大島神社(おおしまじんじゃ)は、兵庫県尼崎市にある神社。大庄地区(旧大庄村)内における、地域住民の氏神として信仰されている。
歴史
創建時期は不詳。1733年(享保18年)に編纂された摂津志には、荘園の一つである大島荘(おおしまのしょう)の今北、東大島、西大島等の氏神として、「大島神祠」の社号が記録されている[1]。
社号については、祭神が須佐男神であることから「須佐男社」、また須佐男神と牛頭天王の混合信仰が流行した江戸時代には「牛頭天王社」と呼ばれていた時期もある[1][2]。
年表
祭神
祭事
毎年10月11日より13日まで秋の例祭が開催されている。保存会が所有する地車「大島太鼓」と、子供用の「大島地車」が氏子区域内を巡行し、13日には神社境内にて大島太鼓が担がれる[1]。
境内
社地の東側に社殿が、西端入口に鳥居が鎮座する。西半分は尼崎市の管理する東大島公園となっている。鳥居の南側には道路上まで延びるクスノキが生えていたが、切株のみが残されている。
- 社殿
- 1969年(昭和44年)、明治維新百年記念事業として再建された。正面は西向きに建てられているが、これは氏子区域の東端に位置していることの他に、明治初めごろまで「あばれ川」「人喰い川」等と恐れられた武庫川の氾濫を防ぐ「西向きの鎮守さま」として崇拝されてきたという説もある[1]。
- 狛犬
- 社殿前にある阿吽の1対は1756年(宝暦6年)建立。手前には、再建された社殿と同じく1969年(昭和44年)に建立された狛犬がもう1対ある。
- 稲荷社
- 社殿の北隣に位置し、稲荷神を祀る朱塗りの祠。手前には元禄時代に建てられた明神鳥居がある[1]。
交通
脚注
関連項目
外部リンク