幼少時メキシコのPalacio de bellas artes 劇場でAmalia Hernandes 民族舞踊団の演目「鹿の踊り」を見て、鹿が舞台で亡くなってしまうことを悲しんで「何時か助けに戻ってくる」と約束。その後アルゼンチンで、チャランゴという楽器を演奏する音楽家ハイメトーレスの手に「はちどり」を見つけ、この2つの体験を踏まえ20年以上の時を経て、自由・創造・友情のシンボル「はちどり」をテーマに、チャランゴでのオリジナル楽曲、舞台美術として編集された映像、音響効果と共に、演奏と舞踊で物語が展開される「踊るチャランゴ・はちどりのダンス」を制作。アルゼンチンの5000人規模のフォルクローレフェスティバルで発表、好評を得て南米各国で紹介される中、ハチドリを国鳥と慕うエクアドルで大きく育まれ、最終的に45年の経緯を経て、始まりのメキシコで「ハチドリのダンス」と「鹿の踊り」の関わりを模索。メキシコ国立大学の現代アートを推進する由緒ある文化施設 Casa del Lago にて鹿とハチドリの共演、完成に至った。
2008年 エクアドルに長期滞在、日本国交90周年記念公演を担当。他30を超える数多くの演奏の機会を経て現地のComercio新聞やテレビ局で大きく紹介され、その反響からアルゼンチンに帰国後ブエノスアイレスにてエクアドル大使館と共に「ハチドリ」をテーマにした公演を制作。現地在住のエクアドル人アーティストと共にアフロ、アンデス、東洋の友好舞台「Amistad del Colibri(ハチドリの和)」を演出。再び「日本のアーティストがエクアドルを海外で紹介」と本国エクアドルで紹介され以降、南米各国にて日本出身のアルゼンチンのアーティストとしてのスタンスで「はちどり」をテーマにした友好舞台の演出と創作を数多く手がけることとなった。
2010年 活動の場を本格的に音楽からダンスの舞台へと移行。ブエノスアイレスの野外施設を舞台とするダンスフェスティバル CIUDANZA でアルゼンチンを代表するコレオグラファー Ana Garatの舞台音楽を踊るチャランゴと共に担当。同年エクアドルのアンデス音楽フェスティバルにメインゲストとして招待されエクアドルへ渡航。キトの主要文化施設 Casa de la Cultura の映画館で、アルゼンチンでエクアドル大使館と制作した「音楽の和」公演を上映他、エクアドル文化の日ゲストで文化丁の舞台で演奏。帰国後はブエノスアイレスで映画音楽を担当したベネズエラの映画監督 Julio Martinezの制作したドキュメンタリー「広島のビジョン」上映をプロデュース、主要文化施設6ヶ所で同時上映に至る。同年、独立200周年記念を祝うメキシコにて日本・メキシコ友好における新しい舞台「千羽鶴とハチドリ」を制作、メキシコシティ各所で発表。メキシコ国立大学放送局とイスタカルコ文化庁より豊かな芸術性と創造的な公演実施における感謝状授与。メキシコシティ文化庁と国立大学の放送局で活動の詳細がインタビューと共に紹介された。
2011年 社会庁の環境における教科書制作に参加。音楽ドキュメンタリービデオ「Zamba del Loro Mario (ほほえみの歌)」をプロデュース。フォルクローレ界を代表する歌手 María de los Ángeles "Chiqui" Ledesma, ジャズピアニスト Pablo Juarez, アナウンサー Liliana Daunesと共に制作。ブエノスアイレスの「博物館の夜 La Noche de los Museo」で「踊るチャランゴ」と共に発表。他同年 Liliana Belfiore 演出によるタンゴの舞台 Tango en flor、コロンビア映像作家 Marcela Lizcano の映像作品「はちどり」など数多くの制作に参加。
2012年 ドキュメンタリー映画「Zamba del Loro Mario」を本格的に上映開始。アルゼンチン、レコレタ美術館での発表を皮切りにメキシコ、コロンビア、エクアドルでの上映をプロデュース。メキシコでは初滞在から40年を記念して特別公演「Amistad del Colibri(はちどりの和)」を制作。特別ゲストに歌手 Carmina Cannavino, Carolina Arias Cartes を迎え、生演奏を兼ねての上映を実施。他、ブエノスアイレス大学映画祭の特別ゲスト作品としてロハ文化センターで上映。コロンビアでは現地の音楽家、ダンサーと共に映像作品を主体にボゴタの私立大学と国立博物館にて日本大使館と「日本平和文化週間」を開催。エクアドルでは国立合唱団をゲストに迎え発表、大きな反響を得て再演。引き続き合唱団の地方公演にパーカッショニストとして同行、合唱団結成記念公演にて舞台演出を担当。他、キトで開催された国際ブックフェアーにてコロンビアで実施した「日本平和文化週間」を紹介。
