CHA-LA HEAD-CHA-LA
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(チャラ・ヘッチャラ)は、影山ヒロノブの16枚目のシングル。1989年5月1日に日本コロムビアから8cmCDとして発売され、2005年8月3日に再録音版『CHA-LA HEAD-CHA-LA〜2005〜』がティームエンタテインメントからマキシシングルとして発売された。シングルのタイトルは『ドラゴンボールZ』とも表記される。 概要表題曲の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は、『ドラゴンボールZ』のオープニングテーマとして発表された楽曲で、同アニメ第1話から第199話までの前期オープニングとして約4年5か月の間使用され、その後、『WE GOTTA POWER』へと変わった。オリジナル版のカップリングには、MANNAが歌う同アニメの前期エンディングテーマ「でてこい とびきりZENKAIパワー!」が収録されている。のちに発売された「CHA-LA HEAD-CHA-LA〜2005〜」には、「WE GOTTA POWER (2005 Ver.)」が収録されている。 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を作詞した森雪之丞は、「(『ドラゴンボールZ』の)主人公『孫悟空』のように、ささいなことに動じないアッケラカンとした生き方ができたら楽しいなと思いながら、その気持ちを歌詞にしてみた」という[1]。曲名の由来は、「ナシにする」の意味の「チャラ」と「平気」の意味の「ヘッチャラ」を組み合わせ、「今までいろいろな出来事があったかもしれないけど、一度チャラにリセットして平気な状態になり、もう1回スタートする」という気分を韻を踏んで表現している。また、「頭(ヘッド)を空っぽ(チャラ)にすることで、何が起きてもヘッチャラ。何が来ても吸収できるし、受け止められる」という意味も込め、「HEAD-CHA-LA」と表記している。これらのことから、森は「人生にはいろいろなことがあって、ハッピーだったり、時には辛いこともあったりして、痛みを抱えながら人は生きていくんだけど、一度チャラにして元気にやっていこう。そうすれば見えない敵、まだ見ぬ敵にも向かっていける。何かにとらわれている自分をチャラにして頭をクリアにすれば、新しい夢を見られるかもしれない」という思いで書いたと語っている[2]。 歌詞の印象について影山は、「正直、最初は「ふざけてるのかな?」と思った(笑)。でも、雪之丞さんのことは10代の頃からよく知っていたので、「(雪之丞さんなら)これくらいぶっ飛んだことはやりそうだな」とも思いました。」と語っている[3]。 影山はレイジー解散後、家族を養うため建設現場の仕事を掛け持ちしながら音楽を続け、ハスキーな声の自分はどこで活躍できるのか悩んでいたが、1988年に『聖闘士星矢』の「聖闘士神話 〜ソルジャー・ドリーム〜」、翌年に「CHA-LA HEAD-CHA-LA」と2年連続でジャンプ原作のアニメ主題歌を歌い、「それが自分の人生を決定づけた」という[3]。「「CHA-LA HEAD-CHA-LA」に出会って、自分の居場所を見つけた気がしたんです。こんなに自分の声に合う曲はない! と思った。JAM Projectのライブで、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」をメンバーと歌ったこともあるんです。フクちゃん(福山芳樹)も遠藤(遠藤正明)もダニー(きただにひろし)も凄いシンガーだけど、彼らが「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌ってもしっくりこない。「俺の歌だ」って、そのたびに思います。もしかすると、僕はアニソンシンガーじゃなく、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」シンガーなのかもしれないね(笑)」と語っている[3]。 歌詞で使われている「Sparking!」という単語は、『ドラゴンボールZ Sparking!』のようなゲーム作品でも使われている。 2013年公開の映画『ドラゴンボールZ 神と神』ではFLOWがカバーしたバージョンが使用されている。 収録曲CHA-LA HEAD-CHA-LA(ドラゴンボールZ)
CHA-LA HEAD-CHA-LA〜2005〜
タイアップ
カバー
収録作品CD
Blu-ray、DVD
その他1996年春(日時不明)に放送されたTBS『史上空前の大調査!あなたが一番好きな歌30年間ベスト100』では、香取慎吾(当時SMAP)が、一部を披露した。 2015年7月29日に放送されたフジテレビ『2015 FNSうたの夏まつり』では、ももいろクローバーZのカバーで本曲が披露された。 2017年12月13日に放送されたフジテレビ『2017 FNS歌謡祭 第2夜』では、影山ヒロノブとジャニーズWESTの共演で本曲が披露された。 2018年7月25日に放送されたフジテレビ『2018 FNSうたの夏まつり』では、King & Princeと高見沢俊彦のカバー・共演で本曲が披露された。 2019年3月1日には、ソニー・ミュージックエンタテインメントのアニメソング人気投票キャンペーン「平成アニソン大賞」において作詞賞(1989年 - 1999年)に選出された[11] 。 2022年2月17日から3月3日までゲームアプリ『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』のゲーム内BGMとして本曲が使用されている[注釈 1]。
脚注注釈
出典
参考文献
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