Lov U
『Lov U』(ラブ ユー)は、渋谷すばるの4枚目のフル・アルバム[8][9][10]。2024年10月16日にトイズファクトリーから発売された[8][9][10][11]。 概要
各形態概要
購入者特典ショップ別オリジナル特典
めざましライブ会場限定特典2024年8月23日に開催された『お台場冒険王2024〜人気者にアイ♡LAND〜』内のライブコーナー『めざましライブ』[16]の会場のCD予約・販売コーナーにて、全額前金での本作の予約者を対象に、会場限定予約特典としてポストカードがプレゼントされた[17]。 販売形態
制作前作『2021』から本作までの数年間、トイズファクトリーとの出会い渋谷は2023年1月に配信限定シングル『ないしょダンス』をリリースして以降、2024年8月に本作の先行配信曲「人間讃歌」をリリースするまでライブを中心とした活動を続けており、新曲を発表していなかった[18]。 実は、2021年9月発売の3rdアルバム『2021』をリリースして以降の数年間、様々な大変な時期が続き、歌詞を全く書けない状態が続いてたという[18][19][20][注 2]。「独立してやっていくってこういうことなんかな」「みんなこんな感じでやってんのかな」と全てを受け入れてたら、渋谷いわく「どんどん自分がぶっ壊れていきました」と語っている[20][19][注 3]。これはあくまで音楽への情熱を失ったり、『二歳』から『2021』までの3枚のアルバムを制作して燃え尽きた、というわけではなく、むしろ音楽への思いがあったからこそ、音楽以外の様々な問題があって苦しんだといい、ライブを行うことでなんとか気持ちを保っていたものの、ずっと新曲を出せないまま既存の曲でライブを重ねていたという[18]。このことから渋谷は「心身が健康で自分に余裕がないと曲作りや何かを生み出すことができないタイプ」だと気付いたという[18]。 そんな中、渋谷いわく「一番どん底の状態だった時」にトイズファクトリーのスタッフと出会ったという[18][20]。どん底の状態だったものの、それでも音楽への思いはあり、「次にやるべき新しい表現は何だろう」と常に探し続けていた時に、ライブのリハーサルで入ったスタジオの隣の部屋にJUN SKY WALKER(S)とトイズファクトリーの今村勝巳がおり、以前渋谷と仕事をしたスタッフもいたため、そのスタッフを介して今村と挨拶をしたのがトイズファクトリーとの出会いだという[18][22]。その後、一度会って話をすることになり、今村から「最近はどんな活動をしてるの?」と話を聞いてもらい、「アーティストってこうでこうでこうだよね」と言われた時に、渋谷は涙が止まらなくなってしまったという[22]。これは、 独立以降は1人で活動しており、渋谷の中で相当孤独な状況に陥ってしまい、前述のような大変な状況もあったため、今村に理解してもらえたことが嬉しかったからだという[22]。その時の渋谷はレコード会社に所属している状態ではなかったため、「こういう出会いがあるということは、そういう定めなのかな」と感じ。今村と話す中でどんどん展開していったという[22]。また、渋谷は「ただ歌うことに徹してみたい」「変化を取り入れたい」という思いが元々あり、トイズファクトリーのスタッフと話す中で、その思いが叶いそうな予感がしたという[18]。 精神的に大変な時期が続いたが、様々なアーティストが渋谷に楽曲を提供してくれたことで、アルバムを作ろうと思えるようになり、その制作が進んでいく中で、渋谷にとって音楽は大切なことだったため、気持ちが浄化されたような感覚になったという[20]。 渋谷が本作で唯一自作した楽曲「First Song」はこの苦しい時期を耐え抜いて完成させており、精神面で少しずつ変化している時期に書いたため、その時に自然と出てきた言葉をそのまま書いているという[21][20]。これは同曲の「『好きだけど好きじゃない』を抱きしめる自信がなかった」という歌詞にも現れている[21][19][20]。渋谷いわく「好きだけど好きじゃない」ことは誰にでもあり、「その人のことは好きで大事な存在だけど、その人のここは少し自分の好みと違う」と思うことだという[21][20]。