ロッテアイス
株式会社ロッテアイス(英: Lotte ICE CREAM Co.,Ltd.)は、かつて存在したアイスクリーム製造会社。 大手菓子メーカーロッテなどを傘下に置く持株会社であるロッテホールディングス(ロッテHD)の一角を担う企業で、東京都新宿区に本社を置き、家庭用および業務用アイスの製造・販売を行っていた。家庭用商品では、ロッテブランドの「雪見だいふく」「爽」「モナ王」「クーリッシュ」などを生産しており、2013年度の国内シェアは17.2%でアイス業界首位であった[1]。 企業理念は「ユーザーオリエンテッド」「オリジナリティ」「クオリティ」の3つを柱としていた。 2008年(平成20年)4月1日、ロッテスノーがロッテ冷菓を合併し、「ロッテアイス」の社名となったのち、2018年4月にロッテ(2代目法人)に吸収合併され消滅した。 社史ロッテ冷菓1969年(昭和44年)よりロッテ商事にてアイスクリームの製造・販売事業を開始。「イタリアーノ」「雪見だいふく」「クーリッシュ」など、独自の技術力・商品開発力を発揮したヒット商品を多数販売してきた。また、1994年よりライセンス製品として高級アイスクリーム「レディボーデン」の生産・発売を開始した。 1988年(昭和63年)3月にロッテはロッテ冷菓株式会社を設立し、アイスクリーム事業を分社化した。ただし、商品に表記される販売者はロッテアイス発足までロッテ冷菓ではなくロッテ本社だった。 ロッテスノー2000年(平成12年)7月に起きた雪印乳業の集団食中毒、雪印食品の会社解散につながった2002年(平成14年)1月の牛肉偽装の2つの事件によるイメージダウンのため、雪印乳業は乳製品以外の分野を分社化することとなった。アイスクリーム部門はロッテ(現・ロッテHD)がスポンサーとなり、2002年(平成14年)10月1日付で雪印乳業とロッテの合弁会社ロッテスノー株式会社が設立され、雪印乳業のアイスクリーム事業を継承した。発足当初のロゴはLOTTEロゴの下にSNOWの文字を2階建てで表記したものであった。 ロッテアイス2008年(平成20年)、ロッテHDが上記2社の合併を決定。同年2月に雪印乳業が保有するロッテスノー株式がロッテHDに売却され、ロッテスノーはロッテHDの完全子会社となった。その後同年4月1日付でロッテスノーがロッテ冷菓を吸収合併し、ロッテアイスへ商号変更した。 雪印ブランド使用中止ロッテHDによるロッテスノーの完全子会社化により雪印乳業との資本関係が途絶え、ロッテ冷菓との合併で社名からも「スノー」が消えたが、ブランドとしての「雪印」は残されてきた。しかし、ブランド名の使用を許諾する雪印メグミルクとの協議の結果、2010年(平成22年)2月1日以降「雪印」ブランドの使用を順次中止することとなり、ロッテから「雪印」ブランドの名が消えることとなった。 2010年(平成22年)1月31日時点で、ロッテアイスにおける「雪印」ブランド商品は家庭用・業務用を合わせて28品目あったが、使用許諾期限である2011年(平成23年)3月31日までに順次「ロッテ」ブランドに変更または販売を終了した。同日をもってロッテアイスは「ロッテ」独自のブランドとして再スタートし、「雪印」との関連は完全になくなった[2][3]。 広告・CMロッテのオリジナル製品を中心にテレビCMにも力を入れており、上戸彩、小倉優子、長瀬智也、堀北真希といった人気タレントを多数起用していた。 →ロッテ商品のCMタレントについては「ロッテ § 歴代のCMモデル」を参照
沿革
主な商品商品は、「雪見だいふく」や「爽」「モナ王」といったロッテブランドのほか、雪印乳業時代に作られていたアイスクリームを主体としていたため、銘柄は雪印を使っている商品も見られた。また、Dole(ドール)やHERSHEY'S(ハーシー)ブランド製品も雪印乳業時代から引き続いて製造していた。上述の通り、雪印ブランドは2011年(平成23年)3月31日をもって消滅したが、「Dole」や「HERSHEY'S」はそのまま使われた。
製造終了製品
など
など
など 製造工場脚注
関連項目外部リンク
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