養老渓谷(ようろうけいこく)は、千葉県夷隅郡大多喜町粟又から市原市朝生原を流れる養老川によって形成された渓谷。中心地は大多喜町と市原市の境界付近。周囲は千葉県立養老渓谷奥清澄自然公園に指定されている。2007年には、養老渓谷・黒滝不整合として日本の地質百選に選定されている。
概要
千葉県夷隅郡大多喜町大田代の清澄山北東部に位置する麻綿原高原に源を発する養老川によって、大多喜町粟又から市原市朝生原にかけての間[1]に形成された上総丘陵(房総丘陵)の侵食谷である[2]。
養老川支流の夕木川(別名・蕪来川)と養老川本流の合流地点には弘文洞跡という川廻しの隧道跡がある。養老川を北上すると千葉セクション(市原市田淵)がみられる他、様々な地層がみられる。
名所
養老渓谷温泉や秋の紅葉狩りにより、当渓谷の西側にある梅ヶ瀬渓谷とともに千葉県内有数の行楽地・観光地となっている。
千葉県道81号市原天津小湊線沿いには、旅館やお土産屋が建ち並ぶ。春はツツジ、フジ、秋には雑木の紅葉が美しく、遊歩道(ハイキングコース)が整備されている。
- 中瀬遊歩道 - 共栄橋(葛藤駐車場)付近から養老川沿いに設けられた1.2キロメートルの遊歩道[3]。
- 粟又の滝自然遊歩道 - 粟又の滝から小沢又(水月寺付近)の下流まで養老川沿いに設けられている2キロメートルの遊歩道[4]。養老川上流から粟又の滝、千代の滝、万代の滝、昇龍の滝を巡るため、滝めぐり遊歩道とも称される[5]。
滝めぐり
6つの滝(粟又の滝、千代の滝、万代の滝、昇龍の滝、小沢又の滝(幻の滝)、金神の滝)を巡るコース[5]。小沢又の滝、金神の滝は粟又の滝自然遊歩道(滝めぐり遊歩道)から少し離れた場所に位置する。
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粟又の滝
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小沢又の滝(幻の滝)
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昇竜の滝
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粟又の滝遊歩道
養老八景
養老渓谷を中心とした養老川周辺の8つの景勝地[6]。
その他の名所
養老渓谷観光協会より付近の観光スポット一覧[10]。
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立國寺(出世観音)
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観音橋
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梅ヶ瀬渓谷
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上総養老の滝展望台からの眺望
宿泊施設
旅館、民宿が養老川沿いに十数軒点在する[13]。
アクセス
舞台・ロケ地とした作品
脚注
- ^ “粟又の滝”. 大多喜町観光協会. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “太古地球は逆立ちしていた! 千葉・養老渓谷が地球の歴史に名を刻むかも?と話題に!(tenki.jpサプリ 2015年12月04日)”. tenki.jp. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “中瀬遊歩道 - 大多喜町公式ホームページ”. www.town.otaki.chiba.jp. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “粟又の滝自然遊歩道 - 大多喜町公式ホームページ”. www.town.otaki.chiba.jp. 2019年7月19日閲覧。
- ^ a b “滝めぐりコース 養老渓谷旅館組合”. www.yorokeikoku.com. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “養老八景 養老渓谷旅館組合”. www.yorokeikoku.com. 2019年7月19日閲覧。
- ^ 千葉県観光物産協会. “水月寺”. まるごとe! ちば -千葉県公式観光物産サイト-. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “由来”. 養老山 立國寺 出世観音. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “出世観音 立國寺”. 『和空』修行と宿坊のポータルサイト. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “養老渓谷観光協会”. www.youroukeikoku.com. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “麻綿原高原”. 大多喜観光協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “関東随一!20,000株の紫陽花が咲き誇る千葉県麻綿原高原”. 公益社団法人 千葉県観光物産協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ 養老渓谷温泉公式サイト - お宿
- ^ a b c “アクセス”. 養老渓谷観光協会. 2020年5月2日閲覧。
- ^ “探勝バス日程表”. 大多喜町. 2020年5月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
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座標: 北緯35度15分27.4秒 東経140度9分36.3秒 / 北緯35.257611度 東経140.160083度 / 35.257611; 140.160083