それから現在まで複数の翻訳者・出版社が刊行に関与し、作品の構成・選択は各書籍によって全く異なっている。収録の日本語題名が異なっていることも珍しくない(「狼王ロボ」「ロボ・カランポーの王」「ロボー」など)。また、1997年には今泉吉晴が『シートン動物誌』全12巻という題名の書籍を発行している。これは『狩猟動物の生活 ( Lives of Game Animals )』全4巻(1925年-1928年)の日本語訳である。
動物物語55編
以下には各作品の最初の単行本収録を載せており、初出の雑誌掲載時点を書いたものではない。
『狩猟動物の生活 ( Lives of Game Animals )』全4巻(1925年-1928年)など物語の再録単行本は載せていない。
また、ここに載せているのはシートンによる動物を中心とした創作物語であるが、『歴史に残る動物たち ( Great Historic Animals )』(1937年)には「実際にあった話をそのまま書いたもの」も多く含まれている。この本には17作品以外に「ペットの野性的習慣」「誰が英雄だったか」という論文も併せて収録されている。
旗尾リス物語 ( Bannertail, The Story of A Graysquirrel )
『ホッキョクギツネの伝記 ( The Biography of An Arctic Fox )』 (1937年)より
ホッキョクギツネの伝記 ( The Biography of An Arctic Fox )
『歴史に残る動物たち / 狼を中心として ( Great Historic Animals / Mainly About Wolves )』 (1937年)より
シショッカ / ウォスカと勇敢な子狼 ( Shishoka / Wosca and her valiant cub )
チリンガムの牡牛 ( The Chillingham Bull )
マリーと狼 ( Little Marie and the Wolves )
ステップ上の狼 ( The Wolf on the Running-board )
パドレイクと最後のアイルランド狼 ( Padriatic and the Last of the Irish Wolves )
リンコーン - 夜の叫び ( Rincon, or The Call in the Night )
狼と原始的法律 ( The Wolf and the Primal Law )
にんじん物語 ( The Story of Carrots )
アカリスの冒険 ( The Adventures of Red Squirrel )
女熊 ( The Female Bears )
愛するものたちと輝くもの ( The Lovers and the Shining One )
ネズミとガラガラ蛇 ( The Rat and the Rattlers )
砂漠の妖精ディポー ( Dipo: Sprite of the Desert )
ハンクとジェフ ( Hank and Jeff )
ジェヴォーダンの鬼狼 ( The Wolf Monster of Gevaudan ) ※伝説の小説化。
フランスの狼王クルートー ( Courtaud, The King Wolf of France ) ※伝説の小説化。
豹の恋人 ( The Leopard Lover )
『フランスの英雄犬サンタナ ( Santana, The Hero Dog of France )』 (1945年)より
フランスの英雄犬サンタナ ( Santana, The Hero Dog of France ) ※シートンの絶筆。
上記以外の著作
以下は最初の単行本収録であり、初出の雑誌掲載時点を書いたものではない。
再録単行本は載せていない。『動物の絵画的解剖の研究 (Studies in the Art Anatomy of Animals)』 (1896年)はシートンの処女出版作[3]で、日本では1997年に『美術のためのシートン動物解剖図』という題名でマール社から刊行された。