渋谷もグループを離れてもグループ時代からずっと応援してくれているファンもいるが、渋谷はソロになったことでグループ時代とは違うジャンルの音楽もやってるため、「渋谷すばるは好きだけど、でもこういうのじゃないんだよな」という意見が一定数おり、自作曲を歌う渋谷から離れていく人がいることに気付いてはいたという[18][21][19][20]。しかし、当時の渋谷は自分の責任下で自分の表現をある程度のところまで行かないと前に進めず、「求められていることと自分がやりたいと思えることがイコールになったら、凄い楽しいんだろうな」とずっと悩んでいたという[18][21][19][20]。それがトイズファクトリーとの出会いから、ようやく渋谷の中で繋がり始めた感じがあり、音楽に凄く素直に向き合えている感じがして心地よい感覚だという[21][20]。渋谷はこれも「しんどい数年間があったからなのかな」と前向きに捉えている[20]。 渋谷はファンだけでなく、渋谷と共に制作している人たちにも喜んでほしい、そのような人たちに「凄い」と言わせないといけないと考えている[18]。トイズファクトリーのスタッフは、渋谷がアーティストとして広がるために、これまで渋谷がやって来なかった様々な表現を提案してくれたといい、そんなスタッフに対して渋谷は「良いものを届けたい」という一心で返し、さらにスタッフもそれに対して様々な案を出し、これらの相乗効果で出来上がった作品が本作となっているという[18]。 コンセプト本作の大きなテーマは「ファンに楽しんでもらいたい」である[13][23]。本作を制作する上での渋谷からの要望は「とにかくファンの方に向けて楽しんでもらえる、喜んでもらえるものにしたい」というコンセプトだけで、「こんな曲が良い」「こんなことをやりたい」「誰に曲を作ってもらう」など、楽曲やアートワークについて渋谷からのリクエストはほぼないという[15][24][25]。これは特に「新しい自分」というものを意識したわけではなく、元々渋谷の中に構想があった「自分以外の人が渋谷すばるを見たり感じたりして、『こういうのどうかな』と出してもらったものにどう応えられるか」に徹してみたという[15][25]。このことから、「徹することの面白さ」を感じることができ、クリエイターからの愛情や熱意など、様々なものを感じた上で、「自分のものとして表現する」という時間が凄く大きなものだったという[25]。 →楽曲提供については「§ 楽曲提供」を参照
渋谷は独立してから「ロックンロールが好きな人のアルバムだね」「ロックンロールがやりたいんだね」と言われることが多かったというが、渋谷としては「ロックンロールを作ろう」という意識はなく、その時その時の新鮮な自分で音楽を作っていった結果、そういう作品になっただけだという[18]。渋谷はどの時期も常に「なんか面白い、新しい発想ないかな」と考えているといい、これまでのアルバムの自作曲を制作していた時は、歌だけでなくサウンド面やアレンジ面、このメンバーだからこそ出せる音色とは何かなど、様々なことを考える必要があったといい、レコーディングの際に制作時に自分の中で鳴っていた音をミュージシャンに再現してもらうという作業だったといい、それも充実感があり、勉強にもなったという[18][26]。しかし、同じことを本作でもしていてはインパクトが薄れるため、本作そこを大きく変えたかったという[26][22]。 このようなコンセプトの作品になった理由として、「単純に違う表現をしたくなった」という点と、「唄うことに徹してみたい」という点を挙げている[27][25]。これは、独立してからリリースした3枚のアルバムは、曲やアレンジ、サウンド感など、様々なところに目を向けながら自分の言葉を吐き出すように全ての楽曲を作詞・作曲・編曲で制作しており、自分なりの表現や作り方でできることも分かったことから達成感と満足度は高く、渋谷にとっても自信となっていたという[27][28][25][23]。しかし、これまでは「歌を唄うことだけに徹する」ということがほぼなく、トイズファクトリーとの出会いの中で、「唄うことに徹してみたい」という思いと合致し、今回のコンセプトに至ったという[27][25][23]。そのため、本作以降も提供曲をメインとした活動にすると決めたわけではないという[25]。 