』
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『VIRUS BUSTERS 2』
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横田穣
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大阪市立大学
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『怪盗ジョー&おまぬけ刑事』
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『むぎわらぎく』
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岡本章裕
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神戸大学
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『Fly High』
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新井裕貴
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大阪経済大学
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『Escape from…』
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『C.R.A.F.T. SMAN-BATTLE MISSION』
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新井裕貴、石切山幸太郎
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『キレる。』
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岡田真樹
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大阪芸術大学
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『MUZZLE FICTION Ⅰ』
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内藤高彬
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大阪経済大学
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『ヒト想』
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『MUZZLE FICTION Ⅱ』
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『NINJA vs YAKUZA』
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市田俊介
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大阪電気通信大学
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『監督戦争』
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『深すぎる男』
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デトロイト城ケ崎
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京都大学
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『君の生姜焼きを食べたい』
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住山恭平
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『ポスト西入ル』
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林龍之介
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同志社大学
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『ある女と二人の男の話』
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中林空[77]
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京都造形芸術大学
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『陰キャパリピは振り返らない』
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大城敦司[36]
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大阪大学
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関連項目
出典
注釈
- ^ ノン・コペティションのため「観客賞」が最高賞である。
- ^ 観客賞に次ぐ序列第2位。
外部リンク