アダム・ミッチェル・ランバート (Adam Mitchel Lambert 、1982年 1月29日 - )は、アメリカ合衆国 の歌手 、舞台俳優 。インディアナ州 インディアナポリス 生まれ。オーディション 番組『アメリカン・アイドル 』のシーズン8 準優勝をきっかけにメジャーデビュー、オープンリーゲイ 歌手の一人[ 2] 。
人物・経歴
2014年
1982年1月29日、インディアナ州 インディアナポリス に生まれ、サンディエゴ 近郊で育つ。
10歳の頃から舞台俳優として活動。サンディエゴで『きみはいい人 チャーリーブラウン』に出演した[ 3] 。高校卒業までに『ハロー・ドーリー!』、『キャメロット』、『ミュージック・マン 』、『グリース 』といったミュージカルにも出演。
高校卒業後、大学に進学するが数週間で中退。19歳でクルーズ客船のシンガーとしての仕事を得る。
21歳でミュージカル『ヘアー 』のツアーキャストとして6ヶ月間ヨーロッパを回る。
2004年 、ミュージカル『ブリガドーン』、『110 in the Shade』、ヴァル・キルマー 出演の『The Ten Commandments: The Musical 』に出演[ 4] 。
2005年 から2008年 にかけてミュージカル『ウィキッド 』に出演[ 4] 。これに並行してロックバンドThe Citizen Vainのフロントマンとしての活動も行った。
2009年 、『アメリカン・アイドル シーズン8』に出場し準優勝。番組史上最高の賞賛と注目を浴びる。サンフランシスコ でオーディションを受け、「ロック・ウィズ・ユー 」、「ボヘミアン・ラプソディ 」を歌った。マイケル・ジャクソン ウィークでは、「Black or White 」を歌い、審査員全員から賞賛を受け、特に審査員のポーラ・アブドゥル は、彼の決勝進出を予言した。2009年5月20日のフィナーレではキッス と共に 「Beth 」、「Detroit Rock City 」、「Rock and Roll all Night 」 のメドレーを披露した。
『アメリカン・アイドル』出演中に流出した写真から同性愛者 であるという噂が持ち上がったが、番組終了後にランバート本人がローリング・ストーン 誌において同性愛者であることをカミングアウト した。父親のエーバーはアダムの性的指向について薄々感じてはいたが、アダムが13歳の頃にパソコンでゲイ・ポルノ を観てるのを発見したことで正式に家族も知ることになったと語った[ 5] 。
結果発表の前に、クイーン のオリジナルギタリストであるブライアン・メイ とドラマーのロジャー・テイラー の演奏で、クリス・アレン と共に「伝説のチャンピオン 」を歌った。決勝戦の後、クイーンは、ランバートを新しいフロントマンとして迎え入れようと声をかけている。その件に関してその気があるのかというAP通信 の質問に対し「それは難しい質問だね。だって、正直クイーンにならないかっていう申し出をどう断ったらいいんだい? そんなの信じられないよ。でも、今自分でやりたい事もあって、それが僕の目標でもあるんだ。だから、できる事なら両方やってみたい」と答えている。その後、ソロ活動と並行して「クイーン+アダム・ランバート」としても活動を始めることになる。
2017年
2009年 11月22日 、アメリカン・ミュージック・アワード に出演。男性ダンサーの頭を自分の股間 に近づけたり、男性ベーシストとディープキス をするという過激なパフォーマンスをしたため、生中継したテレビ局に多数の抗議が寄せられた。これについて、ローリング・ストーン誌では「女性パフォーマーが股間を頭に押しつけたりする事は何年もやられてきた。でも男がやるとみんなパニックに陥ってしまう。僕らは2009年を生きてるんだ。(この時代は)少しくらいの危険を冒しても勇気をもって人々の目を開かせる時であって、もしそれに反抗する人がいたとしたら僕はおそらくその人達のためのものじゃないんだろうね。僕の目標は人をいらつかせる事じゃなくて、表現の自由と芸術の自由を促進させる事なんだ」と語った[ 6] 。
翌日 にデビューアルバム『For Your Entertainment 』をリリース。1stシングル
「Time for Miracles 」は、映画『2012 』のサントラに使用されている。
2010年 3月10日 に日本デビューとして、スペシャルエディション(DVD付き)のアルバム『For Your Entertainment』をリリース。フォー・ユア・エンターテイメントのプロモーションで来日した際、「エルビス・プレスリー の再来」「神の声域を持つ世紀のヴォーカリスト」「過激な貴公子」等と紹介された。6月〜12月、北アメリカ、カナダ、日本を含むアジア、ヨーロッパ、オーストラリア等を回るワールドツアー『Glam Nation Tour』(グラムネーションツアー) (113公演)を行った。同年のグラミー賞 では、1stアルバム収録曲「Whataya Want From Me」が「最優秀男性ポップボーカル」にノミネートされた。
2011年 11月6日 、北アイルランド・ベルファストで開催されたMTV Europe Music Awardsにおいてクイーン と共演。
2012年 3月15日 、2ndアルバム『TRESPASSING 』をリリース。全米ビルボード 総合アルバムチャート1位を獲得し、ゲイである事をカミングアウトしているアーティストとして初めての快挙を成し遂げた[ 7] 。6月にクイーン+アダム・ランバート のボーカリストとしての活動を開始。
