CELL REGZACELL REGZA(セル・レグザ)とはCell Broadband Engineを搭載した初めての液晶テレビである[1]。東芝が発売しているREGZAシリーズの1つ。 概要東芝が製造し、プレイステーション3などに使われている高性能CPU「Cell Broadband Engine」(以下CELLと略)を、同社のREGZAに搭載し、高度な超解像処理などを行う構想は2008年頃から公表されていた。初のCELL搭載REGZAとなる55V型の「55X1」が2009年10月に発表され、同年12月10日に発売。実売価格100万円の超高額モデルであった。従来機種に比べ大幅に強化した超解像度、LEDバックライトの512分割エリア制御、地デジチューナー11基/BS・110度CSデジタルチューナー3基/3TB HDDでの録画機能などにCELLの処理能力を活用している。 搭載しているCELLは、PC用マイクロプロセッサ(Intel Core 2 Duo)の10倍の処理速度と、同社の製造するTVの演算能力(メタブレイン)の143倍を誇る。14のチューナーと3 TBのHDDを備えており、地上デジタル放送を自動的に8チャンネル録画可能。メガLEDを搭載し、Wスキャン倍速(倍速液晶)やW録画、フルHD、そして上記のHDD以外にもUSB接続のHDDを増設して録画できる。もちろん、「おまかせドンピシャ高画質」も搭載している。 ウェブブラウザとしてOperaを搭載しており、インターネットに接続した状態であればブラウジングも可能となっている。このOperaも超解像処理に対応しており、YouTubeなどの動画サイトを表示した際に効果を発揮する。 また、モニター部と「CELL BOX」と呼ばれるチューナー部が分離されたセパレートタイプとなっており、リモコンも全方位送信ができる電波方式を採用している。 2010年秋冬モデルである55X2、「CELL REGZA スリム」XE2シリーズでは3D映像に対応。CELLが持つ高い演算能力を生かし、3D超解像技術やバックライトコントロールシステム(55X2のみ)、「おまかせドンピシャ高画質3D」等を組み合わせた「CELLレグザ3D高画質化システム」を備えている。なお本シリーズの2010年秋冬モデルは東芝製の据置型デジタルTVで初めて地上アナログチューナーを廃止し、デジタル3波チューナーのみの搭載となっている。 2010年1月に放送されたNHKスペシャル「メイド・イン・ジャパンの命運」にて、日本メーカーの取り組みとして製品「55X1」の開発現場の様子が放送された[2][3]。 ラインナップ2009年秋冬モデル
※「おまかせドンピシャ高画質3」を搭載。 2010年秋冬モデル
※映像エンジンに「CELLレグザエンジン」、超解像技術に「CELLレグザ 3D超解像技術」を採用。「おまかせドンピシャ高画質3D」も搭載する。X2シリーズ・XE2シリーズ共専用グラス「レグザ3Dグラス」1個が同梱される。 脚注
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