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青海湖(せいかいこ、チンハイフー)は、中華人民共和国青海省(チベット・アムド地方)にある湖。モンゴル語ではココ・ノール(ᠬᠥᠬᠡ
ᠨᠠᠭᠤᠷ Хөхнуур/Köke naɣur「青い湖」の意)[3]、チベット語ではツォ・ゴンポ(མཚོ་སྔོན་; mtsho sngon po)またはツォ・ティショル・ギャルモ(མཚོ་ཁྲི་ཤོར་རྒྱལ་མོ་; mtsho khri shor rgyal mo)と呼称される。
チベット高原北東部に位置し、面積5,701平方キロ、周囲360キロである。海抜3,201メートルの高地にあり、周囲から大小23の河川が流入する。湖水は平均水深約20メートル、最大水深31メートル、蓄水量1150億立方メートル。
中華人民共和国国家級風景名勝区(1994年認定)[4]、中国の5A級観光地(2011年認定)である[5]。
古くは「西海」と呼ばれていた。青海省の行政区画の名称には、この湖を中心として、海北チベット族自治州、海南チベット族自治州、海西モンゴル族チベット族自治州、海東地区と命名されたものがある。
地理
中国最大の湖であり、地球上でも米国ユタ州のグレートソルト湖を抜いて、キルギスのイシク湖に次いで、世界第2位の巨大な内陸塩湖である。ガンカモ類の繁殖地、越冬地である鳥島(中国語版)一帯は1992年にラムサール条約登録地となった[6]。
1960年代には108の河川が湖に流入していたが、2005年現在、湖に流入する河口部の85%は干上がってしまった。湖の水位も徐々に低下しており、生態学的な危機にさらされている。原因は周辺の過剰放牧、土地の開拓、その他の自然要因と考えられる。
2000年代には湖の面積が減少する傾向が見られた(前述)が、降水量の増加や自然環境の保全活動が進められた結果、2021年には過去17年間で最大の面積に回復していることが明らかになった[7]。
文化
2002年より、湖の周囲をコースとした自転車ロードレース、ツアー・オブ・チンハイレイク(簡体字表記:环青海湖国际公路自行车赛)が毎年開催されている。このレースは世界で最も高所を走る自転車レースである。
脚注
関連項目
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第1回選定 (1982年) | |
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第2回選定 (1988年) | |
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第3回選定 (1994年) | |
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第4回選定 (2002年) | |
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第5回選定 (2004年) | |
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第6回選定 (2005年) | |
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第7回選定 (2009年) | |
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第8回選定 (2012年) | |
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第9回選定 (2017年) | |
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