過去のインタビューでは「完成度が低くても、自分の言葉でやりたいことを形にしたい」と話しており、その時はそういう思いがたくさんあったというが、独立して曲作りに没頭できたことからこそ、現在はまた違う感覚になっているという[25]。なお、渋谷が世間から必要以上にこだわりが強そうなイメージを持たれているため、渋谷は本作を通して「そうでもないよ」ということが世間に伝われば良いと語っている[27][15]。 関ジャニ∞時代のソロデビューシングル『記憶/ココロオドレバ』のリリース時期も提供曲をソロで唄っていたが、その時は渋谷主演の映画『味園ユニバース』(ギャガ配給)がきっかけでしていたため、「唄うことに徹する」というより、「こなすのでいっぱいいっぱいだった」という感覚だったという[25]。しかし、本作では、渋谷は自分の中で様々なものが鮮明に、明確になっていったことが多かったと感じており、提供曲を唄ってきたことと、自分のやりたいスタイルを形にしてきたという多彩な経験を経た渋谷が本作に出ているといい、「3回目のデビューみたいな気持ち」と表現している[25]。 なお、本作でこれまでとの「変化」は求めてはいたが、「全く別人ぐらいのことをする」というのも違うと考えており、「人間讃歌」と「君らしくね」を聴いたインタビュアーの「子どもの頃から一視聴者としてずっと知っていた"すばるくん"と、大人になって出会ったような感覚があって」という感想に対して「そういうことがやりたかった」と発言している[18]。 タイトル本作のタイトルは、渋谷がInstagramのストーリーに「Lov U」というメッセージを投稿したことから名付けられた[9][10][11][12][29][27]。なお、渋谷はそこまで考えて投稿しておらず、思いつきの投稿だったという[27][29]。 渋谷の家の窓から光が入ってきて、ちょうどその場所に渋谷のギターがあり、面白い形の影が出来ていたため、そこをスマートフォンで撮影してInstagramに載せようと思ったという[27]。さらに、渋谷のSNSを見る層はほぼファンであるため、「ファンに喜んでもらえるひと言があったらより楽しんでもらえるかな」「何気ない日常の1コマでも、見てくれている人がちょっとでも喜んでくれたら」と考え、「Lov U」と書いて投稿したという[27]。 この投稿からだいぶ経ってから、その投稿を見ていたスタッフから「ちょっと前のストーリーのワード良かったね」と言われたことが発端となり、タイトル案を考えている際に、スタッフから「『Lov U』が良いのでは?」という意見が出たことからこのタイトルとなったという[27][29]。 制作期間本作の制作期間は約5か月で、トイズファクトリーと契約して1枚目で新たなチームでの制作であるため、「じっくり時間かけて良いものができたら、次からもっともっと進化していけるだろう」との考えのもと、本作は特に時間をかけて制作したという[26]。 楽曲提供これまで独立後にリリースした3枚のアルバムは全曲作詞・作曲・編曲を渋谷自身で行ってきたが、本作では12曲中11曲が提供曲となっている[27][注 4]。これは前述の通り、「唄うことに徹してみたい」という渋谷の意向が反映されている[25][23]。 今回の楽曲を提供したアーティストは基本的にトイズファクトリー側からの紹介であり、渋谷の意向はほぼなかったという[25][23][22]。スタッフから「どんな曲が良いですか?」と聞かれた際も、「ファンの方に向けて」という大枠の題材と共に「渋谷すばるで好きに遊んでください」とだけ伝え、スタッフや制作陣に一任したという[27][15][24]。渋谷自身も「ちょっとでもヒントがあったほうが提案しやすいとは思う」という理由から「どんな曲が良いですか?」という質問が来ることは理解していたが、これまでの渋谷の楽曲は自作曲のみで自分の感情をそのまま表現するような制作方法をとっており、そこを大きく変えるには楽曲の作り方から変えたほうが「絶対に面白いものができる」と考えたため、今回は「提供された曲をどう表現するかに徹したほうが良い」と判断し、提供曲には一切口を出さなかったという[27][26][15][24][25][23]。 この結果、渋谷の狙い通り「自分では絶対に辿り着けないところ」に曲が向かっていき、良い化学変化が起きたといい[27]、「色んな角度から自分自身を知る」ということが多く、徹することの面白さを自分で感じることができたという[25][30]。 