ジョーダン・リン＝バクスター・ポイヤー（Jordan Lynn-Baxter Poyer, 1991年4月25日 - ）は、アメリカ合衆国オレゴン州ダラス出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのバッファロー・ビルズに所属している。ポジションはストロングセイフティ。
経歴
ハイスクール
高校時代はフットボールと並行して野球、バスケットボールもプレーしていた。特に野球では高い評価を受けており、2009年のMLBドラフト42巡目（全体1268位）でフロリダ・マーリンズから指名されたが、契約せずにオレゴン州立大学へ進学した[1]。
カレッジ
大学では3年目の2011年以外はフットボールに専念した。コーナーバックやパントリターナーとして活躍した後、2013年のNFLドラフトにエントリーした。
フィラデルフィア・イーグルス
ドラフト全体218位でフィラデルフィア・イーグルスから指名され、その後4年総額222万ドルのルーキー契約を結んだ[2]。
1年目の2013年シーズンはコーナーバックとして開幕を迎えるもレギュラー争いに敗れ、その後はスペシャルチームでプレーした。3試合に出場した後に負傷し、2013年10月19日に解雇された[3]。
クリーブランド・ブラウンズ
2013年10月21日にウェイバー公示を経てクリーブランド・ブラウンズへ移籍した[4]。移籍後はセイフティにコンバートされた[5]。
2015年シーズンにキャリア初となる先発出場を果たした[6]。
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2016年のポイヤー
2016年シーズンは開幕から先発出場した。しかし、第6週のテネシー・タイタンズ戦で悪質なタックルを受け、腎臓の裂傷と脳震盪と診断された。この試合後に故障者リザーブ入りし、そのままシーズン終了となった[7]。
バッファロー・ビルズ
2017年3月9日にバッファロー・ビルズと4年総額1300万ドルの契約を結んだ[8]。同じくこのシーズンから加わったマイカ・ハイド（英語版）と共に、強力なセイフティコンビを形成した[9]。
2018年シーズン第4週のグリーンベイ・パッカーズ戦ではアーロン・ロジャースからインターセプトを記録。それまで続いていたロジャースの連続パス成功記録を150で止めた[10]。
2020年3月19日にビルズと2年総額2050万ドルの契約延長に合意した[11]。
2021年シーズンは自己最高の3サック、5インターセプトを記録し、自身初となるオールプロファーストチームに選出された[12]。
2022年、第4週のボルチモア・レイブンズ戦で2インターセプト、6タックル、6パスディフェンスを記録、その週のAFC最優秀守備選手に選ばれた。この年怪我により数試合欠場したがプロボウルに選ばれた。
2023年3月15日、ビルズとの契約を2年延長した。この年101タックル（67ソロタックル）をあげた。2024年3月6日、ビルズからリリースされた。
マイアミ・ドルフィンズ
2024年3月18日、マイアミ・ドルフィンズと契約を結んだ。第9週のビルズ戦の第4Q終盤にビルズのWRキオン・コールマンにヘルメット同士でぶつかる反則を犯し15ヤードの罰退となった。この反則がビルズの決勝FGにつながりチームは敗れた。
人物
実の父は数々の犯罪歴があり、これまでに複数回刑務所に収監されている。そのため一度も顔を合わせたことはなく、幼い頃から母と継父に育てられた[13]。
Instagramでモデルとして活動しているラチェル・ブッシュと2015年から交際を始め、2016年に第一子が誕生した。2018年2月にジャマイカで結婚式を挙げている[14]。
生まれ育ったオレゴン州アストリアで自身の名前を冠したフットボールキャンプを毎年開催しており、地元の子供たちを指導している[15]。
2021年3月に自身のInstagramにて、かつてアルコール依存症に苦しんでいたことを告白した[16]。アルコールが自身のキャリアや私生活に与える悪影響を懸念し、2020年3月から禁酒を続けている。また、アルコール依存症に苦しむ人々への支援活動も行っている[17]。
脚注
- ^ “Jordan Poyer College Leagues Statistics” (英語). Baseball-Reference.com. 2022年11月1日閲覧。
- ^ Spotrac.com. “Jordan Poyer” (英語). Spotrac.com. 2022年11月1日閲覧。
- ^ Gowton, Brandon Lee (2013年10月19日). “Eagles activate Tucker, release Jordan Poyer” (英語). Bleeding Green Nation. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “Browns claim cornerback Jordan Poyer” (英語). CBSSports.com. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “CBS News - Breaking news, 24/7 live streaming news & top stories” (英語). www.cbsnews.com. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “Cleveland Browns injury report: Tashaun Gipson still out” (英語). Dawg Pound Daily (2015年10月8日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ “Jordan Poyer Injury: Updates on Browns FS' Possible Concussion, Kidney, Return” (英語). Bleacher Report. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “Bills agree to terms with five including S Hyde and K Hauschka”. web.archive.org (2017年3月10日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ Lindner, Andrew M; Hawkins, Daniel (2021-11-02). “America’s Most Divided Sport: Polarization and Inequality in Attitudes about Youth Football”. Social Problems. https://doi.org/10.1093/socpro/spab070 2022年11月2日閲覧。.
- ^ “Poyer picks Rodgers to end consecutive passes without INT streak at 150” (英語). NFL.com. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “Bills sign Jordan Poyer to a two-year extension” (英語). www.buffalobills.com. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “2021 NFL All-Pro Team Voting” (英語). AP NEWS (2022年1月14日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ Marin, Kate (2021年12月8日). “Everything about Jordan Poyer's parents: He's never met his biological father” (英語). TheNetline. 2022年11月1日閲覧。
- ^ Staff. “Bills safety Jordan Poyer marries model Rachel Bush” (英語). Buffalo News. 2022年11月1日閲覧。
- ^ Group, By Gary Henley EO Media. “Poyer ready for big season” (英語). Chinook Observer. 2022年11月1日閲覧。
- ^ Gaydos, Ryan (2021年3月14日). “Bills' Jordan Poyer reveals struggle with alcoholism on anniversary of going sober” (英語). Fox News. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “Jordan Poyer visits Kids Escaping Drugs Renaissance Campus to screen new documentary” (英語). wgrz.com (11:06 AM EDT September 30, 2021). 2022年11月1日閲覧。
外部リンク
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