Forevermore (宇多田ヒカルの曲)
「Forevermore」(フォーエヴァーモア)は、日本のシンガーソングライター宇多田ヒカルの楽曲。7作目の配信限定シングルおよびエピックレコードジャパン移籍第2弾として2017年7月28日に発売された。 背景、リリース2017年6月26日、レーベル移籍第2弾作品として「Forevermore」が7月28日に配信発売されることが発表された。この曲は、TBS系テレビドラマ『ごめん、愛してる』の主題歌として起用された。宇多田の曲が民放ドラマの主題歌に起用されるのは、2008年のフジテレビ系月9ドラマ『イノセント・ラヴ』以来およそ9年ぶりで、またTBSドラマとしては2002年のドラマ『First Love』に書き下ろした『SAKURAドロップス』以来、15年ぶりとなる[1]。また、清水真由美プロデューサーによると、宇多田へのリクエストは「2010年代を代表するラブソング」だったという[2]。宇多田はリリースに際し、Twitterで、「ドラマのあらすじに感化されて主題歌を作りました。」とコメントした[3]。7月1日には、「Forevermore」のミュージックビデオが、同日より開局20周年イヤーに突入したMUSIC ON! TVの協力の元制作されることが発表された。また、その撮影現場に密着したドキュメンタリー番組が8月下旬に放送された[4]。 「Forevermore」は、7月28日に、エピックレコードジャパン移籍第2弾として、配信限定シングルとしてリリースされた。移籍第1弾作品「大空で抱きしめて」からわずか約2週間でのリリースとなった。これに加えて、同楽曲のミュージックビデオも公開となった。フルバージョンの配信は8月16日より、iTunes Storeやレコチョクなどでスタートした[5]。 制作、録音「Forevermore」は、重厚なストリングスと、クリス・デイヴによるジャジーなドラミングが特徴的なミディアム・ナンバー[6]。作詞について、宇多田はインタビューで、「悲しい歌なんだけど、何かを宣言しているような力強さも持たせた。」と語った[7]。 レコーディングは、ロンドンの「Air Studios」と「RAK Studios」にて行われた。前作「大空で抱きしめて」に引き続き、ドラムにクリス・デイヴ、ベースにジョディ・ミリナー、ギターにベン・パーカー、レコーディングにスティーヴ・フィッツモーリスが参加した。ボーカル・レコーディングは、これまでにも多くの宇多田作品に関わってきた小森雅仁が、東京の「ABSスタジオ」にて担当した。 プロモーション「Forevermore」のリリースが発表された2017年6月26日より、全国のソニーストアにて、同曲のTVサイズ音源1分50秒のハイレゾ音源での先行試聴がスタートした。また、6月28日発売の『VOGUE JAPAN』8月号や、7月29日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』9月号にも登場[注 1][8]。8月26日には、MUSIC ON! TVにて、「Forevermore」のミュージックビデオ制作のドキュメンタリー番組「M-ON! 20th Anniversary×宇多田ヒカル『Forevermore』MUSIC VIDEO DOCUMENTARY」がオンエアされた[9]。 ライブでの披露宇多田ヒカルの12年ぶりの国内ツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」にて、「花束を君に」の次の14曲目に披露した。 チャート成績「Forevermore」は、初週にダウンロードで2位を獲得し、8月7日付の「Billboard Japan Hot 100」で8位に初登場した[10]。Media Trafficによると、この週の全世界でのダウンロード数は7.5万ユニット[11]。2週目はダウンロードランキングで首位を獲得し、「Billboard Japan Hot 100」では6位に順位を上げた[12]。その翌週からも特にデジタルにおいて好成績を維持し、初登場から9週連続でダウンロードランキングTOP10入りを果たした[13]。 年間チャートでは、「Billborad Japan Download Songs Year-end 2017」で26位をマーク。同年の宇多田のシングルでは最も高い順位となった[14]。 また同作は、2017年9月の日本レコード協会「有料配信認定」で、ゴールド認定(10万DL)を受けた[15]。 ミュージック・ビデオ2017年7月1日、「Forevermore」のミュージック・ビデオがMUSIC ON! TVの協力の下、制作されることが明らかになった。同日より開局20周年イヤーに突入したM-ON!は、「M-ON! 20th Anniversary MUSIC VIDEO作品」としてビデオを制作する。また、イギリス・ロンドンでのMV撮影現場に密着したドキュメンタリー番組も放送される[16]。映像作品へは『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』のボーナスDVDにメイキング映像とともに収録された。 2017年7月28日にミュージック・ビデオが公開された。監督は、サンファの「(No One Knows Me)Like The Piano」などを手掛けたジェイミー・ジェームス・メディナ。全編にわたり宇多田のコンテンポラリーダンスがフィーチャーされている。この振付を担当したのは、アトムス・フォー・ピースの「Ingenue」のMVで、レディオヘッドのトム・ヨークと共演したロンドン在住の振付師・高瀬譜希子。宇多田のMVの中で、「traveling」「Passion」「Keep Tryin'」「Goodbye Happiness」など一部ダンスを取り入れたビデオは過去にあったが、全編本人によるダンスで構成されたビデオは今回が初である[17]。 収録曲作詞・作曲・編曲:宇多田ヒカル
クレジット
チャート
認定とセールス
脚注注釈
出典
外部リンク |