2013年 9月 、アヴィーチー (Avicii)のデビューアルバム『True』にナイル・ロジャース と共に1トラック「Lay Me Down」でコラボ。2013年〜2014年、米ミュージカルドラマ『Glee/グリー 』(シーズン5)にエリオット・ギルバート(スターチャイルド)役でエピソード4,7,9,10,14にゲスト出演。
2023年 「クイーン+アダム・ランバート」として第74回NHK紅白歌合戦 に出場。
2024年には強い性的要素を含むEP『アフターズ』を発表。EPはLGBTQ コミュニティへのラブレターであると語り、夢精 や性行為 に使用される潤滑剤 などの楽曲のタイトルが表すように、アダムの性的嗜好を公にした内容となっている[ 8] 。更にアダムは「セックス について大々的に公にすることは必要ないかもしれないが、同時に人々が日々おこなっていることに対して委縮することはない」と語った、またトロイ・シヴァン やリル・ナズ・X など若手アーティストからもインスパイアされたとした[ 7] 。
ディスコグラフィー
アルバム
EP
シングル
2009年 :Time for Miracles
2009年:For Your Entertainment
2009年:Whataya Want From Me
2010年 :If I Had You
2011年:Better Than I Know Myself
2012年:Never Close Our Eyes
2015年:Ghost Town
2015年:Another Lonely Night
2016年:Welcome To The Show (feat.Laleh)
2016年:Can't Go Home (Steve Aoki & Felix Jaehn feat.Adam Lambert)
2016年:BROKEN (Tritonal & Jenaux feat.Adam Lambert)
2017年:Two Fux
2019年:Feel Something
2019年:New Eyes
2019年:Comin In Hot
2019年:Superpower
その他
2010年:Remixes
2010年:Acoustic Live!
2012年:Trespassing EP
2014年:The Very Best of Adam Lambert(Sony Legacy's Playlist series)
2019年:Velvet: Side A
2019年:Please Come Home for Christmas (cover)
2019年:Believe (Cher's cover)
2020年:You Are the Champions (クイーン+アダム・ランバート)
DVD/Blu-ray
2012年:グラム・ネーション・ライヴ(GLAM NATION LIVE)
2016年:クイーン+アダム・ランバート ライヴ・イン・ジャパン サマーソニック2014
2020年:クイーン+アダム・ランバート ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド
映画出演
来日公演
2010年【The Glam Nation Tour】
2012年【Festival Concert】
08.15 東京・お台場めざましライブ
08.18 東京・サマーソニック 2012(ソニックステージ・ヘッドライナー)
08.19 大阪・サマーソニック2012(ソニックステージ・ヘッドライナー)
2013年【We Are Glamily Tour】
02.19 東京・渋谷公会堂
02.20 東京・渋谷公会堂
02.21 東京・渋谷公会堂(追加公演)
02.23 石川・金沢文化ホール
02.25 愛知・クラブダイアモンドホール
02.26 大阪・なんばHatch
2016年【The Original High Tour】
クイーン+アダム・ランバート 来日公演
2014年【Festival Concert】
08.16 大阪・サマーソニック 2014(オーシャンステージ・ヘッドライナー)
08.17 東京・サマーソニック2014(マリンステージ・ヘッドライナー)
2016年【Queen + Adam Lambert LIVE IN TOKYO 2016】
09.21 東京・日本武道館 (追加公演)
09.22 東京・日本武道館
09.23 東京・日本武道館
2020年【Queen + Adam Lambert The Rhapsody Tour】
2024年【Queen + Adam Lambert The Rhapsody Tour 2024】
02.04 名古屋・バンテリンドーム ナゴヤ(ナゴヤドーム)
02.07 大阪・京セラドーム大阪
02.10 札幌・札幌ドーム
02.13 東京・東京ドーム
02.14 東京・東京ドーム
脚注
^ a b c d Leahey, Andrew. Adam Lambert Biography, Songs, & Albums - オールミュージック . 2022年4月20日 閲覧。
^ “Adam Lambert ”. 2024年12月14日 閲覧。
^ Rocchio, Christopher (2 March 2009). “Adam Lambert dishes on making 'American Idol's Top 12 finals” . Reality TV World . http://realitytvworld.com/news/adam-lambert-dishes-on-making-american-idol-top-12-finals-8535.php 6 March 2009 閲覧。