なお、渋谷が提供曲を歌うのは関ジャニ∞の楽曲以来である[18][23]。当時とは形や状況が全く違うが提供曲を歌うことは「凄く楽しかった」といい、唄うことに改めて深く向き合えたことで、渋谷自身に向き合うことにもなり、凄く良い経験だったという[23]。 楽曲提供アーティストとは、制作が始まるかなり前に渋谷が一人一人のもとに出向き、まず挨拶や会話を交わすことで、渋谷の人となりを互いに感じてもらった上で制作を始めていったという[27][26][25]。実際に、各アーティストから出来上がった曲を聴くと、渋谷が「この歌詞、自分で書いたっけ?」と思うほど、渋谷に寄り添って制作されていたという[25]。 自作曲のみだった3枚のアルバムは、ひたすら自分自身に向き合って曲作りをして「自分の今やりたい表現はこれです。どうですか?」とソロになった渋谷をお披露目するような作品だったが、本作は「人との関わりで生まれたアルバム」だと感じているという[18]。 本作を経て「アルバムの全曲を自作曲にしなければならない」という決まりがないことを体感できた渋谷は、これからは「自分だけではできないこと」をやりつつ、自作曲も作りつつ、良い曲ができたらアルバムに収録すると考えており、渋谷はこの環境を「今が一番良い状態で音楽活動ができている」と語っている[18]。 本作の楽曲の中で作詞を手がけた曲数が一番多いmiccaとは、miccaがカナダに在住していることから、実際に会う以外にもメールや電話など、たくさんのコミュニケーションを取ったという[21][26][15]。その際に音楽の話はほとんどしなかったが、今までの渋谷のストーリーや世間話を伝え、渋谷の人となりや感覚をすり合わせた上で楽曲制作を依頼したといい、「人間讃歌」が届いた際には、渋谷が「(miccaが)渋谷に憑依するぐらい入り込んで書いたのかな」「歌っていても人の曲を歌っている感覚があまりなかった」と感じるほど渋谷の世界観に合った楽曲となり、逆に提供曲だからこその渋谷自身ではない新しい角度から「自分ではないからこそできた表現」が詰まった楽曲となったという[21][26][15][24]。 今回携わったアーティストには全員とても良くしてもらったといい、初対面からひとつひとつ時間をかけて制作に取り組んでいたため、渋谷が自分で曲を作る時とは違うやり方で、渋谷自身を深く掘り下げた曲ができたといい、渋谷一人では辿り着けないところまで行けたことで、人と一緒に作る楽しさや可能性、力強さをすごく感じたという[21]。 「人間讃歌」や「ライム」「僕と君はネコ」など、本作の収録曲はそれぞれ歌い方が異なっており、ラブソング的なファルセットも取り入れている[27]。この点が「自分以外の人とやるところの良さ」「自分では絶対に辿り着けない」とかたっており、ファルセットと地声を行ったり来たりするような曲は、渋谷はあまり自分では作らないといい、そのような楽曲を歌いこなせるかが今回の挑戦だったという[27]。 渋谷が自分で作詞・作曲・編曲をする場合だと、自分の好きなメロディーのライン、コード進行を自分の感覚で作ってしまうこともあるが、本作は12曲11曲が提供曲であるため、自分のものとして表現するというところまで持っていくために、何度も曲を聴き、何度も歌い込んだという[27]。本作の制作期間中は「自分なりに解釈して、自分のものとして表現する」ということを意識していたという[28]。この結果、それをやればやるほど楽曲を作ったアーティストの想いなどがどんどん自分の中に入り、「心を込めて作ってくださったんだな」という想いが伝わってきたため、大変な挑戦だったが、それは凄く大事な時間だったという[27]。 自作曲と提供曲の歌うことへの違いとして、歌詞を挙げている[26]。自作曲の歌詞は自分から出した言葉であるため、どうしても客観的に見づらくなってしまい、それをいかに自分の中で消化して表現を変えていくのかが難しいという[26][22]。一方で、提供曲の歌詞の中には「自分に入ってこない言葉」もあったというが、時間をかけて歌い込んでいく中で、少しずつその歌詞が自分の中に入っていく感覚だったという[26]。