『サムホェア・ファー・ビヨンド』(原題:Somewhere Far Beyond)は、ドイツのヘヴィメタルバンド、ブラインド・ガーディアンが1992年に発表した4作目のアルバム。
解説
「クエスト・フォー・タネローン」は、曲が未完成だった時にガンマ・レイのカイ・ハンセンが懇意にしているスタジオを訪れ、ハンセンはギター・パートだけでなく作曲にも協力することとなった[1]。
「パイパーズ・コーリング」は、グレートハイランドバグパイプによる「The 79th's Farewell to Gibraltar(第79連隊 ジブラルタルの別れ)」の最初の3パートを演奏。この曲の一部は、タイトルトラックである「サムホェア・ファー・ビヨンド」の一部としても登場。
本作に伴うツアーの一環として、バンドにとって初の日本公演が行われ、東京公演の模様はライヴ・アルバム『トーキョー・テイルズ』として発表された。
リマスター
2007年にリミックス・リマスターされ、ボーナストラックが追加されたバージョンが発売。
また、2013年に発売された「ア・トラヴェラーズ・ガイド・トゥ・スペース・アンド・タイム(A Traveler's Guide to Space and Time)」という限定ボックスセットには、ミキシングを若干の調整を加えた新たなリマスター盤が収録。
サムホェア・ファー・ビヨンド ツアー
本作における欧州ツアーは、オープニングアクトに前作のツアーに引き続き、アイスド・アースを迎えて1992年9月から行われた。
2021年9月に本作のメモリアルツアーがドイツ国内のみで行われると発表。しかし、コロナ禍のため2回の延期を経て2022年9月から行われた。オープニングアクトはなかったが、当時の貴重な本作のレコーディングの模様がステージ上のスクリーンで上映された。そこには若かりし頃のメンバーやカレ・トラップやクルーの姿が見受けられた。
初日の公演ではこの上映が30分以上続き、「あまりにも長過ぎる」と不評を買い、翌日の公演では15分程度に短縮された。
収録曲
解説は、ハンズィ・キアシュ本人のコメントに基づく。[1]
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タイトル |
作詞 |
作曲 |
演奏時間 |
解説
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1
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タイム・ホワット・イズ・タイム Time What Is Time |
ハンズィ・キアシュ |
キアシュ、アンドレ・オルブリッチ |
5:42 |
映画『ブレードランナー』が題材
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2
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ジャーニー・スルー・ザ・ダーク Journey Through the Dark |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
4:45 |
マイケル・ムアコックの小説『エターナル・チャンピオンシリーズ』が題材
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3
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ブラック・チェンバー Black Chamber |
キアシュ |
キアシュ |
0:56 |
テレビ番組『ツイン・ピークス』にインスパイア
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4
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シアター・オブ・ペイン Theatre of Pain |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
4:15 |
ポール・アンダースンの小説『The Merman's Children』や地球の環境破壊が題材
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5
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クエスト・フォー・タネローン The Quest for Tanelorn |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ、マーカス・ズィーペン、カイ・ハンセン |
5:53 |
マイケル・ムアコックの小説『エターナル・チャンピオンシリーズ』が題材
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6
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アッシズ・トゥ・アッシズ Ashes to Ashes |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
5:58 |
ハンズイの実父の死が題材[4]
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7
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バーズ・ソング I イン・ザ・フォレスト The Bard's Song - In the Forest |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
3:09 |
J・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』が題材
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8
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バーズ・ソング II ホビット The Bard's Song - The Hobbit |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
3:52 |
J・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』が題材
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9
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パイパーズ・コーリング The Piper's Calling |
- |
民族音楽 |
0:58 |
インストゥルメンタル
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10
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サムホェア・ファー・ビヨンド Somewhere Far Beyond |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
7:28 |
スティーヴン・キングの小説『ダーク・タワー』が題材
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CDボーナス・トラック
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11
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スプレッド・ユア・ウィングズ Spread Your Wings |
ジョン・ディーコン |
ジョン・ディーコン |
4:13 |
クイーンのアルバム『世界に捧ぐ』の収録曲のカヴァー
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12
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トライアル・バイ・ファイア Trial by Fire |
ラス・ティピンズ |
ラス・ティピンズ |
3:42 |
セイタンのアルバム『コート・イン・ジ・アクト(Court in the Act)』(1983年)収録曲のカヴァー
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13
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シアター・オブ・ペイン(クラシック・ヴァージョン) Theatre of Pain (Classic version) |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ、マティアス・ヴィーズナー |
4:13 |
クラシックヴァージョン
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2007年リマスター盤ボーナストラック
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14
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アッシズ・トゥ・アッシズ(デモ) Ashes to Ashes (Demo Version) |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
5:36 |
デモヴァージョン
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15
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タイム・ホワット・イズ・タイム(デモ) Time What is Time (Demo Version) |
キアシュ |
キアシュ、オルブリッチ |
5:09 |
デモヴァージョン
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カヴァー
参加ミュージシャン
ゲスト・ミュージシャン
- カイ・ハンセン(Kai Hansen) - リードギター(5曲目)
※ハロウィン、ガンマ・レイ
- ピート・シールク(Piet Piet Sielck) - エフェクト、ギター
※アイアン・セイヴィアー、元サヴェージ・サーカス
- マティアス・ヴィーズナー(Mathias Wiesner) - エフェクト、ベース(11曲目)
- ステファン・ヴィル(Stefan Will) - ピアノ
- ペーター・リュプサム(Peter Rübsam) - アイリッシュ及びスコティッシュバグパイプ
- ロルフィ・ケーラー(Rolfi Köhler) - バッキング・ボーカル
- ビリー・キング(Billy King) - バッキング・ボーカル
- カレ・トラップ(Kalle Trapp) - バッキング・ボーカル
プロダクション
- プロデューサー、ミキシング、レコーディング - カレ・トラップ(Kalle Trapp)
- セカンド・エンジニア - ピート・シールク(Piet Sielck)
- エグゼクティブ・プロデューサー - チャーリー・リン(Charly Rinne)
- レコーディングスタジオ - カロ・ミュージック・スタジオ・ブラッケル / ハンブルク(Karo Musik Studios Brackel / Hamburg)
- アルバムジャケット - Andreas Marshall / Becker — Derouet Hamburg
- 写真 - トム・ナギー(Tom Nagy)
- グラフィック - a•r•t•p•o•o•l
脚注
外部リンク