^ a b Broadway.com staff (26 February 2009). “Headlines: Wicked's Adam Lambert Makes American Idol Top 12” . http://www.broadway.com/Wicked-s-Adam-Lambert-Makes-American-Idol-Top-12/broadway_news/5022245 6 March 2009 閲覧。
^ Grigoriadis, Vanessa (2009年6月25日). “Adam Lambert:Wild Idol ”. Rolling Stone. 2024年12月14日 閲覧。
^ Kaufman, Gil (23 November 2009). “Adam Lambert Says AMA Kiss Was 'In The Moment'” . MTV News. http://www.mtv.com/news/articles/1626851/20091123/lambert_adam_american_idol.jhtml 23 November 2009 閲覧。
^ a b Donnellan, Sara (2024年7月26日). “Adam Lambert Had ‘No Rules’ Making Sex-Positive EP ‘Afters’: ‘I’m Going to Give You What I Like’ (Exclusive) ”. US Weekly. 2024年12月14日 閲覧。
^ Cornish, Ricky (2024年7月18日). “Adam Lambert reveals his favorite spicy position in the bedroom ”. Pride. 2024年12月14日 閲覧。
^ a b “Adam Lambert Album & Song Chart History ”. Billboard . 2011年12月25日 閲覧。
^ Chart positions for Australia
^ “Finnish Charts > Adam Lambert ”. finnishcharts.com Hung Medien. 2011年3月26日 閲覧。
^ “Chartverfolgung / Lady Gaga / Longplay ” (German). Charts.de. Phononet. 2011年3月26日 閲覧。
^ “MAHASZ – Magyar Hanglemezkiadók Szövetsége ”. mahasz.hu. 2012年5月23日 閲覧。
^ “ADAM LAMBERT - THE ORIGINAL HIGH ” (Dutch). http://dutchcharts.nl/.+ 2015年7月1日 閲覧。
^ “New Zealand Charts > Adam Lambert ”. charts.org.nz Hung Medien. 2011年3月26日 閲覧。
^ “Swedish Charts > Adam Lambert ”. swedishcharts.com Hung Medien. 2011年3月26日 閲覧。
^ “UK Charts > Adam Lambert ”. Official Charts Company. 2011年3月26日 閲覧。
^ Caulfield, Keith (April 24, 2015). “Adam Lambert Will Tour as Solo Artist 'If People Like This Record' ”. Billboard . Prometheus Global Media. April 24, 2015 閲覧。
^ "American digital certifications – Adam Lambert – For Your Entertainment" . Recording Industry Association of America . 2022年4月20日閲覧 。
^ “ARIA Charts > Accreditations > 2011 Albums ”. Australian Recording Industry Association . 2011年3月26日 閲覧。
^ “CRIA Gold & Platinum ”. Canadian Recording Industry Association. 2010年4月13日 閲覧。
^ “Radioscope > Latest Gold/Platinum Albums ”. Radioscope Recording Industry Association of New Zealand. 2011年3月26日 閲覧。
^ “Upcoming Releases ”. 'Hits Daily Double' . HITS Digital Ventures. 2015年6月4日時点のオリジナル よりアーカイブ。 Template:Cite web の呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
^ Keith Caulfield (June 24, 2015). “After 45-Year Wait, James Taylor Earns His First No. 1 Album on Billboard 200 Chart” . Billboard . http://www.billboard.com/articles/columns/chart-beat/6605803/james-taylor-first-no-1-album-billboard-200?mobile_redirection=false
外部リンク