例として「ないしょダンス」と「君らしくね」は「自分らしく生きるべきだ」という根本のメッセージは共通しているものの、渋谷が制作した「ないしょダンス」では歌詞の主人公の目線で歌っており、提供曲である「君らしくね」では"君"という第三者に向けて歌っているという違いがある[22]。 この楽曲提供のアルバムを通して、「誰が作った」ではなく、アルバムは人と一緒に作るものであるため、どういう会話をしてどういうコミュニケーションを取るかなど「どういう過程を経て作ったか」が大事であることを感じたという[26]。 ビジュアル・デザイン本作のビジュアルは、雑誌や広告、CDジャケット、様々なアーティストのアートワークなどを手掛けてきたアートディレクターの丸井元子が担当している[9][10][11][13]。 アルバムの大きなテーマとして「ファンに楽しんでもらいたい」を掲げていたため、「ここから新しいことが始まる」という状況の中で、このアルバムは楽曲だけではなくアートワークも大事になってくると考えていたことから「アートワークでも喜んでもらいたい」という思いがあり、その中で丸井の名前が挙がり、ダメ元でオファーをしたところ、丸井から承諾を得られたという[13]。 丸井にはまず「渋谷すばるをストレートに表現してほしい」というオファーがあり、最初は「楽しそうだな」と思ったが、渋谷が長く活動する中でも本作が「またここから何かが始まる」という新鮮さがあり、渋谷も「こんな大きい動きはもう最後かもしれない」と言っていたことから本作の大きさを実感することになり、「これはかなり覚悟がいるな」と感じ、少し悩んだというが丸井いわく「自分にとっても学びがありそうな気がした」ため、本作のアートディレクターを引き受けたという[13]。 本作のアーティスト写真は目を輝かせた渋谷の自然な笑顔をとらえたものとなっている[9][10][11][13]。この写真は、丸井とレコード会社側での話し合いの中で出た「初恋を思い出す」というワードから、「初恋の人と久しぶりに再会した時の、変わらない目の輝き」や「月日が経っているからお互いに年齢は重ねているけれど、写真を見た時、直感的に『私、この人のこと好きだな』と思わせたい」という意図から「もう1回好きになる」というコンセプトのもと、渋谷の持つ「カリスマ性」「天性」「ヤンチャさ」「危うさ」なども取り入れて撮影された[13]。なお、丸井は渋谷のことを「存在自体が強い」と捉えており、渋谷の「自然体」を撮影したいと考えていたため、何かセットを入れたり、ファッションシュート的な緊張感を持たせたりするのではなく、渋谷に「笑ってください」と言わないことを意識し、椅子だけを用意して「自然体」の渋谷を撮影したという[13]。 丸井が最終的にアーティスト写真となった写真を選んだ理由として、「表情が凄くナチュラル」「目線は外しているけど、距離感は近い』という目が印象的」「プロポーズした後、照れてる表情みたい」「ヘアのバランスが良い」などを挙げている[13]。渋谷やスタッフもアーティスト写真候補の選出に意見を出したといい、違う写真を選んでいたというが、丸井からこれらの理由を聞き、「そこまで強い思いを持ってやってくれてることが嬉しかったし、それはきっと見てくれる人にも伝わるだろうな」と考え、最終的には丸井に委ねたという[13][27]。 本作のジャケット写真も丸井が担当しており、本作がストレートなタイトルであり、「今の渋谷がシンプルなことをやれば、逆にヒネリを感じることもある」と考え、デザインも直球にしたという[31]。このデザインについて丸井は「ほかのアーティストの方には提案できない」「すばるさんだからこそ説得力を持たせられる」と語っている[31]。実際に採用されたジャケット写真は、本作のタイトル『Lov U』が示す通りハート型にコラージュされた渋谷の写真となっており、通常盤は大人っぽさとやんちゃさが共存した遊び心溢れるビジュアルで、「初恋を思い出すようなラブソング集」が表現されている。初回生産限定盤のジャケット写真は渋谷一押しの写真であり、今まで見せたことのない新鮮な表情となっている[32]。このハート型のジャケット写真に対して渋谷は「絶対に自分だったらこれはやらない」「自分でちょっとハートにしようかなとは思わない」といい、これを「自分以外の人とやることの良さが詰まったアルバム」と考えている[27]。 