騰衝市(とうしょう-し、中国語: 腾冲市、拼音: Téngchōng、英語: Tengchong)は中国雲南省の保山市の管轄下にある県級市。ミャンマーとの貿易と、第二次世界大戦時の拉孟・騰越の戦いで知られている。
地理
騰衝の国境線は148.7kmに及び、ミャンマーのカチン州の州都ミッチーナーまでの距離は217kmである。本市中央部に大河ダム(中国語版)が位置する。瑞麗江(中国語版)の上流部として直線的に本市北東部から南東部にかけて流れおり、南部に来ると竜陵県との行政区境としての役目も担っている。徳宏タイ族チンポー族自治州の徳宏タイ族チンポー族自治州、瑞麗市を流れ、最終的にはミャンマーのエーヤワディー川に通じアンダマン海に繋がっている。
高黎貢山(中国語版)の南部にあり、火山活動が盛んな地域である。市内には馬站火山群と騰衝熱海という温泉があり[1]、1994年に「騰衝地熱火山風景名勝区」として中華人民共和国国家重点風景名勝区に認定された[2]。
歴史
明代に城が築かれ兵が置かれた。清末にはイギリス(ミャンマーとインドの宗主国であった)との貿易の重要拠点となり、商人が集まり、店舗が林立した。1980年代以降、再び貿易が活発になり、主にヒスイが取引されている。2015年に騰衝県から騰衝市へ昇格。
2012年時点で、イ族、 ペー族、タイ族 (中国)、チワン族、ミャオ族、 回族、リス族、ラフ族、ワ族、ナシ族、ヤオ族、チベット民族、 チンポー族、プーラン族、プイ族、アチャン族、 ハニ族、シベ族、プミ族、モンゴル民族、ヌー族、ジーヌオ族、トーアン族、スイ族、満洲民族、トーロン族などの26の少数民族が暮らす。特に、タイ族 (中国)、回族、リス族、ワ族、ペー族、アチャン族の6民族は世界的な少数民族である。
行政区画
下部に2街道、12鎮、5郷を管轄する。
- 街道
- 鎮
- 固東鎮、滇灘鎮、猴橋鎮、和順鎮、界頭鎮、曲石鎮、明光鎮、中和鎮、芒棒鎮、荷花鎮、北海鎮、清水鎮
- 郷
交通
航空
道路
- 省道
- 240省道
- 241省道
健康・医療・衛生
- 騰衝市中医院
- 騰衝市第二人民医院
- 騰衝市婦幼保健院
名所・旧跡・観光スポット
出身者
姉妹都市・友好都市
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
騰衝市に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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第1回選定 (1982年) | |
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第2回選定 (1988年) | |
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第3回選定 (1994年) | |
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第4回選定 (2002年) | |
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第5回選定 (2004年) | |
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第6回選定 (2005年) | |
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第7回選定 (2009年) | |
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第8回選定 (2012年) | |
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第9回選定 (2017年) | |
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