ミリオン・マイルズ・アウェイ 遠き宇宙への旅路
『ミリオン・マイルズ・アウェイ 遠き宇宙への旅路』(英:A Million Miles Away)は、2023年のメキシコとアメリカ合衆国合作の伝記映画。メキシコ移民の貧しい家庭で生まれ育ったホセ・モレノ・ヘルナンデスがNASAに採用され宇宙飛行士になるまでを描く。2023年9月からアマゾン・プライム・ビデオで240ヵ国に配信された。 ストーリー1960年代、ホセ・ヘルナンデスは小学校に通いながら両親の農業を手伝っていた。収穫期に合わせてカリフォルニア州とメキシコを行き来するので大好きな勉強もままならない。彼の夢は宇宙飛行士だった。 担任の先生は頭脳明晰なホセの才能を伸ばしてやるべきだと両親を説得すると、父親は長年の夢だったメキシコの一軒家を諦めてカリフォルニアに定住することを決めた。 それから十数年が過ぎ、ホセはパシフィック大学を卒業しローレンス・リバモア国立研究所のエンジニアとして採用された。車を買い換えようと中古車店に行くのだが、そこに勤めるアデラと気が合いデートに誘った。しかし彼女の父親は娘とは自宅でしか会わせないと言う。厳格な父親に戸惑いながらも熱心に自宅でのデートを重ね2人は結婚した。 研究所ではラテン系の彼を見下す者も多かったが、すぐに才能を発揮し上司からも認められるようになった。宇宙飛行士になるために体を鍛え、飛行機の操縦やスクーバダイビングを学び始めた。 しかしNASAに何度も送った採用願は断られた。家庭を顧みず自分のことしか考えていない夫にアデラは苛立ちを隠せないが、ホセの想いを受け止め、次の願書をNASAに直接持って行くべきだとアドバイスした。そして12通目の願書をジョンソン宇宙センターにいた宇宙飛行士のフレデリック・スターカウに直接手渡すことが出来、ついに採用決定の手紙が届いた。 NASAに勤務すると厳しい訓練が始まった。ところが仲の良かった従弟のベトが会社からの帰宅途中に撃ち合いに巻き込まれ死んだという知らせが届く。すっかり気力を失った彼は訓練で遅れを取ってしまうが、なんとか克服し優秀な成績を取り戻す。 2009年、STS-128ミッションの搭乗運用技術者に選ばれたホセはスペースシャトルで軌道へと飛び立った。ISS国際宇宙ステーションに13日間滞在し、宇宙で妻が作ったタコスを食べ、ホセ・アルフレッド・ヒメネスの歌を聴いた。 ホセは農業労働者出身の最初の宇宙飛行士となった。引退したあとはカリフォルニアに戻って新居を構え、父親と一緒にブドウ園を経営している。 キャスト
実際のエピソード
脚注
外部リンク |