本作のビジュアル全体を構想する中で、丸井は渋谷に憑依するような気持ちで「すばるさんはどう思うだろう?」「どういうふうに考えて生きてらしゃるのかな」ということを常に想像していたという[31]。さらに、渋谷だけではなく渋谷のファンが「どういう渋谷を見たいか」ということにも意識し、丸井の周りにいる渋谷を昔から知っている友人などからヒントをもらったという[31]。 楽曲・レコーディング本作は全ての収録曲がラブソングとなっているが、渋谷自身は本作を「ラブソングのアルバム」と意識して制作はしていなかったという[18][33][22][15][23]。渋谷がファンへの感謝を込め、ファンに「どう楽しんでもらうか」というところから発想し、「こんな歌を歌ったら喜んでもらえるかな」という渋谷側の想いと、「こんな曲を歌ったらどうですか」というクリエイター側の想いが集まった結果、ラブソングが多くなったという[18][33][15][23]。 本作は明るい曲調の楽曲が多く収録されており、これは渋谷にとって新たな出発のタイミングであるため「ハッピーに楽しんでもらいたい」と考え、暗い曲は本作には収録しないようにしたという[34]。 今まで歌ってこなかったボーカルのニュアンスなどがあり、本作の楽曲は渋谷にとって「挑戦が多かった」といい、リード曲の「Lov U」は挑戦度が高く、「歌いこなせるか?」という瞬間もあったという[24]。 本作では自作曲「First Song」以外の楽曲が全て提供曲だったため、これまでのアルバムとは異なり、楽曲制作よりも歌うことに徹したことで「凄く楽しかった」と感じる一方で、「歌で表現する難しさや深さ」を改めて感じ、自分自身と向き合うことができたことで「どんな曲でもやっぱり自分は歌いたいんだ」ということや、渋谷の中で歌がどれだけ大きな存在かを再認識できたという[15]。 本作の発売に先駆けた先行配信に「人間讃歌」と「君らしくね」を選んだ理由として、「分かりやすく自分らしい雰囲気を表現している曲」であることを挙げている[31][27]。 本作では、レコーディングに至るまでにある程度、自分の中で作り込んでいっていたため、レコーディングのテイクは、どの曲も多くて2、3テイクだったという[34][28]。 本作の制作のうち、最初の数曲は「一つの箇所をピンポイントでじっくり歌う方が良いのかな」と思いレコーディングをしていたが、レコーディングが進むにつれ、自分の中でのこのアルバムのイメージが明確になってきたことで、自分の気持ちがより入っていき、どんどん制作に没入していった時期があり、そこからは逆にピンポイントで歌うということはできなかったという[34]。 レコーディングの際はテクニック的なことだけでなく、「レコーディングの段階で、こういう感じに歌っておけば後々ミックスが楽かな」や「ここはあんまりピッチを意識せずに感情優先でやっておいた方がいいかな」など、様々なことを総合的に考えて歌っているという[34]。 曲順曲順は制作チーム全員で決めたといい、それぞれが考える曲順を持ち寄り、1人ずつ考えてきた順番で曲を流しながら良い部分をピックアップしていき、それぞれの良いところを集めた結果、収録された曲順になったという[27]。感覚も人それぞれで違っており、曲順からもその人となりを感じることができたという[27]。 なお、「君らしくね」が1曲目だったのは、本作の楽曲の中で一番最初に出来上がってきたデモであり、「出会ったばかりのチームで最初に生まれてきた曲」「始まりの曲」だからだという[27]。 プロモーション2024年
2025年
ミュージック・ビデオ
チャート成績
収録曲CD
特典Blu-ray(初回生産限定盤)
楽曲解説
タイアップ参加ミュージシャン※アルバムクレジットより。
テレビ歌唱関連ライブ
発売記念イベント
『渋谷すばる「Lov U」リリース記念スペシャル・イベント』(しぶたにすばる ラブ ユー リリースきねんスペシャルイベント)は、2025年1月12日から同年1月25日にかけて開催された、本作のリリースを記念した渋谷すばるのイベント[49]。 開催概要
公演日程(リリースイベント)
脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク
|