1982年の読売ジャイアンツ(1982ねんのよみうりジャイアンツ)では、1982年の読売ジャイアンツの動向をまとめる。
この年の読売ジャイアンツは、藤田元司監督の2年目のシーズンである。
概要
連覇を目指すチームは開幕3連勝と好スタートを切り、4月下旬には6連勝で首位に立った。6月に広島に首位を明け渡し、一時は3位に後退するが、7月に再び首位に返り咲き前半を折り返す。後半戦に入ると広島は脱落し中日との優勝争いとなるが、8月下旬の首位攻防3連戦を全勝し、8月終了時点で中日に4ゲーム差を付ける。しかし9月に入ると松本匡史と河埜和正の1・2番が故障で相次いで離脱し中日に差を詰められ、9月28日の直接対決では9回に江川卓が4点差を追いつかれて逆転負けを喫しマジック点灯を許す。その後も星を伸ばせず、10月9日の大洋との最終戦では2年連続20勝がかかった江川がソロ本塁打3発を浴びて敗れシーズン終了。中日が最終戦で優勝を決めたのはその9日後であった。投手陣は江川以外にも西本聖・定岡正二・加藤初や新浦壽夫でローテーションを回し、角盈男とベテラン浅野啓司のダブルストッパーが2点台をマークするなど好調で、3年連続の防御率2点台を記録。打撃陣は4番の原辰徳がチーム1位の33本塁打と急成長し、中畑清も25本塁打を打つなど奮闘した。それ以外では松本が61盗塁で盗塁王を獲得し、チーム本塁打はリーグ3位も112盗塁はリーグ1位で、優勝の中日を上回った。カード別成績では中日が5位の大洋、最下位のヤクルトに30勝16敗の貯金14と大きく勝ち越したのに対し、巨人は大洋に14勝9敗3分、ヤクルトにも14勝10敗2分で貯金を1桁しか作れなかった。
チーム成績
レギュラーシーズン
オーダー変遷
|
開幕:4/3 |
5/1 |
6/1 |
7/1 |
8/4 |
9/1
|
1
|
中 |
松本匡史
|
中 |
松本匡史 |
中 |
松本匡史 |
中 |
松本匡史 |
中 |
松本匡史 |
中 |
松本匡史
|
2
|
遊 |
河埜和正
|
遊 |
河埜和正 |
遊 |
河埜和正 |
遊 |
河埜和正 |
遊 |
河埜和正 |
遊 |
河埜和正
|
3
|
二 |
篠塚利夫
|
二 |
篠塚利夫 |
左 |
ホワイト |
二 |
篠塚利夫 |
二 |
篠塚利夫 |
二 |
篠塚利夫
|
4
|
一 |
中畑清
|
一 |
中畑清 |
三 |
中畑清 |
一 |
中畑清 |
三 |
原辰徳 |
左 |
ホワイト
|
5
|
三 |
原辰徳
|
三 |
原辰徳 |
二 |
原辰徳 |
三 |
原辰徳 |
一 |
中畑清 |
三 |
原辰徳
|
6
|
左 |
淡口憲治
|
右 |
淡口憲治 |
右 |
淡口憲治 |
左 |
淡口憲治 |
左 |
ホワイト |
一 |
中畑清
|
7
|
右 |
トマソン
|
左 |
山本功児 |
一 |
山本功児 |
右 |
トマソン |
右 |
淡口憲治 |
右 |
淡口憲治
|
8
|
捕 |
山倉和博
|
捕 |
山倉和博 |
捕 |
山倉和博 |
捕 |
山倉和博 |
捕 |
山倉和博 |
捕 |
山倉和博
|
9
|
投 |
江川卓
|
投 |
定岡正二 |
投 |
西本聖 |
投 |
新浦壽夫 |
投 |
定岡正二 |
投 |
加藤初
|
[2]
1982年セントラル・リーグ順位変動
順位
|
4月終了時
|
5月終了時
|
6月終了時
|
7月終了時
|
8月終了時
|
最終成績
|
1位
|
巨人 |
--
|
巨人 |
--
|
広島 |
--
|
巨人 |
--
|
巨人 |
--
|
中日 |
--
|
2位
|
大洋 |
2.5 |
中日 |
1.0 |
巨人 |
1.0 |
中日 |
1.0 |
中日 |
4.0 |
巨人 |
0.5
|
3位
|
中日 |
3.0 |
広島 |
1.0 |
中日 |
3.0 |
広島 |
2.0 |
阪神 |
8.0 |
阪神 |
4.5
|
4位
|
広島 |
大洋 |
3.0 |
大洋 |
4.0 |
大洋 |
6.5 |
広島 |
11.0 |
広島 |
8.0
|
5位
|
ヤクルト |
5.5 |
ヤクルト |
7.0 |
阪神 |
4.5 |
阪神 |
7.5 |
大洋 |
13.5 |
大洋 |
14.5
|
6位
|
阪神 |
7.0 |
阪神 |
12.0 |
ヤクルト |
17.5 |
ヤクルト |
19.0 |
ヤクルト |
23.5 |
ヤクルト |
23.5
|
オールスターゲーム1982
できごと
選手・スタッフ
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監督 | |
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助監督 | |
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一軍コーチ | |
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二軍監督・コーチ | |
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投手 | |
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捕手 | |
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内野手 | |
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外野手 | |
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[3][4]
表彰選手
- 西本聖(投手、4年連続4度目)
- 中畑清(一塁手、初受賞)
- 篠塚利夫(二塁手、2年連続2度目)
- 松本匡史(外野手、2年連続2度目)
ドラフト
出典
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1930年代 | |
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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1945年は戦況悪化のため、公式戦を休止。合同チームによる非公式戦のみ開催。 |