VIA EdenVIA Eden(ヴィア エデン) とは台湾VIA Technologiesが推進するEdenPlatFormの中核に位置するx86CPUである。ほとんどの製品は取り外しのできない形で基板上に実装されている。パソコン用のみならず組み込み用途を強く意識した製品である。セットトップボックス、モバイル用、POS用など低消費電力を期待される分野で多く採用が進んでいる。名称でEdenという場合VIAのEdenシリーズすべてを指すので、以下の解説はそれぞれのシリーズに分けて解説する。 EdenEstherコアを採用しIBMの90nmSOIプロセスで製造されている。近年のCPUから比べるとやや非力ではあるが、オフィス用としては十分な性能をもつ。特にその消費電力対性能比は特筆すべきところがある。現在日本のコンピューターメーカが採用している事例は少ないが、個人向けのマザーボードは多数出回っている。
Eden ULV上記の無印Edenと同様にEstherコアを採用し、IBMの90nmSOIプロセスで製造されている。このシリーズの特徴としては、同クロックの無印Edenと比べて消費電力が低く抑えられている。特にEden ULV 500MHzのTDPは他のx86CPUの中でも極めて低い1Wである。
Eden-N2007年3月現在、世界最小のx86互換CPUである。上記のに製品よりもさらに消費電力を落とす必要のある製品向けに作られている。C5P Nehemiahを採用している。FSBには旧世代の133MHzを使用しさらに消費電力を下げている。
Eden ESPSamuel2を採用した150nm版とC5LXもしくはC5P Nehemiahを採用した130nmとがある。Edenシリーズで唯一66MHzFSBという低速なバスでも動作する。それぞれのコアによってサポートされる拡張命令が異なるが、各CPUのCPUIDがSamuel2:670,C5XL Nehemiah:690,C5P Nehemiah:698であるため、区別することができる。仕様は、現在のパソコン性能から比べると満足というのからは程遠く、完全に組み込み向け用途として市場からは扱われている。 Eden ESP 150nm
Eden ESP 130nm
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