2015年「鹿とハチドリ」舞台制作のためメキシコに長期滞在。「折り鶴メキシコ平和プロジェクト」を市内のマドリード小中学校、公立文化センターで実施。第二次世界大戦終戦70周年を追悼するプロジェクトの一環として、UNAMメキシコ国立大学の文化施設 Casa del lago にて映画上映、施設内で講義と共に作品を制作。グアダルーペ寺院で開催される音楽コンクールで同寺院で制作した歌「祈りの翼」を発表、ファイナリストに選出。他、市内の文化センターで Alebrijez(メキシコポピュラーアート)の制作に参加、同文化センターで、死者の日の祭壇として「Ofrenda por la paz平和への祭壇」を発表。Audiotorio Nacional で開催されたコンサートの舞台美術に制作した作品でコラボレート。「踊るチャランゴ」の最新情報と経緯はNHK「地球人バンザイ」で紹介され、日本での発表の機会としてインディアンボイスの研究や「歌族」の活動で知られるシンガーAco Takenakaと共に「Flying Hammingbird はちどりの羽ばたき」を芸術祭プロジェクトとして提出。
2016年セカンドアルバム「パルケラティーノ」がフランス・マルセーユで開催された国際映画祭のテーマ音楽となり、開催期間中プロモーション映像と共にオンエア。ダンスフェスティバル Havana Vieja Ciudad Movimiento への出演と講義のためキューバに滞在、キューバにゆかりある「はちどり」をテーマにしたワークショップと公演が好評を得て、チェゲバラの演説で知られる Radio Reverde や地元ハバナの新聞が活動の詳細を紹介。長期滞在中のメキシコではグアダルーペ寺院で夏期講習「平和創造講座」を担当。他、語り部4人との舞台制作プロジェクト「はちどりの羽ばたき」を結成、ベラクルスの語り部フェスティバル「Kintachiwinkan Makgat Chan(彼方へ届く声)」のオープニングセレモニーで発表。最新の「踊るチャランゴ・ハチドリのダンス」を発展させた「鹿とハチドリ」の発表が決定となり、UNAM国立大学の文化施設で制作を進める。他2度目のキューバ滞在で路上に暮らす動物達を中心に撮影、ドキュメンタリー映画「Habana Ciudad Sentimiento真心の街・ハバナ」制作開始。
2017年45年に至る制作「鹿とハチドリ」に繋がる最終の舞台「ハチドリのダンス」を1月25日、UNAM国立大学の文化施設 Casa del Lago にてメキシコシティ「博物館の夜」特別講演として、エクアドル、アルゼンチン、日本大使館の後援で実施。Jornada新聞「ハチドリが届ける自由、創造、誠の公演」他、テレビ、ラジオ局などの反響を得てドキュメンタリー放送の準備が進められている。キューバ国際教育会議に出席、2010年よりドキュメンタリー映画「広島のビジョン」(Julio Martinez監督)の作品と共に進められてきた国際交流・平和創造教育プロジェクト「Aleteo de las grullas 鶴の羽ばたき」を紹介。次回の国際教育会議に向けてハバナ市内の小学校、バレエ団と共に同プロジェクトを制作開始。作品完成で舞台引退後、帰国準備を進めていたが、メキシコ国立大学UNAMとの新しいプロジェクトのため引き続きメキシコに滞在。日刊スポーツの通信員を担当。
2018年UNAMメキシコ国立自治大学ダンス課1968年Tlatelolco 50周年メモリアルプロジェクトで、折り鶴を通じた「はばたき平和創造講座」開講。多くの学部、中央図書館など全22講義を実施。「国際ダンスの日」に大学文化センターJulio Castillo庭園でインスタレーション発表。同大学演劇課Incubador 選抜・学生演劇作品 Katsumi y Dragonの制作をサポート、環境課で野外特別講義。IMBAメキシコ芸術協会の舞台作品「OLIMPIA 68」の日本語指導・演出に参加。Alejandro Cervantes監督ドキュメンタリー映画「A quien corespnde」に参加。Jose Marti文化センター上映プロジェクト「Encuentro Documental por la paz」プロデュース、メキシコシティ文化庁が紹介。UNAMトラテロルコ文化センター出版 1968コラム集「Cronicas de octubre」に父親・佐野貢のメキシコにおける歴史を執筆。
2019年エクアドルの国立文化施設 Casa de la Cultura Ecuatoriana でメキシコで完成した「鹿とハチドリ」上映公演「Ultimo Colibri ラスト・ハチドリ」開催(メキシコ、アルゼンチン、日本大使館後援)エクアドル国立合唱団との2012年以来の共演でメキシコのグアダルーペ寺院で制作された「祈りの翼」発表。エクアドル国立大学で芸術学科学生を指導、「羽ばたき美術展」開催、同時にエクアドル国立映画館、美術館で「はばたき講座」開催。メキシコ国立自治大学ダンス課程の自治90周年記念舞台に参加。コスタリカ国立大学にて語学、ダンス学科、音楽学科と共にキューバ国際教育会議に提出した「はばたき講座」をエレディア市の文化施設、地元小学校と共に開催。