マッシモ・ヴァンニ
マッシモ・ヴァンニ (Massimo Vanni, 1946年7月8日生まれ)は、イタリアの映画およびテレビ俳優。1970年代初頭からスタントマンとして活動を始め、主にアクション物で活躍した。1980年代にはアレックス・マクブライドとパトリック・オニール(米国の俳優とはスペルが異なる)またはパトリック・オニール・ジュニアの変名を用いた。尚、アクション映画の監督として高名なエンツォ・G・カステラーリは親戚である。 人生とキャリアローマで生まれたヴァンニは、スタントマンとしてキャリアをスタート。いとこであるエンツォ・G・カステッラーリ監督が監督したいくつかのポリツィオッテスキ映画(警察映画とも呼ばれる)でタフな男を演じるという彼の最初の役割を果たした[1][2]。彼は主に、ブルーノ・コルブッチ監督の映画シリーズ「インスペクター・ジラルディ(ニコ・ジラルディ)」でトーマス・ミリアンのコミカルな相棒であるガルギウロの役割で知られた[2]。 マカロニ・ウエスタンに関わったのは1970代と遅く、主な活躍の場は警察映画や1980年代の戦争アクションやホラー物だった。カステッラーリの信頼厚いスタントマンの一人であるロッコ・レッロに師事し、1980年代にはスタント・コーディネーターとして一本立ちした。時には銃火器指導も担当する一方、ブルーノ・マッティが監督を務めた諸作ではアレックス・マクブライド(Alex McBride)としてクレジットされた。多くのアクション映画やアドベンチャー映画でもいくつかの主要な役割を果たした。 マッティと組んだ作品には『ラッツ』(1984年/未/ビデオ)、『ストライク・コマンドー(地獄のバトル・コマンドー)』(1986年/未/ビデオ)、『ダブル・ターゲット』(1987年/未/ビデオ)、『マシンガン・ソルジャー/戦場の狼』(1987年)、『サイゴン野獣刑事』(1988年)、『サイバーロボ』(1988年)『ストライク・コマンドー2』、(1988/未/ビデオ)『サンゲリア2』(1988/未/ビデオ)、『エイリアンネーター』(1988/未/ビデオ)があり、マッティがヴィンセント・ドーンの変名を名乗ったこの時期の殆どの作品に参加している。因みに、『サイバーロボ』のエンドロールの配役紹介では彼の映像が流れても共演の黒人俳優の「ジム・ゲインズ」とクレジットされ、ゲインズの時も「アレックス・マクブライド」とクレジットされているミスがあった。 近年はイタリア映画界が斜陽のどん底の中、かつてのマカロニ臭のする作品が 減少したために多くの映画人は活動の場を失いつつある。そんなヴァンニも2002年にはレオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコシージ監督のハリウッド大作『ギャング・オブ・ニューヨーク』に端役出演し、今日に至る。 厳選されたフィルモグラフィー『死神の骨をしゃぶれ(超犯罪/ハイクライム)』(1973) 『復讐の銃弾』(未/ビデオ)(1974) 『オニオン流れ者』『ケオマ/ザ・リベンジャー』(未/ビデオ)(以上1976) 『フェラーリの鷹』『地獄のバスターズ』(未/ビデオ)(以上1977) 『コブラ/殺しの罠』(未/ビデオ)『戦場の謝肉祭』(未/ビデオ)(以上1980) 『最後のジョーズ』(未/ビデオ)(1981) 『ブロンクスウォリアーズ/1990年の戦士』(未/ビデオ)『砂漠の戦士/黒いライオン』(未/ビデオ)(以上1982) 『ブロンクスからの脱出』(未/ビデオ)『マッド・ファイター』(未/ビデオ)(以上1983) 『地獄の戦士/ブラスト・ファイター』(未/ビデオ)(1984) 『ライト・ブラスト』(未/ビデオ)(1986) 『人喰地獄/ゾンビ復活』(未/ビデオ)『七つの海のシンドバッド』(未ソフト化)(以上1989) 『肉の蝋人形』(1994) 『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)
参考文献
外部リンク |